「なぜか観てない映画を観るシリーズ落穂拾い編」の80年代はおしまい、のはずだったんだけど、U-NEXTのマイリストにずっと残ってて目障りw な80年代映画を10本ほど追加したのでもうしばらく続く。
●フェリスはある朝突然に(1986年)
高校を何度も仮病でズル休みして楽しくやってるフェリスはみんなの憧れ。友達と彼女を誘ってシカゴの街に繰り出して遊び回るが、コケにされた校長は彼を許さない、、、という話。
ジョン・ヒューズ監督、マシュー・ブロデリック、妹が「ダーティ・ダンシング」のジェニファー・グレイ。校長のジェフリー・ジョーンズは好きな俳優だったんだけど、変態で逮捕されて以来あまり出なくなった。
好きなタイプの映画じゃなかった。主人公がこちらを向いて観客に語りかける系だし、傍若無人だし、典型的な「推進力ゼロ」だし。「ここ笑うところですよー」的な音楽の使い方からしてダメ。ジェフリー・ジョーンズはがんばってるんだけど、空回り。ジョン・ヒューズ監督は「ホームアローン」の製作・脚本だそうで、テイスト含めて納得。
「ブロデリックがとんでもなく大人気のアイドル俳優で、いろんな生意気な真似をしたり歌い踊るのを女の子のファンたちがうっとり鑑賞する」なら、十分成立する趣向だと思うけど、ブロデリックがそこまで人気あったかどうかは知らんw
くしゃみの音を出すのはEmulatorIIだ!
●インナースペース(1987年)
これのサントラ盤(ジェリー・ゴールドスミス)のLPを確かHさんにいただいたと思うのだが、本編を観たことなかった。ジョー・ダンテ監督、製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ。デニス・クエイド、マーティン・ショート、メグ・ライアン。
「ミクロの決死圏」的に縮小された人間や潜航艇によるSFコメディ。実験でウサギに打たれるはずの潜航艇入りの注射が、産業スパイの暴力組織が押し入った混乱の中、無関係の青年に打たれてしまう、、という話。
まあ、どこまでも軽く、ゆるくてくだらないSFコメディだけど、体内の描写とか特撮はなかなか良い。潜航艇の合成がイマイチなのが数カ所ある以外、アナログ特撮時代の頂点とも言えそうなハイクオリティ。
デニス・クエイドって好きな顔だけど、ふと思ったのは表情の動きがジャック・ニコルソンに似てるね。ヴァーノン・ウェルズは「コマンドー」の悪役の人! メグ・ライアンが若くて桐谷美玲っぽく見えるw
●最後の誘惑(1988年)
マーティン・スコセッシ監督、ウィレム・デフォー、ハーヴェイ・カイテル、バーバラ・ハーシーは「ハンナとその姉妹」の三女の人。ハリー・ディーン・スタントンとデヴィッド・ボウイがいい役! メル・ギブソンの「パッション」と印象が混じってた。
新約聖書の物語は詳しくないけど、出てくるエピソードやイエスが言ってることは細かいものまでだいたいなじみのあるものだった。荒野での悪魔の誘惑は頭の中にあったイメージほぼそのまま。
すごい良かった! 正直、途中までは「長すぎるし退屈だし、信心深いスコセッシの自己満足映画か、『沈黙』もこんな感じなのかな……」とか思ってたら、後半の展開には驚いた。現代風ながら通りいっぺんのイエスの物語として、手間暇かけてミスリード状態にしておいての……なのね。長さは必要だったんだ。ラストは鳥肌立った。
音楽はピーター・ガブリエル、良いんだけど狙いすぎで力みすぎな感じでちょっとクドい。
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