観た順番は前後するけど、せっかく早めに観たのでアップ。
●新幹線大爆破(2025年) 2:17 日本 Netflix
新青森発東京行きの新幹線はやぶさ60号に「時速100キロ以下になると爆発する爆弾」が仕掛けられていた。乗務員と乗客、新幹線統括本部、それぞれの戦いが始まった……という話。
監督:樋口真嗣、出演:草彅剛、のん、細田佳央太、斎藤工、他。
とても面白かったです。迫力! 驚きの展開! ただ、なんちゅうか、明らかに役割のある登場人物たちによって、こちらの感情を操作されてるような妙な感じはあったけどw
出演者も共通だったりして、なんとなく「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」などに似た雰囲気が出てしまう。困難に対して冷静に次の手を打ち、なんとか成功、また次の困難、なんとか成功。というルーティンワーク的な感じがしなくもないw あと、SNSやネット社会を映画に取り込む手法はよくあるけど、現実に引き戻されてしまう逆効果も。
「リメイクではなく続編」と言われてるけど、基本的にはリメイク。「シン・新幹線大爆破」か。オリジナルの「新幹線大爆破」(1975年)の内容を歴史的事実として利用し、フィクション世界の中でのリアリティを出すという構造。必要だったかな?
あと、当時は連続企業爆破事件の最中だったから、新幹線への爆弾テロはリアルだったんだろうけど、孫世代にリピートする意味は?
ところで、時速120キロに減速してるはずなのに、画面の新幹線はどう見ても250キロとか300キロの通常の猛スピードに見えてしまう。「遅いと危険」という設定なんだから、「遅いぞ……大丈夫か?」って感じさせなきゃ。時速100キロって設定が間違ってるのかも。せめて「時速200キロ以下になると爆発」とか。
・「驚きの展開」……悪くなかったけど、せめて「今までの人生の重み」的には10歳くらい上だったらリアリティが増したんじゃないかなあ。
・危機を脱して、大勢が「やったー!」「よかったー!」って喜ぶ場面って非常にむずかしい。
●キャシアン・アンドー シーズン2/全12本(2025年) アメリカ Disney+
配信開始からほぼリアルタイムで見れた。面白かった! どんな困難な状況でも、やり遂げるんだ!的に元気が出るかも。
シーズン1は「往年の要塞潜入工作員もの」とか「脱獄もの」とかエンターテインメント的にサービス過剰な感じがあったけど、シーズン2は的が絞れてて見やすかった。
とはいえ、基本的に全編が「バレるかバレないかの工作員潜入もの」なので、ず〜っと怖い。
あとモスマ議員周辺の政治的な話も、たぶん現代のアメリカの状況を反映した現実味があって良かった。SW EP1〜3の政治的な話は20年後の今見直すとぜんぜん違って見えるかも。
登場人物たちがみんな非常に魅力的に見えた。それぞれの立ち位置や背景がじっくり描かれており、真剣にその人生を生きているように見えるからだろう。特に、ルーセン、モスマ議員、クレニック長官、デドラ、シリル、ヤング、ソウ・ゲレラ……。全員がそれぞれスピンオフやれそう。
もうひと盛り上がりあるのかなと思ったけど、登場人物たちの今後を暗示して静かに終わった。っていうかその先、数十年後に繋げる仕かけも残しつつ。
・映像がやたら素晴らしかった。コルサントの都市風景なんかうっとり見てしまう。
・懐かしい監獄がw
●ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年) 2:13 アメリカ Disney+
「キャシアン・アンドー」のラストから「ローグ・ワン」につながる。2016年12月の公開時に観に行ったけどかなり忘れてる。なぜか当時、映画メモは書かなかった。ラスト3エピソードを見る前にざっと見直しておいた。
銀河帝国の最終兵器デススターが完成間近。強制的に協力させられている科学者ゲイレン・アーソ。追われていたその娘ジンはアウトローになっていたが、反乱軍に加わる。ゲイレンがデススターに秘密裏に仕込んだ急所が示された設計図を奪うための戦いが始まる……という話。
監督:ギャレス・エドワーズ、出演:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ドニー・イェン、他。
「キャシアン・アンドー」に登場する様々な人たちの努力がここにつながるのね!って感動。予習的に必須ではないと思うけど、「キャシアン・アンドー」を見たんだったら「ローグ・ワン」を見なきゃもったいない。
キャシアン・アンドーはリーダーではあるけど、主人公のジンを助ける役割で、当時も印象は薄かったし(とはいえ、「キャシアン・アンドー」で彼が反乱軍のためにやってきたいろいろを思い起こさせる良いシーンがある!)。モスマ議員とソウ・ゲレラ、オーガナ議員も出てくるし、帝国の面々も。あと、ドロイド。
「ザ・クリエイター/創造者」(2023年)でも思ったけど、ギャレス・エドワーズ監督の手法として「絵になるシーン、感動するシーンにするための、逆算的な仕掛け」が目につく。設計図が塔の先にあるとか、たまたま扉が開かないとか、流れ的にはちょっと不自然に感じる部分もある。
・「希望」という言葉があちこちで象徴的に使われてたのね。ラストのアレしか覚えてなかった。
・「キャシアン・アンドー」でも悪役らしく大活躍してるけど、クレニック長官って立場的にかわいそうだよなあw
・久しぶりに見直すと、レイア姫やモフ・ターキン提督など顔のCG差し替えがちょっと硬く不自然に見える。今ならもっと自然にできるだろうな。
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