Amazonプライムビデオでドリフ映画がズラズラ出てきて気になってた。とりあえずシリーズの最初と最後を観ておく(プラス、1本)。
子供の頃、コント55号のテレビは割と見る機会あったものの、ドリフのテレビはほとんど見せてもらえなかったため、変にあこがれがあった。小3〜4くらいとき、誰かにもらった明星の付録かなんかのドリフの小冊子をめちゃくちゃ読み込んだし、紙粘土でいかりや長介の胸像を作ったこともあるくらい、あこがれてたw
もちろん「首チョンパ」とかCMその他では見てたものの、小学校時代に「8時だョ!全員集合」を見たのは親戚の家に泊まったときの1度きりだと思う。「全員集合」は高校時代には多少見るようになったけど、それも「ひょうきん族」がブームになるまでの1年くらいの短い間だった。
映画でもテレビでも、コメディアンが(仕事として)ふざけたり変顔したり、(ひねりなしに)持ちネタのギャグをやるのは、まったく面白くないどころか、たいてい猛烈に腹立つんだけどね。それは求められてることだろうから、僕が文句言ってもしかたない。
松竹の「全員集合」シリーズは14本だけど、同時期、他に東宝の「ドリフターズですよ!」シリーズもあって、計21本! どんだけ仕事してるんだ?? 「男はつらいよ」と二本立てだった72〜75年には邦画興行トップだったそう。
あと、主題歌の数々。ドリフ見てなかったのにほとんど知ってる歌ばかり。カバーや替え歌曲が多い。「いい湯だな」「ズンドコ節」「誰かさんと誰かさん」「ミヨちゃん」などなど。「ツンツン節」なんて50年ぶりに思い出したわ(オリジナルは元ドリフでもあった坂本九の1962年の作詞曲)。
他の昔のシリーズ喜劇、クレージーキャッツやコント55号、駅前シリーズや社長シリーズとかいっぱいある。第一作と最終作だけでも見たくなってきた。「ニッポン無責任時代」は「なぜか見てない映画を観るシリーズ」として見たけど、10年前だからほぼ忘れたw
●なにはなくとも全員集合!!(1967年)
シリーズ第1作。ドリフ、めちゃくちゃ若い。テレビの「全員集合」が始まる2年前。この映画ではどちらかというと、三木のり平、中尾ミエ、古今亭志ん朝などが主役で、ドリフはにぎやかしの脇役に近い。監督、渡邊祐介。「なにはなくとも」は三木のり平の江戸むらさきから来てたとはw
草津温泉。客の争奪戦でいがみ合うローカル鉄道の駅員たちと新興バス会社の社員たちの騒動。ゆるいロミオとジュリエット的な話もあったりする、ほのぼのコメディ。まあ、さほど面白くないけど、短めなので大丈夫。
映画の内容はおいといて、僕的に5歳くらいの1967年というと物心ついた頃の「原風景」みたいなもの。それがHD画質カラー映画のめちゃくちゃ鮮明な映像で見れるのは素晴らしい。画質がめちゃくちゃいい。
●正義だ!味方だ!全員集合!!(1975年)
以前も書いたけど、これ、たまたま映画館で観た。中学1年の冬休みが終わった頃=1976年の1月10日前後に「トラック野郎・爆走一番星」が面白かったからまた見に行くという友達と出かけたら「トラック野郎」は終わってた。代わりに見た「男はつらいよ 葛飾立志篇」の併映がこの映画だった(その数日前に見たのが「ジョーズ」で、こちらは僕の人生の方向を変えたほど大きな衝撃だった)。
シリーズ第16作で最終作。監督 瀬川昌治。ザ・ドリフターズ、榊原るみ、伊東四郎、ミヤコ蝶々、金子信雄、他。財津一郎が若い! ブレイク前の志村けんは、パッとしてないし、フィーチャーもされてない。
横浜、レジャービル建設関連で暴力団に立ち退きを迫られてる商店街。通りがかった広告屋(実は仕事のないチンドン屋)がミニコミ誌を作って世論を味方につける作戦を提案。連載マンガの「ゴリレンジャー」が人気を得るが、、という話(マンガ作成は石ノ森章太郎。マンガの中に「ジョーズ」ネタがちゃんと入ってるのがイイ)。
内容はほとんど忘れてたけど、途中までは普通に面白かった。終盤のチャカチャカ早回しのベタなドタバタ〜学校ネタまで、愕然とするほどつまらなかった。唯一覚えてた「おかしなおかしなおかしな世界」の真似と思われる感電ギャグと、しつこく何度も繰り返し屋根を滑り落ちるギャグ、当時腹が痛くなるほど笑ったはずだけどなあ。今回はノレなかった。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08LB5P93P/ref=atv_wl_hom_c_unkc_1_13
●ミヨちゃんのためなら全員集合!!(1969年)
もう1本くらい見ておこうかと、ザッと見る。シリーズ第4作。69年はドリフ映画は4本も撮られたそうで、ドリフ以外の登場人物のシーンが多いのは、拘束時間を少なくする工夫なんだろうな。監督 渡邊祐介。ザ・ドリフターズ、ハナ肇、倍賞美津子、松岡きっこ、左とん平、他。三木のり平もちょっと出てる。
女房に逃げられた上、人使いが荒くて従業員にも逃げられた漢方薬の工場経営の長吉と、その後輩で、弱みを握られて逃げられないヒデオ。そんな時、高校ときの先生の妹が東京からやってきたのだが、彼女はヒデオの初恋の人にそっくり。あと、町のボスが企む不動産関連の陰謀。などなどw
味わいはあるけど、まああんまり面白くなかった。でも、50年前の鮮明な映像と、若いドリフに浸るのはそんなにイヤじゃない。またそのうち何本か見ると思う。
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