2026/05/15

#最近観た映画メモ「ゲット・ショーティ」


●ゲット・ショーティ(1995年)  1:45 アメリカ Amazonプライム

監督:バリー・ソネンフェルド、出演:ジョン・トラボルタ、ジーン・ハックマン、レネ・ルッソ、ダニー・デヴィート他と、カメオ出演の大物数名。

マイアミギャングで映画マニアのチリ・パーマー。苦手なボスの下で働く羽目になる。逃亡したクリーニング会社の社長を追ってロサンゼルスへ向かったところ、ついでに依頼された借金取り立ての相手が、ハリウッドの大物映画プロデューサー。ところが二人は意気投合し、チリは自分のアイデアを映画化しようとするが……という話。

前半の面白さは最高! 「パルプ・フィクション」(1994年)のヴィンセントが別の人生を生きてるようだw 映画談義など雑談多めなのもタランティーノの影響? 後半では焦点がぼやけてしまってちょっと失速するものの、面白かった。

映画好きをくすぐるネタがいろいろ詰め込まれてる。ただ、雑談の断片がマニアックすぎてちょっとクドいけどね。トラボルタが映画館で観ている、オーソン・ウェルズとチャールトン・ヘストン共演の「黒い罠」(1958年)は観たくなった。

ジーン・ハックマンが割と普通のにこやかなおじさんを演じる、って珍しいのでは? ダニー・デヴィートもいかにも大物な雰囲気を出してて面白い。

基本コメディだけど、オモシロおじさんかと思ってた悪役たちの、かなりえげつない暴力描写にちょっと引く。バランスがちょっと変わってる。

「Get Shorty」は「チビを捕まえろ」の意。チビとは、ダニー・デヴィート(147cm)演じる人気俳優を指す。すごいタイトルw

・今知った。ダニー・デヴィートって「パルプ・フィクション」のエクゼクティブ・プロデューサーなんだ!!

・ところで、昨年亡くなったジーン・ハックマン。日系人の奥さんが急死した後、認知症由来の病気で亡くなったという悲しいニュース。その記事を見直してたら、なんと奥さんの死因は今話題になっているハンタウイルスによるものとのこと! 珍しいケースだとされてるものの、意外にあるんだと驚いた。アメリカ南西部ではネズミの害として時々問題になるそう。

2026/05/12

豊橋駅前のパブリックアートの作者にびっくり!


先日、豊橋駅周辺で見つけた、めちゃくちゃ好みのオブジェ!

Googleカメラ検索したら、「豊橋駅前にあるパブリックアート『ミスネッシー』。北山創造研究所の北山孝雄氏によってプロデュースされた作品」とのこと。

北山孝雄って誰?と検索したら、安藤忠雄の写真が出てくる。おかしいなとWikipediaを見たら、安藤忠雄の双子の兄だって。えええ〜〜!!

2026/05/04

スケッチからAI生成で失敗w


カラースケッチからのAI生成。一枚目は光沢が強すぎたので、修正してもらおうと、「半光沢に」と書こうとして、間違えて「反抗択に」とプロンプトしてしまったら、こうなった。


反抗的w

最近のTDW制作では、完成したカラースケッチを3DCGで立体化する前に、生成AIでざっと立体化してます。どこをどうすれば魅力的か?とか、これは立体化してもつまらんな、とか、作る前に注意点がわかってとても効率的。ChatGPTの場合が多いけど、これはたまたまGrok。


カラースケッチ

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2026/05/03

最近観た映画メモ「クワイエット・プレイス」


●クワイエット・プレイス(2018年) 1:30 アメリカ Amazonプライム

監督:ジョン・クラシンスキー、出演、ジョン・クラシンスキー、エミリー・ブラント他。

謎の宇宙怪物が人類を捕食しはじめて472日。奴らは「音」のみを感知して襲ってくる。わずかに生き残った人々は音を立てないようにひっそりと隠れ住んでいる。ある家族のサバイバルの物語。

家族愛をテーマとした美しい映像の格調の高さと、ベタな演出が混在する不思議なバランスの映画、って印象。ラストのエミリー・ブラントの表情からすると、どちらかというとベタな娯楽映画を格調高く見せる工夫をしたのかもしれない。

ツッコミどころは多いけど、この設定で面白くならないわけがない。ただ、90分の映画というより、30分くらいの短編のように感じた。

「ジョーズ」のように、モンスターをなるべく見せない演出を意識しているようだが、それでもドアップでCGのモンスターを見せてしまうあたりはちょっと中途半端。あれはやはり「感度が高そうな耳」を見せたかったのかな。

・エミリー・ブラントが出てると、画面が一気に「マジ/本気」になる。この人の持ち味だろう。

・「音をたててはいけない」という設定の映画ってことで、冒頭から極端に静かなためにスピーカーの音量調整ができず、ときどき唐突に大きな音が出て、かなりびっくりするw(「音を出してしまった、ヤバい!」の場面など)

・サイレント映画を研究したそうで、わかりやすいベタな演出が多いのはそれだろう。確かにこれはサイレント映画だ。映画半ばまできて、日本語吹き替え版だったことに初めて気づいたほどw

・いやしかし、どんな素人でも、あそこにあの向きで釘は打たないよね?w ←ベタな演出の例。置くならレゴとかのほうがよかったのでは?w

・「ドルーピー」の一編「呼べど叫べど」を思い出してしまった。釘のシーンは特にw っていうか、核心部に同じ小道具が出てくるあたり、偶然ではないかも。

2026/05/02

「ジョーズ」50周年記念サントラ盤

(これは1976年購入の自前のレコードのジャケット)

「ジョーズ」50周年記念サントラ盤、三枚組。アナログ盤や配信もある。
https://www.udiscovermusic.jp/new-releases/john-williams-jaws-soundtrack-50th-anniversary-vinyl

映画に使われた音源を完全収録とのこと。1975年の「ジョーズ」サントラ盤は、初めて買ったレコードで(1976年1月、中学1年のとき)、たぶん今まで最も繰り返し聴いたアルバムのひとつだろう。

聴いてみたところ、聴き慣れたサントラ盤とはずいぶん違って、なんとなくもったりしてる。テンポも変だし、曲の途中で断ち切れるし、お気に入りだったフレーズが飛ばされてるし。最も有名な「ジョーズのテーマ」など、盛り上がる展開の前にあっさり終わってしまう。

ああそうか、先日書いた「E.T.」20周年特別版と同じなんだ。1975年のサントラ盤は、レコードとして聴きやすいように編曲され、別に録音されたものだったのだ。Amazonプライム配信の映画「ジョーズ」を観ながら50周年サントラ盤を聴き比べると、まさに劇中の音楽そのまま!

何十年後に確証を得た。テレビ放映やDVDや配信などで「ジョーズ」は何度も観たけど、そのときに感じた劇判音楽の“もったり感”は、映像のタイミングに合わせてるからなんだ! 音楽としての完成度よりも、画面との同期が優先されていたのだった。

・おまけ

とはいえ、他の映画のサントラ盤も、映画に使われた音楽そのものではないな、とはなんとなくわかっていた。1976年当時、「サントラ(サウンドトラック)」って何?と百科事典で調べたら、映画フィルムの音声が入った帯(ギザギザに見える)のこと。それをレコード化したのがサントラ盤、と説明されていた。なので、レコード用に別に録音されたものとは考えにくかったのでした。

実際には、マスターフィルムではセリフ・効果音・音楽は別トラックで管理されているものの(だから吹き替え版が作れる)、市販のサントラ盤は必ずしもそのままではなく、アルバムとして再構成されたものも多い、とのこと。



TDW_4025 Blender練習、まるくてシンプルシリーズ


 

2026/04/30

Photoshopの新機能「オブジェクトを回転」

Photoshop v27.6の新機能「オブジェクトを回転」、すごい! 3DCGを始めた動機のひとつ「絵として描いたキャラクターのアングルを変えたり回して見たい」ができちゃう! 単に回転だけでなく、焦点距離というかパースの具合も変えられる。

構造を3Dとして認識し、そのおおまかな形状と元絵を参照しつつ、AI生成画像として仕上げているらしく、画質も良い。角度を変えつつ高画質化って感じ。

もちろん極端な角度では破綻する部分もあるけど、ちょっと角度を変えるくらいなら大丈夫っぽい。

すごい時代だ……。



2026/04/29

スティーブン・キング「ランゴリアーズ」の原作本など

超久しぶりに小説の文庫本なんて買った。「ランゴリアーズ」の原作本など。3冊中2冊が中古だけど。

スティーブン・キングの中編集Four Past Midnightの2冊にそれぞれ2本ずつ入ってる。一冊約700ページもあり、4冊で出しても普通に厚い文庫本! 「図書館警察」のほうには、数年前に観たジョニー・デップ主演の「シークレット・ウインドウ」(2004年)の原作が入ってる。

まだ読み始めてないけど。っていうか、読みはじめられるかどうか心配w

奥の「幸運の25セント硬貨」は、先日観た1408号室(2007年)の原作が入った短編集。最初の短編「なにもかもが究極的」の1ページ目から、独特の一人称語りが炸裂! これだこれ!これがスティーブン・キング!って感じで夢中で1本だけ一気読みした。

電車通勤しなくなって以来、小説はほとんど読まなくなってるし、スティーブン・キングもまともに読み終わったのは前世紀末の「グリーン・マイル」全6冊が最後かな。「1922」など中編や短編の単体や、「IT」など長編の前半で止まってるようなのはあったりするけど。

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2026/04/26

最近観た映画メモ「ランゴリアーズ」


●ランゴリアーズ(1995年) 3:00 アメリカ YouTube

スティーブン・キング原作のテレビ映画。先日の「ザ・ロック」(1996年)出演で気になったデヴィッド・モースの出演作を調べてて見つけ、YouTubeに日本語吹き替え版があったので観てみた。本作ではモースが主演を務めている。

監督・脚本:トム・ホランド、出演:デヴィッド・モース、マーク・リンゼイ・チャップマン、ブロンソン・ピンチョット、ディーン・ストックウェル他。トム・ホランド監督やスティーブン・キング本人もチラッと出演w

ロサンゼルスからボストン行きの旅客機。目を覚ますと、乗客のほとんどが消え失せており、10人が残されていた。どうやら別の時間空間に迷い込んだらしい。幸運にも、別の便のパイロットが乗り合わせていた。とりあえずボストンへ向かうが……という話。

1997年にNHKで2夜にわたって放送されたらしい。なんとなく記憶はあるけど、通しては観ていないはず。予告編だけ見たかな?

面白かった! 基本は異次元もの、あるいは特殊なタイムスリップものに、個人的なトラウマや妄想が現実化する恐怖を加えたタイプの話。180分と、映画としてはかなり長い割にイベントの密度はそれほどでもないため、やや中だるみはあるものの、満足。

登場人物たちの配置だけでも魅せてくれる。デヴィッド・モースのパイロットは現実との命綱。ブロンソン・ピンチョット演じる狂気のビジネスマン、強烈w ディーン・ストックウェルの推理作家もミステリーで活躍する探偵のようで面白い。盲目の少女はすごい能力を持っていたり。たぶん原作では詳細な人物描写があるんだろうな、と、原作文庫本を取り寄せ中。

トム・ホランドは別のキング作品「痩せゆく男」(1996年)も手がけている。これは6年前に観てかなり面白かった作品。「フライトナイト」(1985年)や「チャイルド・プレイ」(1988年)の監督・脚本も。

襲ってくる化け物のCGは今の目で見れば相当しょぼいのは確かだけど、テレビドラマのCGとしては1995年としては標準的か、よく出来てるほうだったかも。同時代の「X-ファイル」だって相当しょぼいし。

ランゴリアーズの近づく音。思い出したのは、「山の向こうから何かがだんだん近づいてくる。不気味な音が次第に大きくなる。正体は何だ?」という昔読んだSF短編。何だっけ? と調べたら、アーサー・C・クラークの「明日にとどく」収録の「忘れられていた敵」 だった。

TDW_4023 Blender練習、まるくてシンプルシリーズ



2026/04/24

イエローサブマリン溝の口が復活してた!


イエローサブマリン溝の口丸井店は2018年5月に閉店。フィギュアや立体制作に欠かせない全てが売っていて重宝してたので残念だった。また、渋谷東急ハンズの模型コーナーも2019年に営業終了。気軽に模型材料を買いに行ける大きなリアル店舗がなくなってしまった。

ところが、先日たまたま知ったのが、おととし2024年4月に丸井の向かい側のビルの3Fにイエローサブマリン溝の口店が再オープンしてた。知らんかった!
https://yellowsubmarine.co.jp/news/news0211-2/

今日、用事で溝の口に行ったついでに確認してきた。約半分がカードゲーム関連コーナーになってたけど、模型材料コーナーは以前にも増して充実!

塗料やスプレー関連はメジャーな製品は網羅。ソフビ用のVカラーまであった。材料やツールも選び放題。簡易撮影スタジオやスプレーブースも売ってるし、光造形3Dプリンタのレジンもどっさり置いてあってびっくり。

よかった! これで本格的に立体制作を再開しても安心だ。再開するかわからんけどw

写真は溝の口丸井の2Fフードコートの富士タンメン。野菜たっぷりで食べても食べても減らないし、おいしかったです。いろんな店があって、端から全部食べたいw

2026/04/21

サウンド&レコーディング・マガジン 1983年3月号の「E.T.」





「E.T.」サントラで思い出した!

サウンド&レコーディング・マガジン 1983年3月号に掲載されてた、「4chマルチトラックレコーダー(MTR)を使い、ピアノ4台で『E.T.』のオーケストラサウンドに迫る」という企画。スコアも載ってた。

3.11震災の後にあらゆる本やスクラップをPDF化した中から発掘。

1983年当時、TEACのオープンリールの4ch MTRと各種シンセで小規模に宅録やってたので、ぜひこの曲を録音したい!と思ったのだった。

しかし、この記事を読んだのは1983年2〜3月。専門学校の卒業と就職、事務所へ泊まりがけで何日も詰める日々。3月末に3日だけ休みをもらって、作りかけだった曲を仕上げるのがせいぜいで、「E.T.」には手が回らなかった。

それでもいつか録音しようと記事の切り抜きをスクラップとして保存したまま43年たったのでしたw

以前から書いてるように、オーケストラ曲のピアノアレンジって、曲の骨格がはっきり見えるのがすごい好きで。この曲も同じく素敵だろうな、と。

これ、GarageBandかなんかで録音してみようかな。とはいえ、楽譜がちゃんと読み取れるかわからんけど。まあ、そのうち。(楽譜をMIDIに変換してくれるソフトやサービスがあるらしいし)

サウンド&レコーディング・マガジン 1983年3月号の中身の紹介記事。リットーの有料会員になると、中身まで全部読めるらしい。
https://www.snrec.jp/entry/backnumber_1983

「E.T.」サントラ盤の「Over The Moon」

「E.T.」のサントラ盤に入ってた「Over The Moon」という曲。

https://youtube.com/shorts/oQ5Db28I8yU?si=wGGHVfSlWbBo5hbf

https://www.facebook.com/share/r/1CUX6y1QbX/

ジョン・ウイリアムス作品では最も美しい曲のひとつでは? 当時、LPのサントラはレンタルレコードからカセットに録音して繰り返し聴いてたはず。

ちゃんと聴こうとApple Musicで探したら、「Over the Moon」がない! 「E.T.」のサウンドトラック盤で配信されているのは「20周年アニヴァーサリー特別版」のみ。それに「Over the Moon」が収録されてないのだ(Spotifyにはあった)。

どういうことかと調べたところ、「Over the Moon」は、レコード用にあらためて編曲・録音されたもので、映画に使用されたものではなかったとのこと。

「20周年特別版」は、映画に使用されたトラックをできるだけたくさん収録するというコンセプトらしく、それ以外は割愛された模様。同様に、テーマ曲のシングル盤の「Flying」も収録されてない。
https://tower.jp/item/5524298

どうしたことかと検索を続けたところ、なんと! 「40周年記念盤」もあって、「20周年記念盤」+「1982年のオリジナルサントラ盤」の内容が収録されてたのでした。

●追記 再度Apple Musicを検索したら、1982年版と同じ構成のサントラ盤がちゃんとあった。。。
https://music.apple.com/jp/album/e-t-the-extra-terrestrial-music-from-the-original/1442885023

2026/04/18

最近観た映画メモ「黒水仙」


●黒水仙(1947年) 1:40 イギリス Amazonプライム

監督:マイケル・パウエル、出演:デボラ・カー、フローラ・ロブソン、ジーン・シモンズ他。

20世紀初頭。インド・ヒマラヤ山麓に派遣された英国の修道女たち。元はハーレムだった宮殿に学校や病院を開くために奮闘するが、異国の厳しい環境に精神的に疲弊していく……という話。

リーダーでがんばり屋さんのデボラ・カーの活躍を描く、のかと思いきや、閉鎖され孤立した環境で、精神的に追い詰められ、壊れていく尼僧たちを描くサイコ・サスペンスだった。地元を治める将軍の英国代理人の男をめぐる、勝手な思い込みからの悲劇も。

とはいえ、それほど面白くも怖くもなかった。映画的な大きな事件や展開はほとんどなく、ひたすら尼僧たちの内面や焦燥感を追うのみで、盛り上がりに乏しいかな……。

これもSNSに流れてきた断片で興味を持った。1947年だけどカラー作品で、雄大なヒマラヤ山脈などの自然がすべて書き割りとマットペインティングで表現されている。絵の中で展開される寓話のように見える。

アジア人でも何でも白人が演じる時代の作品のため、ビジュアル面での人種描写に混乱する。白人、東アジア系、アフリカ系までが、インド系人種を演じており、物語への没入がちょっと妨げられる。

修道院に預けられる手に負えない少女カンチを演じるのは、史劇などで活躍する大女優ジーン・シモンズ(KISSのジーン・シモンズとは別人w)! 翌年、ローレンス・オリヴィエ監督・主演の「ハムレット」(1948年)でオフェーリアを演じてる。「大いなる西部」(1958年)のヒロインも!

キャスリーン・バイロン演じる尼僧の精神的におかしくなっていくドアップの表情は「フルメタルジャケット」「シャイニング」を彷彿とさせる。キューブリックが影響を受けたかもね。

2026/04/12

最近観た映画メモ「ザ・ロック」「ジキル博士とハイド氏」



●ザ・ロック(1996年) 2:15 アメリカ Disney+

監督:マイケル・ベイ、出演:ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス他。

殉職した兵士たちの待遇に不満を持つ准将と彼に従う反乱部隊が、アルカトラズ島=ザ・ロックに観光客を人質に立てこもり、神経ガスミサイルでサンフランシスコを脅迫。ザ・ロックからの脱獄経験のある謎の受刑者と、化学兵器の専門家がミサイル奪還作戦に参加、島に乗り込む……という話。

面白かった! めちゃくちゃ娯楽映画らしい娯楽映画。必然性なくてもド派手なカーチェイスやお色気シーンなど、枝葉部分でいろいろサービス満点w 深刻だったり手に汗を握るシーン、激しいアクションも多いけど、ニコラス・ケイジとショーン・コネリーの二人が真面目にやってるからこそ滲み出るユーモアが良い感じ。

謎のスーパージジイを演じるショーン・コネリー、めちゃカッコイイ。この時まだ66歳だけど、老ショーン・コネリーのプロモーションビデオみたいだ(若山弦蔵の吹き替え最高!)。そもそも、この謎の男の正体は、出世作のあのキャラをイメージさせるようになってるし。

エド・ハリスは思い詰めた末に事件を起こすが、品格のある軍人として描かれていてカッコイイ。ビビりながらついてくる頼りないがやるときはやる!のニコラス・ケイジも素晴らしい。登場人物みんなイキイキとしてて実在感がある。

あと、デヴィッド・モースって俳優、どこかで見たと思ったら「12モンキーズ」「グリーンマイル」「ハート・ロッカー」「ワールド・ウォーZ」あたりに出てた人か。ときたま出てきて、なぜかハッとさせられる。(ラッセル・クロウとサイモン・ペッグを合わせた感じw)

マイケル・ベイ監督ってことで、カメラワークも独特。なんかこの頃、ドアップにしたまま手ブレさせるのブームだったのかねw

タランティーノがスクリプト・ドクターとして脚本のリライトに参加してるらしい。ノンクレジットだけど。

音楽が「パイレーツ・オブ・カリビアン」にそっくりだなと思ったら、ハンス・ジマーだった。やはりw

●ジキル博士とハイド氏(1932年) アメリカ Amazonプライム

監督:ルーベン・マムーリアン、出演:フレドリック・マーチ、ミリアム・ホプキンス、ローズ・ホバート他。

人格者として有名な科学者ジキル博士は、人の魂の善と悪を分離する薬を自ら飲んで実験し、野獣のようなハイドに変身してしまう。ハイドはジキル博士が助けたことのある酒場の女性を暴力で支配するなど狼藉の限りを尽くす。ジキル博士は自分の意思で変身をコントロールできなくなり……という話。

なるほどこれがジキルとハイド。元祖をようやく見れた。シンプルでわかりやすく、しっかり面白かったです。

冒頭からたびたび使われる一人称視点がかなり凝ってる。鏡に映る自分とか、グラスを持つ手とか、主観ショットの工夫が楽しい。オーバーラップによる顔の変身も面白い。

特殊メイクも気合いが入ってる。ほぼゴリラ人間。表情など顔の動きはフレドリック・マーチの演技力。っていうかこれでアカデミー主演男優賞取ってる。

鼻の穴を大きくするのって、やっぱコロッケの北島三郎みたいにやるのね→鼻の穴を大きく黒で描くw

SNSによく流れてくる「笑う老婆が恐ろしい怪奇顔にみるみる変身、どうやって撮影したんだ?」のアレ→着色したレンズフィルターを使って顔のまだらメイクが浮かびあがる仕組み。「ジキル博士とハイド氏」のほうが早かったんだ! 

音声付き映画トーキーが始まって5年ほど、バッハのトッカータとフーガ ニ短調(チャラリー鼻から牛乳)をああいう使い方した最も初期に近い作品なのでは? あと主人公や悪役がパイプオルガンを弾くというシチュエーションもこの映画が原型のひとつかも?

原作はロバート・ルイス・スティーヴンソン。あの「宝島」と同じ作者って今さら気がついた。

……あれ? 悪の人格分離は描かれたけど、純粋な善はジキル博士そのものってことでいいの?という疑問が。素のジキル博士も婚約者の前以外ではそこそこヤンチャだぞ? 良心で抑えてた悪の衝動を解放した感じかな。

「Sh! The Octopus」(1937年)

2026/04/10

最近観た映画メモ「帝都物語」


YouTube特別公開されてたけど、Amazonプライムにもあった。完全に忘れてたけど、続編「帝都大戦」(1989年)も観に行ったようだ。「あれ? F・ルーズベルト大統領を呪い殺すエピソードがあったような気が」で、思い出したのでした。

●帝都物語(1988年) 2:15 日本 Amazonプライム

38年ぶりに観たわけだけど、当時感じたのと同じく物語の推進力が弱く、映画としてはかなりしんどかった。とはいえ、ツッコミつつ、いろいろ語るにはネタの宝庫。最高のカルト映画かも。基本的には「こんな映画が存在すること自体がめちゃくちゃ面白い映画」w

明治末期から大正時代。平将門の怨霊を目覚めさせて帝都の破壊を企む魔人、加藤保憲。彼に立ち向かう将門の血を引く者たちや陰陽師、実在の作家や科学者たち……という話。

原作:荒俣宏、監督:実相寺昭雄、脚本:林海象、出演、嶋田久作、原田美枝子、石田純一、平幹二朗、勝新太郎他、大勢の大物俳優たちほとんど全員「無駄遣い」に見えてしまう。

実相寺監督のせいというよりは、脚本がダメだったのでは?という気がする。もともと原作が映画向きじゃないんだろう。「DUNE/砂の惑星」(1984年)のようなダイジェスト版のようになってるかも。当時、文庫本5巻目の魔王編まで買ったけど、読んだかどうか記憶が薄い。

見どころは嶋田久作の怪演のみとよく言われるけど、今見ると若くてツヤツヤしててあまり怖くないw 強い印象が残るのは、その嶋田久作と學天則、あと桂三枝のあたふた演技くらいかw 昼間の銀座のオープンセットはよくできてる。

セリフと効果音の音量バランスが悪く、何言ってるかわからなくてもったいない。登場人物が多すぎて混乱するし。

配信映画を観る場合、「今のシーンで何の会話がされ、何が行われ、前後のシーンとどう関わりがあるのか」を理解して先に進みたいので、10秒戻して確認することが多い。しかしこの映画の場合、戻ってもよくわからない。

実相寺監督、「ウルトラセブン」でもそうだったけど、このシーンで観客に何を伝えるべきか、何を見せるべきかより、奇抜な構図やカメラワークを優先してしまい、結果としてシーンの印象がぼやけてしまう。ケレン味も中途半端。「そこでカメラを動かす意味ある??」とか。そういったヘンテコ感を鑑賞するのもアリなんだろうけど。

気になったのが、たとえば、「がんばってくれたまえ!」的なシーンで相手の肩に力強く両手を置いて見つめるような、ベタすぎる演出。あちこちに、脚本からのベタな絵コンテをそのまま忠実に撮ってしまったようなニュアンスを感じた。

クリーチャーなどの造形は見るからに力が入っててよくできてる。H・R・ギーガーまで参加してるのに、効果的に撮られてなくて惜しい。コマ撮りアニメーションもイマイチ。80年代の特撮はハリウッド映画でもたびたび同じこと「情熱に技術が追いついてない」を感じてたから、この映画が特にダメとか言うつもりはないけど。

話題になったしヒットしたはずだけど、制作費18億に対し配給収入が10.5億と、大赤字だったらしい。80年代後半のバブル景気の中で、勢いだけで成立してしまったお祭り映画という印象。

「デーモン小暮のオールナイトニッポン」で、閣下が嶋田久作のモノマネで「みんな壊してやる」→「みんな作ってやる」と言ってたなあw

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2026/04/07

蒲郡の油菓子



先日、用事で蒲郡に行ったとき、「御菓子所とらや」さんのお赤飯と油菓子をいただいた。油菓子を食べたのって50年ぶりくらいかもw

油菓子とは、小麦粉・砂糖・卵を練って油で揚げただけのシンプルなお菓子で、蒲郡、特に形原・西浦地区のソウルフード的なもの。

子供の頃「なんか、いつも食べてるカチカチの硬いお菓子」というイメージだったけど、とらやさんの油菓子はやわらかく、硬めのドーナツって感じでした。ひな祭りの時期のものらしい。

蒲郡を舞台にした映画「ゾッキ」(2021年)にも、うずまきパンと同じく油菓子も登場、森優作らが食べてたな。