3本ともMeta Quest 3で観た。落ち着いた状態で見るのなら、やはり最高の視聴環境。特にAmazonプライムビデオアプリではVRで再現された映画館の特等席でゆったり見れるわけで。自分専用映画館の実現。
ヘッドバンドではなく自作のアームで支えて見てる。姿勢によってはすぐ首が痛くなってしまうけど、そのへん気をつければ快適。音も良いし。映画見てて「あっ、これ検索したい!」がやりにくいので逆に集中して見れるのも良いw
ただ、「VRゴーグルを覗き込んでその世界に入る」のは気分的に気軽ではなく、いちいち決断が必要なのが面倒。細切れに見るときは普通にディスプレイで見るほうがラク。あと、レンズに入った光がちょっと気になることがある。また、どのアプリやブラウザもコントローラーで操作しにくいので、ボタンをもっともっと大きくしてほしい。。
Amazonプライムビデオ以外のVRアプリのスクリーンのいろいろ。Netflixは今は加入してないけど、アプリはリビングのソファの前の巨大液晶テレビ風でなかなかいい。YouTubeアプリのフルスクリーンモードは、座席こそ無いけど床にちょっと反射する映画館的巨大スクリーンで非常に良い。U-NEXTアプリは湾曲スクリーンが残念。Disney+はブラウザでしか見れないけどこちらも湾曲スクリーン。
●デューン 砂の惑星 PART2(2024年) 2:45 アメリカ U-NEXT
3月15日公開で、4月26日にはU-NEXTで配信スタート。1980円/ポイントもしたけど、良い傾向。割高な料金でも公開と同時に配信されるのが理想だけど、興行の都合もあるだろうしね。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。キャストはティモシー・シャラメ等PART1と同じ豪華メンバー。
デューンと呼ばれる砂漠の星アラキス。ポールと母が砂漠の民フレメンに受け入れられ、それぞれフレメンのリーダー(救世主)と教母となり、ハルコンネン家と皇帝に決着をつけるまでの話。
おお〜、重くてなかなかよかった。ポールは「僕らのヒーロー、主人公」じゃなくなり、ダークサイド堕ちにも見える。ラストで描かれるように裏切られたと感じる人もいる。それが悪いことかどうかはわからない。たぶん何十億という人々の運命を含む大きな歴史のうねりなんだろう。
デヴィッド・リンチ版ではいきなりリーダーになってるけど、長い時間をかけて信頼を勝ち取ったのね。あと、リンチ版では唐突に登場してよくわからなかった妹、こちらでは妹がラスボス的扱い。まだ生まれてないのにw
ただ、やはり物語の途中で終わった感じでスッキリしない。原作ではまだまだ続きがあるんだけど。PART3の脚本は完成してるとの話も。
・フェイド・ラウサの登場や決闘シーンはスティング版よりぜんぜん良かったけど、キャラクターのインパクトの割に……、ってのはなんとなく「SW ファントム・メナス」(1999年)のダース・モールを思い出した。
・ヴィルヌーヴ監督の持ち味なのか、「ブレードランナー2049」でもそうだったけど、絵的にはスケール大きくて完璧に美しいけど、なんとなく清潔で映画を見てる感が少なく、アクションも派手な割には小手先というか、命懸けで戦ってる感じがしない……。
●ゴジラ-1.0(2023年) 2:04 日本 Amazonプライム
零戦での特攻を故障と偽って取りやめ、小笠原に着陸した敷島、ゴジラの上陸に遭遇してトラウマを負う。東京に戻っても苦悩を引きずったまま、転がり込んできた赤ちゃん連れの女性と暮らす。生活費のため、危険な機雷撤去作業に携わってたところ、海で再びゴジラに遭遇。そして、ゴジラは東京に上陸してきた……という話。
監督 山崎貴として第96回アカデミー賞の視覚効果賞を受賞。神木隆之介、浜辺美波、吉岡秀隆、佐々木蔵之介など。
面白かった。ストーリー的にはほとんど引っかかりなくスムーズすぎるくらいわかりやすい。ゴジラは戦争や核の象徴として平和になった日本を襲う不安の象徴だったけど、今作では戦争で負った個人のトラウマの象徴でもある。
以下、ツッコミ。
・「あれが……ゴジラ?」って「あれが……ウルトラマン?」にかぶるw
・神木くん、役に入り込むのはいいけど、セリフが聞き取れないところが多い。映像で表現できてればささやき声のようなセリフはほとんど不要だと思う。
・ゴジラ、もうほんのちょっとオリジナルというか和風に寄せられなかったかな。現代のハリウッド風味が強すぎて、終戦直後の風景と合わない。筋肉モリモリっても、たとえば運慶の金剛力士像とか。
・あと、「ズシ、、ズシ、、」って一歩ずつ動作が止まる歩き方。着ぐるみを意識したのかもしれんけど、重量感を削いでしまうのがもったいない。とてつもない重量があるんだから、動き出したモノは止まらないのだ。
・伊福部昭の音楽は劇中では流さないほうがよかったかも。オリジナルへのリスペクトが丸出しになって我に帰っちゃう。せめてエンドタイトルでなら。
・東洋バルーンのロゴ、戦前からの会社のロゴとしては新しすぎないか? 高度成長期を感じてしまうw
・典子が爆風で吹き飛ばされて不明とか、整備士を呼ぶ策とか、震電のある仕掛けとか、その時点でのおもしろさを演出するために「事実を隠す」ネタが目立った。ちょっと引っかけられた感が残る……。
・余韻を残すというより明らかに続編につなげるためのネタ仕込み。そういうラストの映画はよくあるけど、最近はあさましく感じるようになった。だって、続編でも稼ぐ気満々の意思表示じゃん。続編を見た段階で「あ、一作目ラストのアレは仕込みだったんだ!」ってわかるほうがいいな。。。
●ザ・ビートルズ: Let It Be(1970/2024年) 1:29 イギリス Disney+
冒頭にマイケル・リンゼイ=ホッグとピーター・ジャクソンの対談付き。
リンゼイ=ホッグ監督が撮影した60時間超の映像をピーター・ジャクソンが8時間に編集した「ザ・ビートルズ:Get Back」(2021年)というすごいのがあったけど、こちらは言うまでもなくリンゼイ=ホッグ監督が同じ素材から作成した元々のオリジナル。っていうか、伝説的には知ってたけど、見る機会はなかった。明るさや画質をアップしてあるらしい。
もともと、ライブ活動をしなくなったビートルズの次のアルバムはライブ盤にしよう。そのライブ収録をチュニジアの円形劇場で撮影したテレビ番組を作ろう。その予告編としてのスタジオワーク「ゲット・バック・セッション」の撮影。円形劇場での撮影が中止になり、それでもライブを撮りたいってことで、屋上でやったとのこと。
3部合わせて8時間の大作ドキュメンタリーを堪能してしまった後では、こちらが「ダイジェスト」に見えてしまうのはしかたない。リンゼイ=ホッグ監督も言ってるけど、レコーディングの映像は同じことの繰り返しになってしまう。また、ジョージが辞めてしまうなどの揉め事や諍い部分は少なめ、レコーディングと関係ない曲を延々やってたりのメンバーみんなホントに音楽好きなんだなって感動した部分もやはり少なめ。
・屋上ライブは「ザ・ビートルズ:Get Back」では同じ曲を何度も繰り返し演奏してるのが短く刈り込まれててスッキリ。警官に止められるシチュエーション(半分スジガキどおりと判明してる)は意図がよくわからない感じ。逆に長いバージョンのほうが緊迫感あった。
・前にも書いたけど、撮影した映像が60時間あるんだったら、画質だけ整えてもらって未編集で垂れ流しで観たいw
・アルバム「Let It Be」は、この映画のサントラ盤ってこと初めて知った。最後に制作された「アビーロード」とリリース順がひっくり返ってるのはそれでなんだ。
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