2024/05/25

最近観た映画メモ「哀れなるものたち」他



●哀れなるものたち(2023年) 2:23 イギリス・アメリカ・アイルランド Disney+

ビクトリア朝っぽい架空のロンドン。フランケンシュタインのような医学技術が実現している世界。橋から投身自殺したばかりの妊娠女性を見つけたバクスター外科医、胎児の脳を女性に移植して生き返らせる。女性は研究対象であり監禁状態だったが、赤ちゃんのような状態からどんどん吸収して成長し、常識に捉われない冷静な決断のもと、「冒険」に乗り出すことになる……という話。

監督ヨルゴス・ランティモス、出演 エマ・ストーン、マーク・ラファロ、ウィレム・デフォー他。

面白かった! 冒頭からいきなり映画世界に取り込まれてラストまで突っ走ってしまう。グロテスクでブラックなコメディでファンタジー。R18+指定だし。後半の急激な展開〜ラストは何度も「えええ!」と声が出てしまったほどw

女性が無垢のまま急激に成長するとどうなるか? 常識や慣習に縛られずにそのまま現実社会に出ていくとどうなるか? 自立したらどうなる? などのシミュレーション。その様子をどう捉えるかで人間性を試されるような映画なので、

2024/05/19

最近観た映画メモ「デューン 砂の惑星 PART2」他



3本ともMeta Quest 3で観た。落ち着いた状態で見るのなら、やはり最高の視聴環境。特にAmazonプライムビデオアプリではVRで再現された映画館の特等席でゆったり見れるわけで。自分専用映画館の実現。

ヘッドバンドではなく自作のアームで支えて見てる。姿勢によってはすぐ首が痛くなってしまうけど、そのへん気をつければ快適。音も良いし。映画見てて「あっ、これ検索したい!」がやりにくいので逆に集中して見れるのも良いw

ただ、「VRゴーグルを覗き込んでその世界に入る」のは気分的に気軽ではなく、いちいち決断が必要なのが面倒。細切れに見るときは普通にディスプレイで見るほうがラク。あと、レンズに入った光がちょっと気になることがある。また、どのアプリやブラウザもコントローラーで操作しにくいので、ボタンをもっともっと大きくしてほしい。。

Amazonプライムビデオ以外のVRアプリのスクリーンのいろいろ。Netflixは今は加入してないけど、アプリはリビングのソファの前の巨大液晶テレビ風でなかなかいい。YouTubeアプリのフルスクリーンモードは、座席こそ無いけど床にちょっと反射する映画館的巨大スクリーンで非常に良い。U-NEXTアプリは湾曲スクリーンが残念。Disney+はブラウザでしか見れないけどこちらも湾曲スクリーン。

●デューン 砂の惑星 PART2(2024年) 2:45 アメリカ U-NEXT

3月15日公開で、4月26日にはU-NEXTで配信スタート。1980円/ポイントもしたけど、良い傾向。割高な料金でも公開と同時に配信されるのが理想だけど、興行の都合もあるだろうしね。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。キャストはティモシー・シャラメ等PART1と同じ豪華メンバー。

デューンと呼ばれる砂漠の星アラキス。ポールと母が砂漠の民フレメンに受け入れられ、それぞれフレメンのリーダー(救世主)と教母となり、ハルコンネン家と皇帝に決着をつけるまでの話。

おお〜、重くてなかなかよかった。ポールは「僕らのヒーロー、主人公」じゃなくなり、ダークサイド堕ちにも見える。ラストで描かれるように裏切られたと感じる人もいる。それが悪いことかどうかはわからない。たぶん何十億という人々の運命を含む大きな歴史のうねりなんだろう。

デヴィッド・リンチ版ではいきなりリーダーになってるけど、長い時間をかけて信頼を勝ち取ったのね。あと、リンチ版では唐突に登場して

2024/05/15

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ソフビ「おへそカイジュウ ネーブルン」発売! Sofvi 'Belly Button Kaiju: Naveloon',

(2024年3月30日投稿) ソフビ「おへそカイジュウ ネーブルン/ Belly Button Kaiju: Naveloon」
ずっと品切れ状態が続いてましたが、再び発売されました。アルチザントイのオンラインストアで普通に買えるようになってます。 artisantoyオンラインショップ

吉井 宏「おへそカイジュウ ネーブルン」商品ページ
https://artisantoy.tokyo/


解説や僕のコメントなど↓のリンクにあります。
Sofvi.tokyo『アーティスト・吉井宏氏が「おへそカイジュウ ネーブルン」でソフビデビュー!』
https://sofvi.tokyo/221015_tokyopixel/





2024/05/12

最近観た映画メモ「三人の名付親」他



「なぜか観てなかった映画を観るシリーズ 落穂拾い編」は古い順リストにしてあるんだけど、一番上に残ってた上から3つ。20〜40年代の残りは「若草物語」(1949年)のみ。たぶんまた増えるだろうけど。

ゴールデンウイーク頃から、「早くも配信スタート!」の新しい映画もいくつか観たんだけど、それはたぶん次回。もうちょっと前の話題作が後回しになっていくw

●バグダッドの盗賊(1940年) 1:46 イギリス・アメリカ U-NEXT

先日の「ROOM237」にちらっと巨人ジーニーが瓶から出てくるところが引用されてた。「スター・ウォーズ」ブームの頃に、元祖特撮ファンタジー映画としてハリーハウゼン映画などと同じくあこがれだったけど、今まで観る機会がなかった。

目が見えない乞食=実はバグダッド王アーマドと、犬に変えられた泥棒少年アブー。それはアーマドを追放して王座を狙う宰相の魔法によるものだった。隣国バスラの美しい姫に恋したアーマドだったが、同じく宰相も姫を狙っていた。アーマドとアブーは牢獄で意気投合。逃げ出してバスラに。宰相と姫を追跡するも、二人は宰相の魔法の嵐で遭難して離れ離れに。少年は拾った瓶から出てきた巨人ジーニーと千里眼ルビーを

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2024/05/09

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 TDWは今日の分から通常バージョン。特にテーマは決めてない。気に入ったスケッチや仕事関係の派生物など、完成させたいものがいっぱいあるので、少なくともTDW_4000までは現在の路線から大きく離れない予定。

とはいえ、仕事的に2D作品もアピールしたく、掲載順はTDW番号と前後しても出していきたい。

2024/05/07

最近観た映画メモ「バラキ」他





日本ディスクライブラリー「映画音楽大全集」という12枚組のLPレコードボックス。新旧の優れた映画音楽や主題曲などを集めたものが家にあった。たぶん1974年後半の発売で、「ゴッドファーザー」(1972年)や1974年6月日本公開の「スティング」(1973年)が最新映画扱い。

LPジャケットサイズのブックレット(黄色い表紙)でそれぞれの映画について詳しく解説されており、写真も豊富。執筆は淀川長治はじめ有名映画評論家の面々。このブックレットが僕の映画好きの入り口になった。144本中、たぶん半分も見てない。残りは「なぜか観てないけどずっと気になってた映画」になってる。

今回はそんな映画特集。今後そういうのを時たま混ぜていくつもり。配信されてないものも多いけど。

●黒いジャガー(1971年) 1:40 アメリカ U-NEXT

ブラックパワー映画とかブラックスプロイテーション映画の代表とされる。タイトルバックの主題歌は主人公シャフトの讃歌「強くてかっこよくてモテモテの黒人私立探偵は誰?」「シャフト!」w

NY警察も一目置く黒人私立探偵のシャフト。犯罪組織のボスのバンピーから誘拐された娘の救出を依頼されるが、マフィアが絡んだヤバい案件だった……という話。

ちょっとカッコつけすぎかなとも思えるけど、普通に見れる犯罪アクション映画だった。1970年頃の「俺のかっこいい部屋」もたっぷり見れる。ただ、画面のコントラストがきつくて黒くつぶれた部分が多く、見づらかった。

大勢の仲間といっしょにビルに押し入るクライマックス、それまでのトーンからガラッと変わって、精緻な作戦を実行するチームものになってて、ちょっと違和感あった。え?いつそんな作戦練った?みたいな。

あれ? レコードに入ってた曲が出てこない。「映画音楽大全集」の解説をあらためて確認したら、載ってたのは続編の「黒いジャガー/シャフト旋風」だった

2024/05/02

最近観た映画メモ「ROOM237」他



●キューブリックに魅せられた男(2017年) 1:33 アメリカ U-NEXT

キューブリックの運転手のドキュメンタリー、かと思ったら違った。それは「キューブリックに愛された男」(2016年)……まぎらわしいなあ。邦題つけるとき考慮してほしい。「キューブリックに魅せられた男」の原題は「FILM WORKER/映画仕事人」。キューブリックの助手を長年務めた男のドキュメンタリー。

70年代前半に俳優としてそこそこ売れていたレオン・ヴィタリ、「バリー・リンドン」(1975年)の重要な役でキューブリックと仕事したことがきっかけで裏方に目覚める。以来、キューブリックの手足となってあらゆる仕事をするようになる。……というドキュメンタリー。監督 トニー・ジエラ。

関係者の証言も多数。ライアン・オニールやハートマン軍曹役のR・リー・アーメイなどの生前のインタビューも貴重(レオン自身も2022年に亡くなってる)。

めちゃくちゃ面白かった! こんな濃いドキュメンタリーは珍しい。全編最高。自分の運命を卑下気味に面白がりながらも歴史の証人として豪快に語るレオン。こういう人たちが

TDW_3779 風の仲間たち/Friends of the Wind 58


2023落山風藝術季
「風の仲間たち/Friends of the Wind」のバルーン候補作品、風キャラクターのシリーズ