シークレット ウインドウ(2004年)
ファミリー・シークレット(2014年)
ビッグ・ドライバー(2014年) U-NEXT 1:27
●ドリームキャッチャー(2003年)
う〜ん、イマイチ。人の心を読めるなどちょっとした超能力がある4人の若者。子供時代の描写もあって「スタンド・バイ・ミー」の変奏曲?と思ってたら途中から急転直下。「えええ?そういう映画だったの!」っていう展開。「フロム・ダスク・ティル・ドーン」みたいな。
という感じでキングらしいとも言えるけど、お話自体にかなり無理がある。たぶん小説(4巻もある大長編)の極端なダイジェスト的映画になってしまってるんだろう。いろんな要素を盛り沢山持ち込んで、筆力でぐいぐい読ませる的な小説なんだろうなあ。
4人+1人の過去と現在の行き来は「IT」みたいに
感動的になりそうなのに(デリーの町は「IT」と同じ舞台)。しかし、画面で行われてることはかなり荒唐無稽なので、どんな姿勢で見りゃいいのか迷う感じ。原作読んでから映画見るといい映像化なのかも。Amazon見たら4巻とも1円の古本しかないw
モーガン・フリーマンが冷酷な悪役ってのはちょっと違うかなあ。ダミアン・ルイスの二重人格的演技は良かった。
●シークレット ウインドウ(2004年)
ジョニー・デップ主演。「オレの小説を盗作しただろ?」と男につきまとわれる作家の話。スティーブン・キング本人の「盗作と言いがかりをつけられる恐怖」を描いたんだろうし、「ミザリー」の別バージョンでもある。キング本人の表情が目に浮かぶ感じで前半は割とほほえましく進行するが、どんどん怖くなっていく。
デップもいつものあの「しょうがねえなあ」って演技がとてもイイ。表情を見てるだけで十分もつ。3分の2くらいまではかなり面白かった。後半の展開は読めたけど、どのように核心部へ繋げるのかどう表現するのか楽しみで、退屈はしなかった。ちょっと煮え切らないけどね。「シャイニング」的な要素も入ってるけど、あまり効果的でなかった。DVD特典用に別のラスト・シーンがあるらしいけど、探してまで見たくないかなw
●ファミリー・シークレット(2014年)
戸惑ったけど、面白かった。原題は「素晴らしき結婚生活」。25年も連れ添い子供たちも成人し、幸せに暮らす夫婦。しかし、夫が世間を騒がしている連続猟奇殺人の犯人である証拠を見つけてしまう妻。手塚治虫の「ペーター・キュルテンの記録」という短編マンガを思い出した。
ものすごいサスペンスになるはずのネタをぽんぽん自ら潰していく展開。「ええ?それでいいのか?」という珍しいストーリーw ラストも、360度回した結果、ひねってないように見えるというか。脚本もキング。普通のサスペンス展開にしたくなかったんだろうな。前半はかなり怖かったし、短いのでぜんぜんOK。
●ビッグ・ドライバー(2014年) U-NEXT 1:27
レイプされた推理作家が通報せず自分で復讐する話。上の「ファミリー・シークレット」と同じ中編集に入ってる小説が原作。この頃のキングはこういうのがマイブームだったのか、めちゃくちゃストレートな展開。「実はこういうことで、こうなるんじゃないか?」って予想がことごとく外れる。ひねりが無さすぎるのが逆に怖い。見てて居心地が悪いしものすごく不安。そこが狙いなのかも。と思ったら、一応ドキッとするアクシデントは用意されててホッとしたw
「シークレット ウインドウ」「ファミリー・シークレット」とも、主人公がやってることは妄想じゃないか? 思い込みじゃないか?すでに頭がおかしくなってるんじゃないか?って不安が怖い。「なんでわざわざそこに行くんだよ主人公」の怖さも全開。
大半の時間が主人公の作家が一人でいるシーンなんだけど、カーナビや自分の小説の登場人物が話し相手になるのがおもしろい。本音との葛藤というか。単純に痛快な復讐譚として観てもいいし、何か物足りなかったとしても1時間27分と最近観た中では最も短いのでぜんぜんOK。退屈したり印象が悪くなる前に終わる短さは利点。
バーのおばちゃんがめちゃくちゃカッコいいと思ったら、ランナウェイズのジョーン・ジェット!
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