YouTube特別公開されてたけど、Amazonプライムにもあった。完全に忘れてたけど、続編「帝都大戦」(1989年)も観に行ったようだ。「あれ? F・ルーズベルト大統領を呪い殺すエピソードがあったような気が」で、思い出したのでした。
●帝都物語(1988年) 2:15 日本 Amazonプライム
38年ぶりに観たわけだけど、当時感じたのと同じく物語の推進力が弱く、映画としてはかなりしんどかった。とはいえ、ツッコミつつ、いろいろ語るにはネタの宝庫。最高のカルト映画かも。基本的には「こんな映画が存在すること自体がめちゃくちゃ面白い映画」w
明治末期から大正時代。平将門の怨霊を目覚めさせて帝都の破壊を企む魔人、加藤保憲。彼に立ち向かう将門の血を引く者たちや陰陽師、実在の作家や科学者たち……という話。
原作:荒俣宏、監督:実相寺昭雄、脚本:林海象、出演、嶋田久作、原田美枝子、石田純一、平幹二朗、勝新太郎他、大勢の大物俳優たちほとんど全員「無駄遣い」に見えてしまう。
実相寺監督のせいというよりは、脚本がダメだったのでは?という気がする。もともと原作が映画向きじゃないんだろう。「DUNE/砂の惑星」(1984年)のようなダイジェスト版のようになってるかも。当時、文庫本5巻目の魔王編まで買ったけど、読んだかどうか記憶が薄い。
見どころは嶋田久作の怪演のみとよく言われるけど、今見ると若くてツヤツヤしててあまり怖くないw 強い印象が残るのは、その嶋田久作と學天則、あと桂三枝のあたふた演技くらいかw 昼間の銀座のオープンセットはよくできてる。
セリフと効果音の音量バランスが悪く、何言ってるかわからなくてもったいない。登場人物が多すぎて混乱するし。
配信映画を観る場合、「今のシーンで何の会話がされ、何が行われ、前後のシーンとどう関わりがあるのか」を理解して先に進みたいので、10秒戻して確認することが多い。しかしこの映画の場合、戻ってもよくわからない。
実相寺監督、「ウルトラセブン」でもそうだったけど、このシーンで観客に何を伝えるべきか、何を見せるべきかより、奇抜な構図やカメラワークを優先してしまい、結果としてシーンの印象がぼやけてしまう。ケレン味も中途半端。「そこでカメラを動かす意味ある??」とか。そういったヘンテコ感を鑑賞するのもアリなんだろうけど。
気になったのが、たとえば、「がんばってくれたまえ!」的なシーンで相手の肩に力強く両手を置いて見つめるような、ベタすぎる演出。あちこちに、脚本からのベタな絵コンテをそのまま忠実に撮ってしまったようなニュアンスを感じた。
クリーチャーなどの造形は見るからに力が入っててよくできてる。H・R・ギーガーまで参加してるのに、効果的に撮られてなくて惜しい。コマ撮りアニメーションもイマイチ。80年代の特撮はハリウッド映画でもたびたび同じこと「情熱に技術が追いついてない」を感じてたから、この映画が特にダメとか言うつもりはないけど。
話題になったしヒットしたはずだけど、制作費18億に対し配給収入が10.5億と、大赤字だったらしい。80年代後半のバブル景気の中で、勢いだけで成立してしまったお祭り映画という印象。
「デーモン小暮のオールナイトニッポン」で、閣下が嶋田久作のモノマネで「みんな壊してやる」→「みんな作ってやる」と言ってたなあw
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