チェ 28歳の革命(2009年)
チェ 39歳 別れの手紙(2009年)
プール(2009年)
トロン・レガシー(2010年)
ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年)
マリリン7日間の恋(2011年)
ピラニア 3D(2011年)
「なぜか見てない映画を見るシリーズ」はこれで第一ラウンド終了。勢いが落ちないうちに「そういえばアレもあった、コレもあった」の落ち穂拾いと最近の映画を取り混ぜて、第二ラウンド開始済み。
●チェ 28歳の革命(2009年)
チェ・ゲバラの伝記映画の二部作の前編。ゲバラもカストロも若いインテリ出身の革命家でけっこう魅力的。伝記や取材で深く研究して作られてるそうで、かなりリアルらしい。志を持つ男たちが命がけで理想を実現していく姿はカッコよく、あこがれる人がいるのはよくわかる。ただ、白黒のドキュメンタリーっぽい映像をちょこちょこ挟んで変化つけてるとはいえ、えらく淡々と描かれるため、ノリノリでずっと見続けるのはむずかしい。クライマックスのサンタ・クララの戦いはそこそこ動きがあって良かったけど。
●チェ 39歳 別れの手紙(2009年)
後編。ボリビアに渡ったゲバラと仲間たちを前編に輪をかけて淡々と描く。挟み込み映像も無し。ラストは史実として知ってるので、もう絶望に向かって陰鬱に突き進むだけ。状況はどんどん悪くなり、どうしようもなく追い込まれていく緊張感はあるけどね。Tシャツとかになってる有名な「英雄的ゲリラ」の写真の人物がどんなだったかよくわかった。変にドラマチックにしてない分、本物の彼に同行してたような気になる。キューバ革命成功後すぐ離脱してボリビアに行ったように見えるけど、6年間もキューバを代表する政治家として革命事後処理や対外活動したりコンゴ行ったりはすっ飛ばされてる。
●プール(2009年)
小林聡美やもたいまさこが出てくるこういう「たいして何も起こらない異国ほのぼの癒し系映画」のニーズは、「かもめ食堂」(未見)など確実にあるらしいので、ターゲットから外れてるっぽい僕的には何も言えない。忙しい殺伐とした生活を逃れ、
映画館でこういうのを見てホッとして癒される感じはわからなくもないけどね。小林聡美の持ち味に完全に寄りかかってる感じ。ギター持ち出して歌い始めた時はさすがにつんのめったw っていうか、「たいくつ」とか「淡々」とか「盛り上がらない」を明らかに狙って作られてる映画って、思ったより多いのかも。テレビや映画のわざとらしい劇的盛り上げに疲れちゃってる人向けに?
●トロン・レガシー(2010年)
酷評は知ってたので期待せずに観たら、そこそこ楽しめた。ビジュアルはそりゃすごい。オリジナルのトロンはこれを当時の未発達なCG技術や手書きアニメーションで必死に表現してたんだなあっていう納得感。CGでジェフ・ブリッジスの顔を若く作り替えてすげ替えたりしてる。ゲームのCGっぽい違和感はあったものの、仮想世界の話なんだからそれでOKかも。ストーリー的にはこうするしかなかったんだろうなあ的諦めはある。息子のリアクションがちょっと類型的すぎてゲンナリするけど。ダフトパンク本人出てくるねw あと、犬はどうなっちゃったんだ? 早く帰ってごはん上げて〜!
●ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年)
これも前作を見たのはリスト消化開始直後の2011年。続編もめちゃくちゃ面白かったw 「朝起きたらいろんな不可解で超ヤバイ状況。記憶もなくなってる。何が起きたのか探し回ることに」というフォーマットは共通。大筋としてどうなるか予想ついちゃうけど、その分、状況の深刻度ややらかしたことのエグさを強めにしてあったり、舞台がバンコクってのもパワーアップとして効いてる。そういえば先日の「プール」もタイだったな。密度の違いが極端w
●マリリン7日間の恋(2011年)
面白かった。ローレンス・オリヴィエの事務所に潜り込んで助監督の仕事を得た青年が、オリヴィエ主演監督の映画に出演するためにアメリカからやってきたマリリン・モンローと恋に落ちる話。実話ってことになってるけど、この青年が書いた本が元になってるので眉唾って説もw 爽やかで切なくていい感じ。撮ってる映画「王子と踊り子」の制作舞台裏という一本筋も通ってるのでとてもまとまってる。ミシェル・ウイリアムズは最初丸顔がモンローっぽくないかな?と思ってたけど、すぐにモンローにしか見えなくなってくる。精神的にギリギリでやってるモンローがよく描けてる。「王子と踊り子」の一部をYouTubeで見てみたけど、完璧に再現してるのね。というか、この映画自体が「マリリン・モンローって実はすごい天才女優なんだぞ!」賛歌。ケネス・ブラナーもローレンス・オリヴィエになりきっててソックリ。もうちょっと細ければ完璧。
●ピラニア 3D(2011年)
78年のオリジナルはテレビで見たような気もするけどほぼ記憶なし。あえて2011年のリメイク。ピラニア襲来の恐ろしさ+いっしょうけんめいバカバカしくお下劣にしようという努力が見て取れるのがイイ。クライマックスの大惨劇は大掛かりすぎてちょっとダレた。冒頭でリチャード・ドレイファスが襲われるエピソードが最高w 他にも「ジョーズ」を思わせる描写やパロディ的なものがあちこちに。異常にテンション高い監督役のジェリー・オコンネルって「スタンド・バイ・ミー」のぽっちゃり君の子役なのね! クリストファー・ロイドがいい役で出てる。イーライ・ロスまでw
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