●黒水仙(1947年) 1:40 イギリス Amazonプライム
監督:マイケル・パウエル、出演:デボラ・カー、フローラ・ロブソン、ジーン・シモンズ他。
20世紀初頭。インド・ヒマラヤ山麓に派遣された英国の修道女たち。元はハーレムだった宮殿に学校や病院を開くために奮闘するが、異国の厳しい環境に精神的に疲弊していく……という話。
リーダーでがんばり屋さんのデボラ・カーの活躍を描く、のかと思いきや、閉鎖され孤立した環境で、精神的に追い詰められ、壊れていく尼僧たちを描くサイコ・サスペンスだった。地元を治める将軍の英国代理人の男をめぐる、勝手な思い込みからの悲劇も。
とはいえ、それほど面白くも怖くもなかった。映画的な大きな事件や展開はほとんどなく、ひたすら尼僧たちの内面や焦燥感を追うのみで、盛り上がりに乏しいかな……。
これもSNSに流れてきた断片で興味を持った。1947年だけどカラー作品で、雄大なヒマラヤ山脈などの自然がすべて書き割りとマットペインティングで表現されている。絵の中で展開される寓話のように見える。
アジア人でも何でも白人が演じる時代の作品のため、ビジュアル面での人種描写に混乱する。白人、東アジア系、アフリカ系までが、インド系人種を演じており、物語への没入がちょっと妨げられる。
修道院に預けられる手に負えない少女カンチを演じるのは、史劇などで活躍する大女優ジーン・シモンズ(KISSのジーン・シモンズとは別人w)! 翌年、ローレンス・オリヴィエ監督・主演の「ハムレット」(1948年)でオフェーリアを演じてる。「大いなる西部」(1958年)のヒロインも!
キャスリーン・バイロン演じる尼僧の精神的におかしくなっていくドアップの表情は「フルメタルジャケット」「シャイニング」を彷彿とさせる。キューブリックが影響を受けたかもね。
0 件のコメント:
コメントを投稿