●メトロポリス(2002年) 1:47 日本 Amazonプライム
りんたろうの自伝漫画「1秒24コマのぼくの人生」の冒頭に出てきて、そういえば観たかったんだと思い出して、鑑賞。手塚治虫の初期の有名作品を原作としたアニメ映画。監督:りんたろう、脚本:大友克洋
人間とロボットが共存するメトロポリス。禁じられた人造人間を研究しているロートン博士を逮捕するために日本からやってきた探偵のヒゲオヤジと甥のケンイチ少年。その研究所が火災になり、ケンイチが救出した少女は博士が作った人造人間だった……という話。
う〜ん、映像は濃いし確かにすごい部分は多いけど、まったくノレなかった。登場人物の誰にも感情移入できない。みんなステレオタイプの役割で動いてるだけのように見える。ジェームズ・キャメロンはじめ、海外では絶賛されてるそうだけど。
初期手塚画風の丸っこいキャラクターデザイン。静止画での印象はよかったけど、動くと異様に甘ったるく、虐げられた市民の蜂起や、政治の陰謀渦巻く壮大なストーリーと合わない。1920年代っぽいジャズ調の音楽も絵柄のクドさを強調する。
3DCG併用に違和感。使わなくても支障なさそうなシーンに「すごいだろ!」って嬉々として当時の最新技術を使ってる感じ。いや確かにすごいんだけど、過剰サービスかも。
遠景にモブの小さな人物たちがそれぞれ動いている中で、主人公たちがちゃんと歩いて移動したり芝居してるのはちょっと感動。
そういえば、高校2年の夏休みに観た、同じりんたろう監督の「銀河鉄道999」(1979年)のクライマックスで気づいたことがある。「日本のアニメ映画って必ずクライマックスで建物や城が派手に崩れ落ちるよね?」と。
この「メトロポリス」でも、定番の「屋台崩し」がある。宮崎駿作品でも「カリオストロの城」「天空の城ラピュタ」などそうだし、さらに昔の「長靴をはいた猫」もそうだった。宮崎監督自身、「屋台崩しをやめよう」と考えて作ったのが「千と千尋の神隠し」だったらしい。
同じくりんたろう監督の「幻魔大戦」(1983年)も観に行ったけど屋台崩しだったかな? ほとんど何も思い出せない。そういえば大友克洋とこの時点で組んでたのね。
あと、「メトロポリス」といえば1927年のフリッツ・ラング作品(1984年のジョルジオ・モロダー版は観に行った)だけど、直接は無関係。原作のマンガも読んだけど、アニメとはかなり異なる。手塚治虫がフリッツ・ラング版を未見のまま、タイトルとイメージだけ借りて描いたらしい。
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