2021/03/21
リキテックスの新製品「ガッシュ・アクリリック プラス」
リキテックスの新製品「ガッシュ・アクリリック プラス」というのを見つけて買ってみた(新製品っても発売は2018年。知らんかったw)。従来のガッシュ・アクリリックは廃止になっており、ガッシュ系のリニューアルらしい。
http://liquitex.jp/products/gouache_plus/
僕的に「おお〜!」と思った特徴は、「ひび割れにくい」「濡れ色と乾いた後の色の差が少ない」「強靭」「耐光性が高い」という点。従来のガッシュ系アクリル絵具の弱点をなくした感じか。リキテックスの不透明度が足りないときにガッシュ系を混ぜて使ってた。触れ込み通りなら、僕がフィギュアを塗装する用に開発してくれたみたいなもん。夢の絵具かも。
さっそく購入してテスト中。
・確かに練りが柔らかい。筆で触ると軽くて頼りない感触。ジェッソの上に伸ばしてみると、やはり軽い感じ。粒子が泳いでる感。僕がメインに使ってるソフトタイプと比べても、粘り気がなく腰が弱い感じの描き味。
・ガッシュタイプとはいえ、従来のいかにも「ポスターカラー」的な不透明感じゃなく、リキテックスに近い濃度。似たような色で塗り比べてみると、まあ確かに不透明度は高く、リキテックスだと不透明色でも5〜6回かかるところを、アクリリックプラスは3回重ね塗りすればほぼベタ色になる。
・全色、完全にガッシュ的不透明色ではなく、色によって不透明度がかなり違う。「三原色」的に入ってる「プライマリー」色はほとんど透明色だし。「蛍光グリーン」なんて色もほぼ透明色。紺や茶などで透明度が高い色がいくつか。セットに入ってた黒はマースブラックではなく、なぜか透明度が高いランプブラック。色の選択を間違ってる。
・グリーンの一部に、どう見ても危険っぽい染料が入ってそうな色がある。危険ってのは、上に白とか塗ると染料が泣いて(染み出して)くるやつ。試しに白を塗ってみたけど、今のところ染み出してこないっぽい。その白はチタニウムホワイトで、不透明度高くて良い。
・「リキテックスの絵具の中でも、最も顔料濃度の高い絵具」だそうで、発色が非常に良い。仕上がりはガッシュ感は薄くリキテックスのツヤツヤじゃない色な感じ。
・マット感が強い色もいくつかある。そういう色は爪で引っ掻くと白く跡がつくけど、他はそこそこ強い感じ。もちろん引っ掻いても剥がれない。どっちにせよトップコートで固めちゃうけどね。
・「従来のリキテックスとは組成が違うので注意」と書かれてるけどたぶん顔料の種類のことで、いちおうアクリル絵具の範疇なのは同じっぽい。混ぜて塗ってみたけど特に不都合なさそう。リキテックスをアクリジョンとかと混ぜてつかってたのに比べれば特に冒険ではないと思うw
……試した感じだと、リキテックスソフトタイプの全面置き換えではなく、アクリリックプラスをメインにソフトタイプで補強するのが良さそう。フィギュア塗装の本番と同じ状態でテストできるものを出力したので、次はそれに試す予定。試しに買ったニスのテストも兼ねて。
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