Twitterで
「 @oritaw: そういえば昨日の戦場カメラマンの人の番組見てたら開始後16分あたりで中国の大学生のアート作品とか軽く紹介されていて、yoshiiさんのTDWをパクッたCGが映ってましたー 」
ええっ!見たい!ってことでoritaさんが画像をアップしてくれました。
ああー、確かに僕のTDWのパクリ。手法というかスタイル、テイストをそのまんま真似されてる。まあ、学生だしなあ。作風はパクってるけど、ちゃんと自分で作ってるからねえ。画像そのままコピペで提出したものだったらタダじゃおかないぞ、みたいな。その学生が、僕の作風を踏み台にして立派に育ってくれればそれでいいです。
僕がこれをパクって作ったらどういうことになるんだろ? 国境と本人の意志を越えたコラボレーション、かな?
この学生がWebにアップしてるかもしれないから、類似画像検索で見つけてやろうかと思ったけど、面倒なのでやめた。あれ? Googleの類似画像検索がなくなってる!
学生や初心者は、「作風を借りてくる」ことで実力が100倍になったみたいに感じるんですよたぶん。考えてることが全部それで表現できる!みたいな。本人にとっては一気にパワーアップしたみたいで面白いんですよね。
僕だって学生の頃の前半は生頼範義の画風そのまんまで描いてたし、その次は高橋常政作風の真似ばかりしてた。20台前半くらいまでに脱したつもりだったけど、30歳くらいまでは、影響されたものについつい引きずられてしまうのに悩まされた。
他にも何人か大きな影響を受けたアーチストはいるけど消化したつもり。同じアーチストに影響された同業者の作品でその影響をモロ出しにしてるのを見ると、めちゃくちゃ恥ずかしく感じる。
遠くの学生に影響を与えたとしたら、正直ちょっとうれしいくらいの気持ちはあります。ズルズルと商売まで行かれちゃうと困るけど、このくらいなら許すしかないでしょう。訴えて裁判で勝てるかどうかの話で言うと、作風とかテイストのパクリって盗作にはあたらないんじゃないのかな? 原本の丸写しじゃなければ。
アイディアには著作権って無いんだそうで。形のないアイディアは保護しようがないから、ちゃんと手続きを経た特許や完成した著作物は法律で保護しますってことですから。
有無を言わせぬ世界的ビッグネームになっちゃえばいいとか思っても、「クレヨンしんちゃん事件」とか見ると、現実的には何やっても無駄って感じが。ほっといて先に進むしかない。
みなさん盗作やパクリの裁判でけっこう時間を取られたりストレスひどい話聞きます。今のところ僕はオオゴトになったことはないので幸運かも。
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