●フリー・ガイ(2021年)
ゲーム内のモブキャラの一人、銀行窓口係の「ガイ」が、かっこいい女性プレイヤー(人間のアバター)に一目惚れしたのがきっかけで、自分の立場を知り、自我に目覚めてしまう。監督、ショーン・レヴィ。ライアン・レイノルズ、ジョディ・カマー、ジョー・キーリー、タイカ・ワイティティ他。
すごい面白かった! 爆笑シーンやじわっと感動ポイントなど多数。パロディや引用も多数。僕はゲームぜんぜんくわしくないのが心配だったけど、ぜんぜんわからない点はなかった。まあ、気づいてないんだろうけど。
ただ、一本の映画で一つあれば十分なポジティブなメッセージが、何段重ねかわからないくらい大量に積み上げられてるのは非常にクドい。宗教くささにも繋がってしまう。「自分だってその他大勢の背景キャラだけど、そんな自分でもがんばれば」、「みんなもそれに気がつけば世界を変えられる!」、「何でも好きなことしていいんだ僕らは自由!」、あと「この世界がたとえ虚構だとしても、目の前の現実や感情は本物だ!」などなど。
「スナミ・ゲームス(Soonami)」って? ジャンプの編集者がモデルのメタクソ団のスナミ先生? コナミに音が似てるから?
●ゴッホ 真実の手紙(2010年)
Amazonプライムを物色してたら、BBCのテレビ映画なのか、若い俳優がヴァン・ゴッホを演じてる作品を発見。テオとの文通に基づく実話ストーリー。50分と短いのでちょいと見始めたところ、この俳優、ベネディクト・カンバーバッチじゃん! ヒゲを生やしてたからサムネールで気づかなかった。
あまり面白くなかった。書簡を元にしたリアルな表現を強調しているものの、従来のゴッホ像からそれほどはみ出さない通り一遍な感じ。ゴーギャンなど重要登場人物も上っ面しか描かれない。ラストも旧来のイメージのままで、今となっては古く感じてしまう。
カンバーバッチはゴッホになりきる方向ではなく、ゴッホの扮装をして語るリポーターっぽい感じで軽い。それでも、ゴッホが「若者」として表現されてるのはよかった。ただ、弟のテオ役の俳優が4歳年下ではなく10歳くらい上に見えるのは惜しい。
●SF巨大生物の島(1961年)1:40 Amazon映画
「シンドバッド 7回目の航海」からのハリーハウゼン三部作を見ようとリストに入れたついでに、別のハリーハウゼン作品を前座として見てみる。ロードショー誌を買い始めた頃に「巨大生物の島」(1976年)って映画あったからそのオリジナルかと思ったら、リメイクじゃなくジュール・ヴェルヌの別の小説の映画化で、邦題が同じだけだそう。
南北戦争中、捕虜の北軍の大尉以下数名が偵察用気球で脱走、太平洋のどこかの島にたどり着くが、そこは巨大生物の島だった、、、という話。ネモ船長やノーチラス号も出てくる。監督 サイ・エンドフィールド。出演者はハーバート・ロムしか知らない(ピンクパンサーでw)。確かに「海底二万マイル」のジェームズ・メイスンに雰囲気似てるが。
あまりおもしろくなかった。島に着くまでの脱出劇と気球のパートはなかなかよかったのだが。あとは成り行きのグダグダな感じ。ハリーハウゼンのストップモーション特撮も生かし切れてない感。ネタバレになるけど、巨大カニを倒して温泉で茹でて食い、巨大鳥をやっつけて焼いて食い、、、、の顛末、それ、テーマだったのかよ!ってびっくりしたわ。おいしそうだしw
音楽がバーナード・ハーマンで、ムダにめちゃくちゃヒッチコックっぽいw
ところで、プライム会員特典のこれ(「Sf巨大生物の島」という表記)と、有料の「SF巨大生物の島」がダブってラインナップされてるミス発見。おまけに後者は製作年が2002年になってる。
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