2025/05/23

最近観た映画メモ「ボーはおそれている」他



載せるのが後回しになってた4月前半に観た映画のメモです。

●シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年) 1:48 アメリカ Amazon

独裁者になりつつある大統領の暴挙に西側の州が独立を表明、政府軍との内戦となったアメリカ。戦況はほぼ決着がついており、ワシントンD.C.に立て篭もる政府軍と大統領。ジャーナリストのリーたちがニューヨークから大きく迂回してワシントンD.C.へ向かう……という話。

監督:アレックス・ガーランドって「エクス・マキナ」(2015年)の! 出演:キルスティン・ダンスト、中年のベテラン戦場カメラマンの風格が見事! めちゃ怖い赤いサングラスの男を演じたジェシー・プレモンスって、キルスティン・ダンストの夫なんだ!!(4年前に見た「もう終わりにしよう。」(2020年)の主演)。 あと、よく見る顔のスティーヴン・ヘンダーソン。ヴァグネル・モウラなど。A24映画。

駆け出しカメラマン役のケイリー・スピーニーが「エイリアン:ロムルス」の主演女優と最後まで気づかなかった。「ロムルス」では小柄だったのに背が高く見えたし。やはり高校生みたいに可愛らしすぎて、映画の画面になじまず、浮いてた。まあ、20年くらい前のキルスティン・ダンストもこうだった、という未熟感が必要だったんだろうけど。

面白かった、というか、怖かった! 地獄めぐりの道中もの。明らかにモデルとされた候補がいる本物の大統領選挙を控えての公開。アメリカの風景が戦場になったら?がめちゃくちゃリアルに表現されてる。ラストの市街戦などめちゃ怖い。

●ボーはおそれている(2023年) 2:59 アメリカ Amazonプライム

セラピストを訪問後、久しぶりに母に会いに行く準備をするボー。睡眠を邪魔され、理不尽なトラブルで出発できないうちに母の怪死が判明。パニックの中で全裸でクルマにはねられ狂人に刺され……。「母の葬儀に行かなくては!」と、わけのわからない旅が始まる……という話。

監督:アリ・アスター、出演:ホアキン・フェニックス、ネイサン・レイン、「シビル・ウォー」で見たばかりのスティーヴン・ヘンダーソンも。A24映画。

怖がるボーに次々と降りかかるひどい災難。恐怖映画かと思ったら爆笑コメディだった。怖がる人を見るのは楽しいw 強迫神経症の人に見える世界を表現してるんだろうから、笑ってしまっていいのかちょっと迷うけど。

表現は隅から隅までシリアス、最高に怖い音楽、恐怖として描写されていることがすべて笑いにつながる。「恐怖と笑いは紙一重」の実証。

ただ、森のヒッピーコミューン劇団のシーンあたりから、コメディとしての勢いはなくなってくる。現実じゃなく精神の旅ってことがはっきりしちゃうし。聖母子像……母親の強烈な影響と支配の中でもがく男なんだろう。レビューを検索すると、いろんな人がいろんなこと言ってて面白い。

神経症版「フォレスト・ガンプ」だなw 面白かったけど、3時間はちょっと長すぎかな。ラストまで前半40分の超ハイテンションで突っ走ってほしかった。半分の上映時間でいいから。

元になった短編映画「Beau(ボー)」。ドアの鍵を盗まれて侵入者に怯える神経症の男。6分くらい。

アスター監督、他にも短編がいっぱいある。

●レンフィールド(2023年) 1:33 アメリカ Netflix

予告編で、ニコラス・ケイジが異常なレベルでドラキュラ伯爵になりきってて、これはすごい!と。見てみた。監督:クリス・マッケイ 出演:ニコラス・ホルト、ニコラス・ケイジ、オークワフィナ他。

ドラキュラ伯爵のしもべで、分け与えられたスーパーパワーを持つレンフィールド。伯爵に要求された「獲物」を探しているとき、町の犯罪組織と戦う警官レベッカと知り合う。レンフィールドがドラキュラ依存から抜け出そうとすると、ドラキュラは犯罪組織に接近……という話。

冒頭からクライマックス並みのすごいアクションだけど、明らかに若年層向けのおちゃらけアクションものって感じで軽い。血飛沫もゲーム風。ものすごく面白くはないかもしれないけど、普通に見れた。ニコラス・ケイジのドラキュラ伯爵は本当にすごい。ベラ・ルゴシの再来。ずっと見ていたいw

ニコラス・ホルトはたぶん若い頃のジョニー・デップに寄せてるんだろうな。なんと翌年2024年に「ノスフェラトゥ」のリメイクにも出てる。「ノスフェラトゥ」ってドラキュラの著作権回避で作られたジェネリックドラキュラ映画。人気俳優だそうで、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」にもウォーボーイズで出てたんだ。

オークワフィナは中国系で、声を当ててるのもいとうあさこ?と思ったくらいあんな感じ。ポリコレ案件?と思ったのが申し訳ないくらい、ずっと主役級で活躍してる人なのね。

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