2026/08/31

最近観た映画メモ「ロングウォーク」



●ロングウォーク(2025年)1:48 アメリカ Amazonプライム

スティーブン・キングがリチャード・バックマン名義で書いた「バックマン・ブックス」4冊のうちの1冊「死のロングウォーク」。当時、1987年頃か、夢中で読んだ。面白かった(下に余談の続き)。

……近未来、全体主義国家となったアメリカ。国民を元気づけるとされる人気イベント、「ロングウォーク」が毎年開催されている。各州から選ばれた50人の若者が最後の一人になるまで昼夜問わず何日も歩き続ける。冷酷な少佐の監視の下、規定の速度を下回ると警告され、三度の警告の後、射殺されるのだ。地元出身のレイモンド・ギャラティもスタート地点に到着。さまざまな境遇の若者たちと共に歩き始める……という話。

監督:フランシス・ローレンス、出演:クーパー・ホフマン、デヴィッド・ジョンソン、マーク・ハミル他。

ただ歩き続けるだけでは映像にしにくいだろうと、ぜんぜん期待してなかったのだが、とても良かった。原作の細部はほとんど忘れてるけど、長い長い道のりを歩き続ける若者たちの会話だけでも十分面白い。過酷な行程の中、連帯意識も友情も生まれるが、それでも一人ずつ脱落していく……。

平たく言えば、ロングウォークは「人生そのもの」。共通の目的があってもなくても、ライバルや敵、友情があり、脱落しないでどこまで行けるか、精神力と体力の限界が試される。

ただ、ラストはどうなんだろ? 原作のままでぜんぜんよかったと思うけど、映画としてはカタルシスが無くスッキリしないから、ああいうことにしたんだろうな。(別バージョンのラストがYouTubeで観れる。期待したラストではなかったけど)

こういった単調になりがちな映画では、たいてい回想シーンを多めに入れるものだが、この映画では回想を最低限に留め、ほぼ「歩く」だけで見せきってるのはすごいと思った。

・マーク・ハミル、ノイズになるかと思ったら、ダミ声がなかなかハマってる。声優で活躍しただけある。

・レイモンドを演じるクーパー・ホフマンって、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子だって! 若いのにおじさんに見えてしまうのは惜しい。

・レイモンドの父親役は「見えざる手のある風景」(2023年)の間借り家族の父親のジョシュ・ハミルトン!

・「バトル・ロワイアル」(2000年)が出てきた時、似てるな、と思った。なんと、Wikipediaにはこう書かれてた! 「内容はスティーヴン・キングの『死のロングウォーク』を下敷きにしている。また、城岩町という名前は、キングの小説に度々登場する『キャッスルロック』に由来する。」、へ〜〜!

◯余談の続き

「死のロングウォーク」と「バトルランナー」は、ほぼ一気読み。あとの2冊は「ロードワーク」と「ハイスクール・パニック」(こちらは校内乱射事件への影響のため、キング自身が全世界で絶版にしたとのこと)。

読みながら、左のほうの行が見えてしまうのが惜しくて、手で隠しながら読んだ記憶w 「死のロングウォーク」は、今でもちょっと遠距離を歩いたりするたびに思い浮かぶ。スニーカーは真っ先にマメができるから避けよう……w

「バトルランナー」は1987年にシュワルツェネッガー主演で映画化された。観に行ったものの、小説の面白さがすっかり失われててがっかりだった。最近、「ランニング・マン」として再映画化された。そちらも観る予定。

ところで、バックマン・ブックスの文庫4冊のうち、「バトルランナー」は映画タイアップでシュワちゃんの青い写真の表紙、他3冊は生頼範義っぽいリアルタッチだけど爽やかな感じ。イラストレーターは誰だっけ? しばらく考えてたら「鏡」という名前が浮かんだ。検索したら、当たり! 「鏡 泰裕さん」でした。よく覚えてて自分でもびっくり!

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