アリスの恋(1974年)
バニー・レークは行方不明(1965年)
ローズマリーの赤ちゃん(1968年)
弾丸を噛め(1975年)
ちょっとペース落ちてたところに、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」があんまり良かったので、ヘタな映画観て余韻を上書きしたくないな〜って。とりあえず数が揃ったので映画メモ出す。ところで、前回の数本は久しぶりにiTunesで観て、やはりあらかじめダウンロードしておく方式は高画質が保証されてて良い。と思ったのだが、レンタル料が高めなので本数が多いと定額制サービスのほうがやはりお得に。それで、春に解約してたU-NEXTを復活。回線の具合によっては低画質になってしまうこともあるけど、今回は大丈夫だった。ところで、U-NEXTで「本作品は8月31日で終了」って出てたから急いで何本か観たんだけど、9月になってもあるじゃん! 以前、たしか「ペーパームーン」の時もそうだった。期限の日付は気にしなくて良さそう。
●ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年)
観てきた! 超絶良かった! 新作映画は何書いてもネタバレになってしまうので、書けないのが悔しい! ストーリーの流れは強くなく、あの時代の俳優とその周辺の日常って感じの小さいエピソードの羅列なんだけど、全部イイ。ずっと続いてほしい感。ブラピもディカプリオもめちゃ魅力的に撮れてる。あの事件についてはある程度知ってたけど、
検索したりして予習していった。知らないなら予習は絶対必要(僕的には「ある予想」をしていた・・・w)。ブルース・リーも良かったし(格闘技の先生としてイキイキしてたw)、「バンド・オブ・ブラザーズ」の顔長いにいちゃんが演じるスティーブ・マックイーン、あそこまで似せるとは思ってなかった。タランティーノ映画のオールスター出演(可能な限り。代理で娘が出てたりするw)。ブルース・ダーンの役はバート・レイノルズに依頼したけど撮影前に亡くなってしまったのでダーンになったそうだけど、オールスター的には正解だったかも。タランティーノは監督作品としては10作で辞めるって話で、これが9作目。これ、映画マニア出身の映画監督として有終の美を飾る作品って感じするよなあ。。10作目はどうするんだろ? 「スタートレック」本当にやるのか? (9作目が好評だったらそのまま引退してもいいとか言ってるらしいけど、10作目も作って〜)
●アリスの恋(1974年)
「ミーン・ストリート」と「タクシー・ドライバー」の間のスコセッシ作品。30年以上前に深夜テレビで観たことある。ほのぼのよかった印象だったけど詳細忘れたので観直し。やっぱよかった。全部いい。ひどいやつだった夫を亡くしたアリス(エレン・バースティン)、結婚前に目指してた歌手になろうと小学生の一人息子を連れてボロ車で故郷への旅に出る。途中で会う若い男(ハーヴェイ・カイテル)やダイナーでのウエイトレスの仕事、そこで出会う男(クリス・クリストファーソン)、、、とかの道中もの。ほのぼのと言っても、アリスは精神的にけっこうギリギリの状態、バースティンの感情のジェットコースター演技がすごくイイ。追い討ちをかける息子のきかんぼうに腹たつw 第一印象最悪なダイナーの同僚(ダイアン・ラッド)がめちゃくちゃいい。息子のギター友達として、なんとジョディ・フォスターが出てくる(つまり、「タクシードライバー」の前)。ボーイッシュでカッコイイ。もうちょっと小さいローラ・ダーンがラストでちらっと出てるw って言うか、ローラ・ダーンはダイアン・ラッドの娘だって。ついでに、ローラ・ダーンってブルース・ダーンの娘でもあるんだ!
●バニー・レークは行方不明(1965年)
行方不明ものの傑作ってことになってるのでぜひ観なきゃ、と。ニューヨークからロンドンに引っ越してきたキャロル・リンレーが娘を幼稚園にあずけたところ、行方不明に。誰も娘を見ていない。警察も呼んだけど、逆に娘の実在を疑われることに。。。って話。「フライトプラン」でもそうだったけど、行方不明が続く間はめちゃくちゃ面白いんだけど、その後がなあ。。。。夢オチと同等のガッカリ感というか、騙されてた感。「2001年宇宙の旅」でボーマン船長をやったキア・デュリアが冒頭からあのどう見ても怪しい顔で出てきて、さらに夫ではなく兄とわかった時点で、あ〜、これはひょっとして。。。って思っちゃったもんw でもまあローレンス・オリビエの警部がイギリス人らしくていい味出してたのと、大家のクソジジイや幼稚園のオーナーのおばあさんとか他いろいろ、脇役もすごく良かった。全体としては、「行方不明中の面白さ」は不満点を補って余りある。ポール・グラスの音楽も好き。唐突にプッシュされるゾンビーズはタイアップ?
●ローズマリーの赤ちゃん(1968年)
ダメだろamazonプライムの作品紹介。ちらっと読んでそういう設定なのね、ってつもりで観てたら、肝心のオチというか種明かしがそれだった。ひどいわ。ネタバレすぎる。面白かったけどね。ロマン・ポランスキー作品。妊婦の不安定な精神状態からの夢か妄想か? それとも本当にオカルト的な何かが行われてるのか? どちらとも取れるような描写。医者に助けを求めるところなんか、完全におかしくなってる人の言動そのものだもんね。直接的なホラー描写が一切出てこない、非常に落ち着いた品のある画面で、音楽も良かった。あの異常におせっかいな隣人のほうが怖いw そういえば、マフィアと繋がりを持ってハリウッドで売り出す的なアレ? あと、ヤマハのバイクが売り出し中〜w
●弾丸を噛め(1975年)
高額賞金が出る西部横断耐久レース。ジーン・ハックマン、ジェームズ・コバーン、キャンディス・バーゲン等。先日亡くなったジャン・マイケル・ビンセントは青二才の若者役。よくあるレース道中もののテイだけど、ゆったりのんびりと「西部」そのものを見せてくれる。馬の描写も含め、西部劇の鎮魂歌にも思えてくるような。ジーン・ハックマンは馬っていうか動物が大好きな優しいオヤジ。厳しさを見せることも。延々とゆったりペースでラストまで行ってくれてぜんぜん良かったけど、後半ではアクションで盛り上げもしてくれる。ラストもよかった。もしかするとテレビで観たことあるかも。「メキシコ人が刀を持っておもむろに近づいてくる」「虫歯の治療で、なるほどこれが」とか記憶にあった。「弾丸を噛め」は「耐えてがんばれ」の慣用句だそう。音楽はアレックス・ノースだけど、なんか「西部劇を楽しいどんちゃん騒ぎで見送ろう」なのか、はしゃぎ過ぎ感があって、ちょっとうるさかったw
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