2006/06/07

Toys-フィギュア制作記_28







で、試作品の完成。
ここらでしばらくバック・トゥー・デジタル。

■追記
Vinyl Pulseに掲載されました〜。
http://www.vinylpulse.com/
http://www.vinylpulse.com/2006/06/hiroshi_yoshiis.html

2006/06/05

Toys-フィギュア制作記_27


不慣れとはいえ、キャラクターの塗り分け自体はまあなんとかなった。が、心配したとおり、目を描くのがめちゃくちゃ大変で苦労した、というよりも、ほとんど描けず、形になってない。だいいち、筆で1cmのきれいな円さえ描けないのだから、不器用でガタガタ。こんなの商品にならん。ダメだこりゃ。う〜むむむ、ここまで来たのにと、一晩落ち込む。


翌朝、そうだ!インクジェットプリンタ用の「タトゥーシール」というのがあった!と思いついてコジマ電気へ直行。エーワンの「転写シール」を買ってきた。試してみると、なかなか良い。透明色なので地の色が透けてしまうが、淡い色の部分ならなんとかなる。または、下地にその部分だけ白を塗ればオーケー。とりあえず、試作品はこれでいいや。

あとで、昔パッケージデザインをやってたときに使っていた「クロマテック」というのを思い出した。特注のインレタみたいなもので、プレゼン用のダミー制作によく発注していた。糊付きの余白が無く、多色刷りで不透明(下地に白が刷ってある)。サンプルを取り寄せて貼ってみたら、最高にピッタリ。量産するときにはこいつを発注しよう。

2006/06/04

Toys-フィギュア制作記_26


ついに塗装へ。塗りやすいように棒をつけて適当な木切れに差してみた。見た目は楽しいんだけど、塗ってみたところ間隔が狭くて塗りにくい。


ハンズでラワン材を切ってもらい、3mmの鉄棒を差して個別に塗装できる台を作った。なかなか作業しやすい。

塗料はシンナー臭の無い水性アクリル系に決め、全部の色を作ってから作業開始。ところが、やはり水性アクリル系は乾きが遅いので重ね塗りに時間がかかるし、いつまでもベタつく。不用意に触ると指紋がベッタリつく。作業時間が長くなると、ホコリやゴミがどんどんくっついて次第に汚くなってくる。

おまけに、水性アクリル系はリキテックスみたいに乾けば塗り重ねても溶けないからラクと思っていたのに、下地の色がかなり溶け出してくる。アクリル系薄め液を大量に使うと派手に溶ける(アルコール分のせいだと思う)。これじゃあ、ラッカー系でやるほうがマシだ。

ラッカー系でやってみたところ、乾燥が早いので塗り重ねもラクだし表面が強いので気を使わなくてよくて疲れない。あと、ラッカーの上には水性アクリル系もエナメル系も重ね塗りできるけど、水性アクリル系の上にはどの種類の塗料も乗らない。やっぱりラッカー系なんだろうな。

2006/05/31

Toys-フィギュア制作記_25


試作品用として複製を数個ずつ作りました。レジンが半分までしか注入できず不良品になったものもいくつか。まあ、おおむねうまくいったけど、よ〜く見ると、ズレの段差がひどかったり小さい気泡があったりする。Webで調べた気泡を防ぐ方法に、「シリコン型にベビーパウダーをまぶしておく」のがあって、やってみた。なるほど細かな気泡がなくなってスルスルの表面になる。気泡に悩まされてる人は試す価値アリ。


で、サンドペーパーかけしてサーフェイサーを吹いた状態。と、書くとすんなり進んでるようだけど、実はぜんぜんちがう。そのまま続けて量産というわけにいかないです。段差がひどくてサンドペーパー&サーフェイサー作業が延々続き、原型を大量に作ってるのと似たようなもの。計12個くらいあるので作業がぜんぜん進まない。本格量産するときは、シリコン型取りをもう一度やりなおして完璧な型を作らなきゃいけないみたい。そのほうが後々ラクだ。

シリコン型取りの反省点としては、
・型の内側の気泡は表面に露出してなきゃ大丈夫だと思ったら大間違い。
 奥でもある程度大きな気泡はレジンが固まるときの発熱で膨張する
 らしく、かなり大きく凹む。
・型の位置合わせの穴は、できるだけ大きくするほうがズレにくいらしい。
・型の底と天面に増量シリコン片が露出してボコボコしてたけど、
 きれいに平らにしておくほうが、板で挟んで輪ゴムをかけるときに具合がいい。

型抜き後の反省点は、
・ズレがひどかったり大きな気泡のあるものは、もったいなくても廃棄する。
 出来の悪い下地をムリヤリ整える作業のほうが型抜きよりはるかに時間を食う。
・整形はバリ跡をきれいにする程度にしておく。それ以上やると際限なくなる。
・塗装前にはサーフェイサーの500番は使わないこと。またまた全体を
 サンドペーパーかけしなくちゃならなくなる。

2006/05/30

Toys-フィギュア制作記_24


この原型は普通に二面取りでは不可能。片足と舌に空気抜きの穴が開けられないのだ。で、画期的な方法を思いついた!


空気穴となる割り箸を足と舌から枠まで渡し、離型剤と油粘土で固定した。おおっ!この方法だとどんな原型も自由自在に空気穴が作れるぞっ!!で、しばらく見ていたところ、「ありゃ、これじゃあレジンを流し込んで固めたあと、抜けないじゃん・・・」と気がついた。ああ〜、だめだこりゃ。


というわけで、そのままシリコン型取りしてから、足と舌の空気穴に沿って型を切断してみた。三面取りということに。レジン流し込みしてみると、けっこううまくいく。ただし、位置合わせの穴が無いのでズレやすい。次にやるときは、ギザギザに切断するほうが良さそう。

2006/05/29

Toys-フィギュア制作記_23

だいぶん日にちがあいてしまってますけど、いまだに時間を見て制作中です。やっぱアナログは時間かかります。今、最終局面に来てますけど、前回からの経過を含めて現状に追いつくように書きます。


ようやく4体の原型が完成した状態。ここまでの作業はチマチマとサンドペーパーがけが中心で、写真ではぜんぜん何が進展してるのかわからないです。

石粉粘土の2体は、見た目よりもぜんぜんデリケート。定規が置いてある上にちょっとパタッと倒しただけで、ボコッと線状に大きく凹んでしまい、それをまたパテで埋めてヤスリで磨いてサーフェイサーかけてというバカを2度やったりとか。


で、シリコン型取り作業。枠は今までのハレパネではなく、型取りブロックというのを使った。便利。

2006/05/09

Toys-フィギュア制作記_22


あんまり作業の時間が取れない。とりあえず、全体を粗めのサンドペーパーで整形した状態。


サーフェイサー500番を吹いてみた。キャストのままではぜんぜん見えなかった細かい気泡があったり、凸凹があるのがよく見える。けっこうガタガタ。適当にサンドペーパーかけしたら、すぐにサフ吹きしちゃうほうが効率がよさそう。
気泡は上にたまるので目立つ。やはり逆さ向きで型取りするほうが具合がいい。

2006/05/03

Toys-フィギュア制作記_21


古いシリコンを刻んで増量してもけっこう大量のシリコンを使用。レジン注ぎ道と空気抜きの穴がおもしろい形になった。


なんとかレジン置き換え成功。気泡も無い。レジンには黒の着色剤を混入。この色なら立体感が良く見えるので仕上げ作業もラク。

2006/05/01

Toys-フィギュア制作記_20

ゴールデンウイーク中はフィギュア制作放題、ってわけにはいかんのです。いろいろとやることがあって。でも最終段階まで来ている3体と、現在クレイ状態の1〜2体くらいは、5月後半までに仕上げたいってところ。


クマ、サーフェイサーの上からパテを塗り、細かな凹凸を滑らかに整えている最中。


これが、第二回目のサーフェイサー吹き終了の状態。


こいつは、ついにシリコン型取りの準備にとりかかる。「離型剤Sブルー」を塗ったところ。


ところでこの「離型剤Sブルー」。使用後はペリペリときれいにはがせる。クレイモデルは原型が仕上がるまでとっておき、後で別の作品にクレイを再利用可能。

2006/04/28

Toys-フィギュア制作記_19


粗目の耐水サンドペーパーに水をつけながら削ると、面白いようにどんどん削れる。粉が飛び散らないのがいい。ある程度形が整ったところで、もうちょっと盛りたい部分にタミヤポリパテを3回くらいに分けて盛大に盛った。

ところが、思わぬ落とし穴が!
レジンにパテが完全には接着できてないのだ。サンドペーパーをかけた部分はどうにか大丈夫みたいだけど、尻尾とか耳なんかのツルツルの部分に盛ったパテは、デザインナイフで削ろうとしたらポロッと丸ごと脱落してしまった〜。

もう一つの製作途中レジンにはウェーブエポキシパテを盛っておいたのだが、こちらもペロッと取れてしまった。まずい!Webで調べるとレジンとパテは接着が弱く、どうしてもって場合は瞬間接着剤を使ったりするようだ。


しかたないので、脱落しそうにない部分を残してパテを剥がし、整形。


500番のサーフェイサーを吹いてから、瓶入りサーフェイサーをどろどろ状態で全体に厚く塗りたくっておいた。この上にパテを盛れば剥がれないだろうってことで。

もう一つのは、盛る部分にペーパーをかけ、中性洗剤でしつこく洗ってから、タミヤのエポキシパテを盛っておいた。こちらはたぶん大丈夫っぽい。

2006/04/25

Toys-フィギュア制作記_18


で、不要な部分(流し込み道や空気穴)やわずかなバリ(はみ出し)をとりのぞいた。クマの脇には穴をあけて通した。とりあえずレジン置き換えが完了。レジンはプラモデルのプラスチックくらいにしなやかで比較的やわらかく、加工がしやすそう。この状態から原型完成までけっこう大変そうだけど、基本の形がクレイで簡単に作れるってことだけでもありがたい。欲を言えば、売ってるレジンは白、透明、肌色、アイボリー等だけど、サーフェイサーみたいなグレーだと凹凸が見やすいのにな。クレイ置き換えのレジンに限ってだけど。混入用の色剤が売ってるかも。

Webや解説書で見た、一番成功しやすそうな方法を選んでやってみたわけだけど、すんなり成功できたってことで、実験はもうこれで終了。型取り練習用原型部隊の残り2体は出番無し。次は本番作品でレジン置き換えしてみよう。

よかったのは、シリコンはほとんど無臭だし、レジン(ノンキシレンタイプのハイキャストという製品)も灯油臭い程度だったこと。通常のキシレンが入ったレジンは半端じゃなく臭いという話だったので。これなら窓を開けた室内でも普通に作業ができる。量産も苦じゃなさそう。

Toys-フィギュア制作記_17


表側の面にシリコンを流して固まって、枠板をはずした状態。


油粘土をはずし、シリコンの表面に離型剤(左/バリヤーコート、右/リンレイつやピカワックス)を塗り、型を再度組み始めたところ。

実は同時に2体をすすめてた。右は原型に離型剤として塗ったのは100円ショップで買ったクリヤラッカースプレー。他にシリコンスプレー、リンレイワックス・水性クリヤラッカー・ワセリン・リキテックスなどを粘土小片に試してみたけど、どれも大丈夫だった(ただし、ワセリンは乾かないので好きじゃない)。インダストリアルクレイと似た材質である土台の油粘土がくっつきさえしなければ、何も塗らなくてもいいかもしれん。


裏側にシリコンを流し込んだところ。




型を分割し、原型をはずした。クマの鼻としっぽが折れたけど柔らかい粘土だからしかたない。もう一方はきれいにはずれた。


レジン流し込みの道筋と、空気抜きの穴をカッターで作った。


いよいよレジンを流し込んだ。
A液B液を別々の紙コップで計量し、片方にドバッと入れて攪拌。30秒で流し込み開始が理想とのことで急ぐ。40秒ほどで流し込み完了。コップに残った混合液が2分手前あたりで、煙のようなにごりが見えてきたかなと思ったら、一瞬でブワッとアイボリー色に変色!硬化が始まった。すぐにカチカチになるがかなり熱が出る。いちおう冷めるまで30分くらい待って、型から取り出す。


ポコッとすんなり取り外せた。ついた指紋まできれいに複製できてる。気泡もほとんど入ってない。大成功。こりゃ〜おもしろいっ!

2006/04/23

Toys-フィギュア制作記_16


「油粘土に半分埋めてー、シリコン垂らしてー」なんだけど、はっきり言って、粘土埋めをナメてました。造形そのものよりデリケートで大変な作業かもしれん。こんなの埋めるのに1時間半もかかった。横の白い棒はキャストを流し込む道。足が上側になります。シリコン型が出来たあとで道筋をつなげ、空気穴を足につける予定。でも、これの場合、アゴ部分に気泡ができそうだな。注ぐ最初の段階で傾けてやるしかないか。
離型剤は、Webでおすすめと書かれていることが多い「離型剤Sブルー」を使用。ただし、ポリパテ複製に使用の記事ばかりでシリコンではどうなるかわからん。


シリコン流し込み。とにかく、こぼすと大変なことになるらしいので細心の注意。枠のサイズを計算して180ccのシリコンが必要ってことで、用意。硬化剤を滴数で計算して混ぜ合わせる。最初は糸のように細く垂らして気泡を防ぎ、全体にかかってからはドバッと。ところが、量がギリギリ足りなかった。鼻がわずかに水面から出てしまう。今から追加するのも面倒ってことで、テスト用の離型剤を塗った小さい粘土の塊を増量剤として押し込んでおいた。まあ、正確に型を取るってよりも問題点の洗い出しなんで、横着した場合のデータができていいや、と。

あと、キャストとシリコンを各1kg買ってきたわけだけど、一度の複製で必要なシリコンはキャスト(=原型と同量)の最低5〜6倍以上必要ってこと。よく考えりゃ当たり前だけど。シリコンはケチってはいけないようです。あるいは石膏でバックの底上げという方法もあるらしい。

■追記。あとで上の写真をよく見たら、脇の部分、こりゃダメだ。特に向かって左側の脇。奥がかなり狭まってる構造なので、いくらシリコンが逆テーパー大丈夫っても、これは抜けるわけないわ。100%ちぎれる。この部分、失敗。