2008/08/23

「紙copi Net」と「Quill」

どちらもメモ書きに便利なシンプルなサービス。サイトを開いて、メモして、自動保存されて、一覧に表示される。今までこういったメモ機能サービスではGoogle Notebookを使ってきたけど、この二つはもっとシンプル。

だいたいの機能と比較はITmedia Biz.IDの記事「シンプル操作のメモサービス「紙copi Net」と「Quill」を試す」
にあります。

●Quill
http://quill.to/
見た目のさわやかさがなんだかとてもいい。書いたものが自動保存されるだけで、他の機能はほぼ無し。自分用のメモだけではなく、Webに公開することもできる。その場合、テキストだけのシンプルなブログとしても使えそう。つまり、書き物はQuillだけ使うことにすれば、テキストオンリーのブログ兼メモ帳としてシンプルなWeb生活が送れそう。

●紙copi.net
http://kamicopi.net/
実はこちらを気に入ってしまって、しばらく前からテキスト書きはほとんどこれでやっている。紙copiという便利なメモソフトがあるのは知っていたけど、使ったことはなかった。紙copi.netはそのネット版とのことで、似たような感じで使えるらしい。素早くメモし、ボックスにドラッグ&ドロップで仕分けしたり、不要なものはゴミ箱に入れておいたり、作成日順や更新日順で並べ替えたりできる。左側にメモの見出しが並んでいるので素早く探して開ける。全文検索も可能。僕的には以前テキスト書きのメインアプリとして使っていたKacisと同等。最近はMail.appのメモをテキスト書きやメモに使っていたけど、こちらも使わなくなっちゃった。

最近「取り込み」という機能が追加され、Webページを紙copi.netに保存できるようになった。これが紙copiの強みらしい。テキスト中のURLをクリックすると、自動的に下部のPreviewにそのページが表示されたりする。メモやWebサイトを参照しながらブログ記事を書く場合などには強力。


ところで、問題は、こういう便利なサービスがいくつも乱立状態になってくると、いくつかまたがって使うことで本来の便利さが薄まってしまうこと。今の時点で何でも揃ってるGoogleのサービスだけ使うことにすればいいかもしれないけど、他社のサービスに比べて多少大味な面がある。Bloggerでトラックバックが使えないとか、Notebookで折りたたまれた項目を開くのが面倒だとか、Picasaの画面デザインがダサいとか。

あと、運営会社の事情で突然サービスが閉鎖されてしまったり、書いたものが見れなくなってしまうのも心配。なので、どうしても複数のサービスを掛け持ちして控えをとっておいたりしてしまう。まあ、自分のパソコン内だけに保存するよりは、はるかに安心だろうけど。

2008/08/17

タブレット付き!「ThinkPad W700」は理想のマシン。かも

この記事タイトル↓を見たら、普通、新しいタブレットPCが出るんだな、って思うよねえ。

レノボ「ThinkPad W700」はワコムのペンタブとプロ仕様の液晶が標準でついてくる!

キーボードの手前に小型のワコムタブレットが搭載されたThinkPad。17インチ液晶はキャリブレーションもできるプロ仕様の高品質らしい。

ThinkPad W700

タブレットPCがまだ影も形もなかった頃、ノートパソコンを開くと全面がタブレットになってたらスゲ〜、と空想していた。まあ、全面だとキーボードショートカットが使えないので、右手前あたりにタブレットを埋め込んでくれたらなあと思っていた。オレンジ色のiBookにオレンジ色のワコムFAVOを載っけて作業してたこともある(下写真)。

ThinkPad W700の写真を見ると、無理矢理感がアリアリなんだけど、僕的にはこれが一つの理想の形。(タブレットPCが理想と思っていた時期もあるけど、今の考えは下に書いたとおり)。搭載タブレットの描画面が小さいことと位置や角度を変えられないのはしかたないけど、普通のタブレットとノートパソコンがきっちりまとまってくれているほうがいい。普段はintuosとか使えばいい。

おまけにCore 2 Extremeクアッドコア3GHz、最大8GBメモリ、グラフィックも非常に強力。これ、現在使ってるタワー型PCを完全に超えている。3.6kgと軽くはないけど、いざというとき持ち出し可能なメインマシンとしては理想的。なにしろタブレットがついてるので、これ一台だけで全部できちゃう。日本で発売されるかな?

●液晶タブレットについて、現在の考え
タブレットPC(や液晶タブレット)は、「ペンで全てを操作できる・画面に直接絵が描ける・ものすごく速く描ける」のが魅力な反面、「カーソルとペン先のズレがを完全に調整できなくてイライラする・ツルツルの摩擦を調整しにくい・キーボードショートカットが使えない、あるいはキーボードの置き場所に困る・姿勢が固定されて疲れる・手のクセで描きがち」などが不満。これらを逆にすればすべて板状タブレット(intuos3等)の利点と言える。あと、液タブに慣れちゃうと板タブで描けなくなってくるのもくやしいし、最近はできるだけ普通の板タブを使うようにしている。


iBookにFAVOを載せて使用の図。後ろはiMac。みんなオレンジ色。2000年撮影。

あと余談だけど、こういうのも作ったことあるよ↓。

古いFAVOのケースをはずしてカッティングマットを貼り付けて厚さ6mmくらいにしたタブレット。ノートパソコンにのせて使う場合、タブレットは極薄がいいのです。MacBook Airといっしょに持ち出して使えるかなと思って。

2008/08/16

Genuine Fractals 5 日本語版



前回、「こんなことができるのかっ!」って2Dソフトで驚いたのはいつだっけ。Studio Artistの自動描画が最後くらいかな。それでも10年くらい前。このGenuine Fractals 5日本語版、久しぶりに心底驚かされました。
ソフトウェアToo Genuine Fractals 5 日本語版

小さい画像をPhotoshopで拡大するとジャギーが変な風にボケて非常にみっともない。これを使うと、細部のディテールはそのままに、3倍でも10倍でも平気で拡大できてしまう。前身のpxl SmartScaleを試してみたことはあるのだが、ここまで驚異的な効果は感じられなかった。

見本。オリジナルを800%拡大した結果。Photoshopのバイキュービック(拡大用)とGenuine Fractalsを使用。オリジナルの幅はたったの174pixel。VGAサイズの画像をB1ポスターに使うことだってできそう。もちろん、オリジナル画像は大きいほどいいんだけど。

レイヤーやアルファチャンネルも同時に拡大してくれる。購入したのはRGB画像用のスタンダード版だけど、Pro版ではCMYKにも対応。

僕的にGenuine Fractalsを使うと何ができるかというと、印刷用解像度の350dpiを確保するために3Dソフトのレンダリングに長時間待つことがなくなる。数分の一サイズでレンダリングしてGenuine Fractalsで拡大すればいい。数倍程度なら実寸でレンダリングするのと画像の品質はほとんど変わらない。レンダリング時間が短くて済めば、同じ時間内で数回やり直しできるので、「ライティングちょっと気に入らないけど、まあこれでいいや」ってことがなくなる。また、3Dアニメーションの連番画像をこれで拡大すれば、フルHDサイズ1920×1080pixelもこわくない。

■追記 おっとと!忘れてた。このソフト、本家サイトでダウンロード購入もできるんだけど、英語版のデモを試したところ日本語版のPhotoshopでは動作しないようです。注意。以前Strata 3D[in]で同じことやって返品とか大変だったのだった。

2008/08/15

BeatMaker系統のおもしろそうなアプリ

ちょっとバタバタしてるのでTDW休憩中。最近、Googleストリートビューをはじめ、めちゃくちゃ興味深いネタがゴロゴロしてるのに、この期間なんにも書かないのはもったいないので、これからいくつか書くつもり。

iPhone/iPod touch用に、BeatMaker系統のおもしろそうなアプリが登場。正直、目移りするほど。この3つのアプリ、まだどれも買ってませんけどね。

●iDrum
http://www.izotope.com/products/audio/idrum/iphone/#s

GarageBand等向けの安価なドラムマシンと同名のドラムシーケンサー(っていうのかな?)。600円とメチャ安。デモムービーを見ると、音のセットを選んでドラムパターンを打ち込むんだけど、iPhoneのタッチパネル用に考え抜かれたと思われるインターフェイスが秀逸。パッドとシーケンスのレーンを4個x4個のボタンで共通化させるなんて思いもしなかった。従来のような16個の横並びボタンでは、例えばキックを打ち込む時どれが1、5、9、13、か一瞬迷うことがあったけど、4X4の並びならひと目でどれかわかる。HipHopエディションとClubエディションがある。

●IR-909
http://roventskij.net/?p=2

現在のテクノやハウスの流れの元を作ったTR-909的な雰囲気を出そうとしてるけど、あそこまで高機能ではなさそう。でも、8種の音と16個のボタンで軽快にリズムを操れるのはいい感じ。これも600円。

●BtBx
http://www.pureprofitcorp.com/btbx/

見た目は他にくらべてオモチャっぽい。16個の横並びボタンで12種類の音をそれぞれ打ち込みできるようだ。ビデオがまだ上がってないので詳細はよくわからないけど、シンセサイザーの打ち込みもできるらしい。エフェクトもあるし、見た目よりは高機能で相当おもしろそうな感じ。450円。