2026/06/29

最近観た映画メモ「奴らを高く吊るせ!」

6月末で配信終了の映画を駆け込みで観るシリーズ第7弾。もうこのへんで打ち止めにしておく。「ピンク・パンサー」シリーズも50年ぶりに観直したかったけど、今回はあきらめた。

●奴らを高く吊るせ!(1968年) 1:49 アメリカ Amazon

テレビ出身のイーストウッドがマカロニウエスタンで映画スターの仲間入りした後の、ハリウッド主演第一作。それも自ら設立した会社による製作で総指揮を取る力の入れよう。

監督:テッド・ポスト、出演:クリント・イーストウッド、エド・ベグリー、ベン・ジョンソン他。ブルース・ダーンやデニス・ホッパーも出てる。日本語吹き替え版、イーストウッドはもちろん山田康雄!

オクラホマ。突然現れた9人の男たちに牛泥棒の濡れ衣を着せられ、裁判もなしに縛り首にされた男ジェド。通りがかった囚人護送中の連邦保安官に助けられる。判事によって無罪と判断され釈放されたものの、合法的に復讐を果たすため、ジェドはかつて務めていた保安官に復職するが……という話。

冒頭で、いきなり超強力な復讐の動機が示される。こりゃもうマカロニウエスタン風に、9人の犯人たちを一人ずつ血祭りに上げていく映画かと思ったら、ぜんぜん違った。そこはアメリカ映画。なんと、「法を守ること」「法の残酷さ」についての映画なのだった。

絞首刑が小さな町のお祭りみたいになっており、その詳細な描写に驚く。その刑に関連して、途中からとんでもない冷血漢に見えてくる判事も、準州に一人しかいない判事、つまり「その上には神しかいない」という立場で、裁きを下さざるを得ないことに苦しむ描写は良かった。

犯人たちも無法者ではなく大半は善良な市民で、一時的な思い込みから私刑/リンチに走ってしまったことも判明。一人の「良心的」犯人の存在もあって、「復讐」については途中から観客的には置いてけぼりを食った感じになる。とりあえず西部劇的には半分決着をつけたものの、「続く」という感じで幕が降りる。

・フルオーケストラの戦争映画みたいな大げさな音楽がちょっとジャマ。かと思えばモロにエンニオ・モリコーネ風の音楽も混在してて微笑ましいw 真似させられたかわいそうな作曲家は誰かと思ったら、「逃亡者」等を手がけたドミニク・フロンティア。「ラット・パトロール」のテーマ曲は中学時に録音して好きだった(「要塞攻略戦」っていうひどいタイトルをつけられてたw)。

・クリント・イーストウッドの映画って、最近の作品まで含めて、半ば強引だけど結局モテモテなシチュエーションがたいていある。このハリウッド第一作目にあたる映画でも、すでにそうだったw

・ブルース・ダーンの憎ったらしい小悪党ぶりが最高。「11人のカウボーイ」(1972年)も良かった。

・デニス・ホッパーの使い方がとても正しくて笑ったw 出てきた瞬間に「あ、こいつ絶対ヤバい」とわかる。っていうか、本人があのイメージで売っていこう!って思ったのかな?w

・あれ?と思った点。判事の部屋のランプと、大尉と呼ばれる犯人のリーダー格の家のランプ。同じものでは? 上部のガラスのホヤの有無の違いはあるものの、小道具の使い回しかも。まあ、当時流行ってたランプの形なのかもしれんけど。


最近観た映画メモ「ビー・クール」


6月末で配信終了の映画を駆け込みで観るシリーズ第6弾w
あと1〜2本イケるかな?

●ビー・クール(2005年) 2:00 アメリカ Amazon

先日観た「ゲット・ショーティ」(1995年)の続編。マフィアの取り立て屋から映画プロデューサーになったチリ・パーマー。今度は音楽業界に乗り込む。長期契約で塩漬けにされてた有望な新人歌手を奪い、友人の音楽会社から売り出そうとするが……という話。

監督:F・ゲイリー・グレイ、出演:ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、ドウェイン・ジョンソン、ハーヴェイ・カイテル他。あっと驚く豪華なゲスト出演陣!

楽しかったけど、世間の評価はイマイチらしい。まあ、コメディにしても軽薄すぎる上にバランスが変というのは確かにあるかもしれない。でもトラボルタがノリノリで、それがなんか幸せな感じするので許すw  音楽業界というかショービジネスの「わお!」って感じをいろいろ見せてくれるし。

「パルプ・フィクション」のオマージュと思われるトラボルタとユマ・サーマンのダンスシーン。シャレでやってる感じで十分なのに、「どうせなら名シーンにしてしまおう」という思惑が見え、ちょっと醒めてしまう。長いしw 後半の歌のシーンもちょっと豪華すぎて、クライムアクションコメディ的にはアンバランスかなあ。

前作から10年もたつと、トラボルタが明らかに老けて見えるのが残念w チリ・パーマーは前作から何年もたってない感じなのに。(っていうか、2005年からもう21年も経ってるって、すごいね。前作からだと31年!)

俳優として売り出し中のドウェイン・ジョンソン、髪の毛と髭がある! 体もそれほどムキムキでない。悪徳音楽プロデューサーのボディガード役だけど、繊細で俳優志望でゲイって役柄。現在のイメージではぜんぜんないけど、確かにもともと面白い俳優なんだなあと好印象。

セドリック・ジ・エンターテイナー演じるカリカチュア化されたギャングスタラッパーの一団が素晴らしいw 全員で一つのキャラとして動いてる。活躍をもっと観たかったw

2026/06/28

最近観た映画メモ「ノスフェラトゥ」他


6月末の「primeでの配信は◯日以内に終了」が多すぎない? ヘルツォーク作品だけでなく、「あっ!これ配信されてるんだ!」って割と最近ウォッチリストに加えた映画(MGM+含む)がごっそり配信終了になってしまう。「ピンク・パンサー」シリーズも観直すつもりだったのに。そこへいくと、U-NEXTの品揃えは強いなあ。そのうち復活しよう。

今回、1979年と1922年の「ノスフェラトゥ」を観たけど、2024年にもリメイクされてる。オルロック伯爵(=ドラキュラ)がなんと「IT」(2017年)でペニー・ワイズを演じたビル・スカルスガルド! 観たい!

もう一本、1922年版の撮影舞台裏を描く「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」(2000年)も面白そう。こちらのオルロック伯爵はウィレム・デフォー! (2024年版にも出てるw)

●ノスフェラトゥ(1979年) 1:47 西ドイツ Amazon

1922年の元祖「吸血鬼ノスフェラトゥ」は小説の著作権を避けた形で作られた、いわばジェネリック「ドラキュラ」なんだけど、1979年にリメイクされた本作では登場人物の名前は変えられておらず、ドラキュラ伯爵やヘルシング教授など本来の名前になっている(他、名前の入れ替えなどある)。1979年時点で著作権切れだったのでそのまま使えたとのこと。

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク、出演:クラウス・キンスキー、ブルーノ・ガンツ、イザベル・アジャーニ他

不動産会社に勤めるジョナサン・ハーカーは、ドラキュラ伯爵から依頼を受け、大きな屋敷を売る契約のためにトランシルヴァニアを訪れる。恐れる村人たちの制止も聞かず、古城へ向かう。不気味な伯爵と面会して契約を交わすものの、ジョナサンは閉じ込められてしまう。一方、伯爵はジョナサンの妻を狙い、急いで出発する……という話。

非常に静かな映画。ゴシック・ホラーの様式美を削ぎ落とした怪奇映画という感じ。ドラキュラ伯爵は、何百年も死ぬことさえできない悲しく哀れな存在として描かれる。

吸血鬼映画というよりも、町に疫病と死が広がっていく様子を描く。冷たい禍々しさが画面を支配する。ネズミだらけの石畳、無数の棺桶、誰もいなくなった町。ドラキュラはペストそのもの。前歯までネズミ! 

・イザベル・アジャーニが美しい! ラファエル前派の絵画のよう。

・最初に「手先/しもべ」となるレンフィールドの俳優の演技がウザ怖すぎるw っていうか、ニコラス・ケイジがドラキュラ伯爵を演じる映画「レンフィールド」(2023年)って、このレンフィールドのことだったのか! 今さら気がついたw

・西ドイツの映画なのにセリフが英語(口の動きも合ってる)なのはなぜだろう?と思ったら、英語版とドイツ語版と同時に撮影され、両方が正式版として公開されたそう。

・町を埋め尽くすネズミが白っぽくて違和感があったのだが、ヘルツォークが撮影用に大量に輸入した実験用ラットは白ネズミだった。それを灰色に染めようとしたことや、輸送中のトラブルで、半数が死んでしまったらしい。他にも動物の扱いに問題があったとのこと。

・クラウス・キンスキーの白塗りの特殊メイクが不気味でなかなか良いんだけど、ライティングの具合によってピンクっぽく肌が透ける瞬間がある。ふっくらした干し柿のようだw

●吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年) 1:34 ドイツ YouTube

監督:F・W・ムルナウ、出演:マックス・シュレック他。

日本語字幕入りバージョンがYouTubeにあったので、確認のためにざっと観てみた。大まかなストーリーはほぼ同じだけど、ノスフェラトゥ=ペストということをはっきり描いている他、ヘルシング教授に相当する人物がいなかったりする。

ヘルツォーク版は構図や演出含めほぼこれを下敷きにしてる模様。影絵の描写もこちらがオリジナル。こちらでは影を使って「触れる」までやってる。

マックス・シュレック演じるオルロック伯爵(=ドラキュラ)の外観や演技はクラウス・キンスキーより人間離れしてて、けっこう怖い。ドイツ表現主義的テイスト全開。どんだけ怖い顔の俳優だろうと画像を検索したら、普通の人でしたw 付け鼻や牙など自分でメイクしたとのこと。眉毛は無いほうがよかったなw

・1922年の白黒映画にしては中間の階調がしっかりあって、かなり鮮明。廃棄を免れたフィルムを元に修復されたのかな。

・最初に「手先/しもべ」となるノック(=レンフィールド)は、こちらでもウザ怖すぎるけど、登場場面は格段に多い。

・ヘルツォーク版を観た後なので画面で何が行われてるかちゃんとわかるけど、無声映画の字幕/インタータイトルだけでは説明不足でわかりにくいかもしれない。

・上で「著作権回避のためのジェネリックドラキュラ」と書いたけど、冒頭でタイトルの次に「小説ドラキュラ、ブラム・ストーカー」と思いっきり出てくる。ドイツ人になじみやすいよう固有名詞をアレンジした「無許可ローカライズ版ドラキュラ」だったという説も。まあ、どちらにせよ裁判には負け、フィルムは廃棄されることになるのだが。

YouTube「WY日本語字幕FILM」。パブリックドメインとなった古い映画に字幕をつけて配信してる。すごい映画がいっぱい! 「吸血鬼ノスフェラトゥ」はたった3週間前のアップだった。
https://www.youtube.com/@wysubtitles

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2026/06/25

最近観た映画メモ「アギーレ/神の怒り」



●アギーレ/神の怒り(1972年) 1:33 西ドイツ Amazon

観たはずだけど、調べると日本公開は1983年2月。その頃は就職の直前で映画に行ける状況じゃなかった。としたら、80年代後半にビデオを借りて観た可能性も。猿だらけのシーン他、いくつかのシーンは記憶にあったし。

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク、出演:クラウス・キンスキー他

16世紀のアマゾン奥地。黄金郷エルドラドを探し求めるスペインの大探検隊がついに行き詰まる。行くか戻るか、偵察のため少人数の先遣隊を編成、川下りに臨む。副官アギーレは異常な執念に取り憑かれているし、過酷な自然と原住民の襲撃で隊員は次々に減っていく……という話。

凄まじい映画だった。「フィツカラルド」と違い、こちらはストーリーを「楽しむ」箇所はほとんどなく、陰惨な強行軍のみ。もう一回観たい!とはならないなw 絶望的な状況にアギーレの狂気だけ空回り。こちらのクラウス・キンスキーは可愛げゼロ。

「手付かずの自然の力に対して西洋の人間の野望のちっぽけなこと!」を堪能する映画。冒頭の険しい山の行軍はほんとスゴイ。あそこだけでも観る価値あり。

・「フィツカラルド」と対になってるんだろうな。アマゾンの大河を上ったり下ったり、執念が高じて半分頭イカレた男をクラウス・キンスキーが演じたり、伝説の神々と間違えられたりも。

・異教徒を人とも思わないスペイン人、ひでーよ。。。

・細部にこだわらないヘルツォーク監督へのツッコミとしては、「現代のヘアスタイルのおじさんたちが海パン姿で筏を操ってるぞ」くらいかなw

・「ドローンもない時代に筏の周囲を二周する視点」は、普通にモーターボートで撮ってるんじゃないかな? 航跡っぽく水面が乱れてるように見える。

・ああそうか、あの長槍って「地獄の黙示録」でオマージュされてた。

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2026/06/20

最近観た映画メモ「フィツカラルド」


当時からずっと観たかった「フィツカラルド」。割と最近Prime Videoで見つけ、そのうち観るつもりだったのだが、「primeでの配信は14日以内に終了」って出てしまい、急いで観ることに。

●フィツカラルド(1982年) 2:37 西ドイツ Amazon

「船頭多くして船山に登る」、あのビジュアルで思い出してしまうw とりあえず、「船が山を登る」って点はネタバレではないものとします。

監督:ヴェルナー・ヘルツォーク、出演:クラウス・キンスキー、クラウディア・カルディナーレ他。

天然ゴムによる好景気(ゴムブーム)に沸く二十世紀初頭のペルー。アマゾン奥地の町にオペラハウスを建てることを決意した男フィツカラルド。その資金を手に入れるため、まず、大きな蒸気船を買う。その目論見とは、ゴムの輸送方法がなく誰も手を出さない地域の河に、山越えさせた船を浮かべて輸送に使えば、大儲けは確実……という話。

(僕もずっと勘違いしてたけど、「未開のジャングルのど真ん中にオペラハウスを建てよう!」という話じゃないです。ゴムブームで栄えたペルーの地方都市にオペラハウスを建てようという話ですw)

めちゃくちゃ良かった! 特別な映画を観てる感が大きく、終始圧倒される。「つかみ」的なものとして、ちょっと長めにオペラを映してるんだけど、それがもう圧巻! 嫌ったらしい有力者のおっさんも圧巻!

っていうか、クラウス・キンスキーの顔自体が圧巻w 「オペラハウスを建てるぞ!」「船を山越えさせるぞ!」すごい熱量のキャラ。こちらまでやみくもに元気が出てしまうw 強烈な変人ではあるものの、様々な試練に翻弄され、そのたびに見せる表情に可愛らしさまで感じてしまう。

これ、土木工事映画w なぜか地元のインディオたちが大勢で協力してくれるんだけど、「300トンの蒸気船を実際に山越えさせるにはどうしたらいいか?」を説得力ある形で見せてくれる。っていうか、映画を撮影するために本当に山越えさせた一部始終のドキュメンタリーみたいなもんで。

蒸気船が本当にゆっくりゆっくり山を登っていく様子は、思わず「おお〜〜〜!」って声が出てしまうw

最終的にはフィツカラルドの目論見通りにはいかないのだが、思わぬ形で夢を実現。これが本当に幸せそうで、こちらとしても「よかったねえ、よかったねえ!」ってなってしまうw いいラストだなあ。

娼館の主人役のクラウディア・カルディナーレは愛人なんだけど、キンスキーのクドったらしさを中和する役割のようで、ホッとする。有力者のおっさんも、船長も機関士もコックもみんないいキャラ。

ヘルツォークは映像で魅せてくれるけどキューブリック的な完璧主義者ではないようで、主なツッコミどころは次の通りw
・遠景に普通のビルがw
・ボートの船外機が現代風
・急流のシーンの船にスタッフが乗ってるのが見えるぞw
・それほど必要と思われないいくつかのミニチュア撮影が残念。
・二人の肖像画がひどすぎるw

ところで、ヘルツォーク監督。「シャイニング」撮影中のキューブリックところに来て、ジャック・ニコルソンに「フィツカラルド」への出演を直談判したらしい。

あと、ダニー少年の三輪車の耳障りな音に悩んでたキューブリックに、「いいじゃんこの音!」って採用させたのがヘルツォークだそう。いや、僕的には走り回る三輪車の木の床とカーペットの響きの違いはすごくいいなあと当時思った。

ヘルツォーク、映画芸術の巨匠で小難しい文化人かと思ったら、「マンダロリアン」のドラマに出てたんだ。「孫が喜ぶから」だってw 見覚えあるわ。大滝秀治っぽい俳優だなとは思ったけど、気がつかなかった。

●「Burden Of Dreams」(1982年)1:26  YouTube

メイキングドキュメンタリーがYouTubeにあったので見た。ざっとメモ。原題「夢の重荷」w

河を遡る点で「地獄の黙示録」(1980年)を思い起こさせたけど、ドキュメンタリーもそのメイキング「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」(1991年)と合わせて語られるそう。

撮影キャンプが地元の争いに巻き込まれて移動せざるを得ず、主演俳優ジェイソン・ロバーズが赤痢で降板、目玉だった助手役のミック・ジャガーも降板して脚本書き直しなど、とんでもない困難が次から次へと。こりゃもう、映画自体が「困難を乗り越える」そのもの。

メイキングを観ると、「ジョーズ」のスピルバーグも「地獄の黙示録」のコッポラも、死ぬほど大変な目に遭いながら、映画をなんとか「完成」までたどり着かせてるんだなあ。執念!

同じ外観の船を3つ用意、一つは座礁してしまって雨季待ち、一つは山を登りかけて立ち往生、残りの一つで命懸けの急流の撮影。すごいギリギリ!

カルロス・フィツカラルドという実在のゴム富豪がモデルとのこと。ただし、実話としては30トンの船を分解して山を越えたのを、ヘルツォークは船を300トンにして分解せずに山を越えさせたというムチャクチャw

映画では数百メートルの坂を登って反対側へ降りるように見えるけど、空撮を見ると、とてもそんな距離じゃない。少なくとも2kmくらいありそう! どんだけ大変な作業だったか!

故障してばかりの中古のブルドーザー一台での工事は難航、引き上げかけた船はずり落ちる。主人公フィツカラルドと監督のヘルツォークが同じく「絶対に船を山を越えさせる!」と一致w その狂気の熱量が映画からはみ出てる。

・インディオたちが「原住民」的ではなく、TシャツやGパンなど洋服を着たりメガネかけてたりサッカーしたり、普通の文明人。1980年代当時では当たり前だけど。

・操舵室にいる青いシャツを着た人を確認。急流のシーンに映ってた人だ!

・休憩中にあやとりしてるインディオの少年! あやとりがペルーにもあるのは知ってたけど、実物初めて見た!

2026/06/19

まぼろしの「祝! TDW 10000点達成」



「祝! TDW 10000点達成」……は、今日2026年6月19日だったかもしれない(実際はまだ4000点余り)。

1999年2月2日にスタートしたTDW(The Daily Work)は「日課」という意味。毎日アップすると10000点達成は約27年後だと、当初から知ってた。ものすごく遠い未来の話だと思ってたけど、AIに計算してもらったら、今日がその日だった(わかったのは4日前)。

「祝! TDW開始10000日目」とも言えるけどね。27年4ヶ月17日も続いてる。十分めでたいw

・画像は最初の18枚、TDW_0001〜0018。Painter全盛のver.6の頃。

ほぼ毎日アップしてたのは最初の4〜5年くらい。以降、半年更新なしなんて時期もあったし、3DCGに移行してからは毎日は厳しくて3日に1点程度のペースに。まあ、とりあえず、5000点を目指すわw
しかし、TDWを始めたときは36歳だった、ってのはすごいな。若者じゃんw

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2026/06/17

最近観た映画メモ「地獄のヒーロー」「地獄のヒーロー2」


●地獄のヒーロー(1984年) 1:41 アメリカ Amazon MGM+

監督:ジョセフ・ジトー、出演:チャック・ノリス、M・エメット・ウォルシュ他。

ベトナム戦争中に捕虜となり、収容所で過酷な体験をしたブラドック大佐。戦後も行方不明の戦友たちの捜索に期待し、ベトナムで行われる戦後処理交渉に随行する。しかし、両政府の役立たずに業を煮やし、単独で捕虜たちの救出に臨むが……という話。

まあ、今の目で見るとアクションも行動もかなりゆるいけど、「単独潜入もの」としては普通に楽しめた。「ランボー2」の亜流みたいなイメージだったけど、実は公開はこちらのほうが半年ほど早い。どちらも当時の「ベトナムにまだ捕虜が残されているのでは?」という疑惑、POW/MIA問題から生まれた作品とのこと。

てっきりチャック・ノリス無双のドンパチ映画かと思ったら、前半は意外とおとなしい。「グリーン・ベレー」(1968年)のサイゴンでの工作員活動パートを思い出した。後半にはかなり派手なアクションシーンがあるけどね。

夜間の捕虜収容所襲撃の時限爆弾の火柱/キノコ雲は、今まで観てきたどんな映画よりもスゴイ! 渦巻く赤く巨大な炎が鮮明。それが何発も何発も大盤振る舞いw

っていうか、なんでこうベトナムというかベトコンを蛇蝎のように憎み、皆殺しにする必要があるのか? 考えてみれば、当時まだベトナム戦争終結から10年たっておらず、湾岸戦争などの前。ベトナム戦争が当時のアメリカ人にとってのリアルな戦争だったんだ。

70年代後半から80年代には「ディア・ハンター」(1978年)、「地獄の黙示録」(1979年)、「ランボー」(1982年)、「プラトーン」(1986年)などベトナム戦争を引きずる映画がいっぱいあった。

傷ついたアメリカ的なテーマが多かったように思えるが、この映画は少し異なるかもしれない。「敗北したあの惨めな戦争に勝ち直したい、せめて一矢報いたい」という願望が見える。

・収容所での過酷な体験と脱出を描く「地獄のヒーロー2」のほうが先に撮られたものの地味だったため、本来は続編である「地獄のヒーロー」のほうがウケるだろうと先に公開されたそう。

・今年3月に亡くなったばかり。チャック・ノリスって殺人マシーンにしては顔が優しすぎるよねw

●チャック・ノリスの 地獄のヒーロー2(1985年) 1:35 アメリカ Prime Video

監督:ランス・フール、出演:チャック・ノリス他。

ベトナム、ブラドック大佐と部下たちのヘリコプターが墜落、行方不明扱いとなる。しかし、戦争終結後も彼らは秘密の捕虜収容所で拷問を受け、強制労働に苦しんでいた。所長のイン大佐はブラドックに戦争犯罪を認めれば解放してやると迫るが……という話。

なるほど、確かにこちらは一見地味かもしれない。しかし、主人公はじめ米兵捕虜たちがひどい扱いを受け続け、ガマンしてガマンして耐え抜いた末の、おりゃ〜〜!反撃〜〜!! は、めちゃくちゃカタルシス! こちらのほうが好みだし面白いと思う。

前作で、なぜブラドックがあそこまで捕虜救出に執念を燃やすことになったのか?が描かれており、1と2をセットで観るのがおすすめ。興行的な理由で公開順が逆転しただけなので、2→1の順で観るほうが楽しめるかもしれない。

主要登場人物が全員キャラ立ちしてて、見応えがある。ベトナム人役には韓国系や日系、中国系と思われる俳優が大勢出演。冷酷な所長のイン大佐役は韓国系のスーン=テック・オー、半分主役みたいな存在で、悪役なのに一番印象に残る。ホー大尉役は日系のベネット・オータ。巨漢のラオは日系プロレスラーのプロフェッサー・トオル・タナカ。

・ただ、あの格闘シーンは、ブルース・リーとの死闘を知ってる人には物足りないだろうな。