2013/05/29

仕事中のBGMとPWL

●BGMに選ぶ曲
仕事中のBGMの話。16年間も国道の大きな交差点の脇に住んでた以前と違い、今の住環境は静かすぎて落ち着かない。で、仕事中に音楽をかけるようになって4ヶ月。それまでほぼ無音でずっと過ごしてきたから、音楽のある生活はなかなか新鮮。

普段聴く音楽ってのは、マニアックなものじゃなくて心地良さを優先して選ぶ。選ぶというより範囲を決めて、おまかせのシャッフルにすることが多い。よく聴くのはカーペンターズやビーチボーイズ、マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーやアース・ウィンド・アンド・ ファイア、ゴンチチやハーブ・オオタとか。あとバッハやモーツアルトとか。完全に聞き慣れた「ベタ」な曲ばかり。

知らない曲だと引っかかりがあって気が散っちゃう。とがった曲や日本語の歌詞が入った曲もダメ。iTunesラジオやポッドキャストのミニマルテクノのクラブミックスみたいな、メロディがほとんどなく、4つ打ちが延々続くやつがBGMとしては都合がいい。トークのポッドキャストは仕事のBGMとしてはまったく不向きですね。

さすがに「考える仕事」のときは無音にする。うんうんうなって考える仕事でなくても、重要なメールが来て読もうとしたり、次に何するか判断するみたいに、瞬間的に集中が必要なときに音楽がめちゃくちゃジャマに感じたりする。ってことはやはり、音楽が鳴ってると判断力が鈍ってるのは確かだと思う。静寂に慣れればそのほうがいいんだけどな。

●ネットラジオ「Grooveshark」
iTunesのラジオでバッハとかモーツアルトが個別にエンドレスでかかる局をみつけて一日中聴いてたんだけど、なんか短い時間の間に2回目、3回目と繰り返しかかる曲が多い。人気曲って限られてるのかもしれんけど。

そのネットラジオ局のWebサイトを見ると、iTunesではみつけられなかったアーチストやジャンル個別のチャンネルがいっぱいある! これはちょっといいかもと思った。iTunesに読み込んで聴くのが基本で、プレーヤーが出るのもあるけど、各ジャンルの項目はほとんど機能してない。うーん、イマイチか。

以前、Pandoraというネットラジオというか無料の音楽配信サービスがあって、少しの間利用してたけど、日本では聴けなくなってしまった(実はChromeやfirefoxにあるプラグインを入れると聴けちゃう)。アーチスト別に聴ける上に、似た感じのアーチストや曲をオススメしてくれたりして、なかなか便利だった。

Stereomoodとかもいいんだけど、もっと具体的にアーチスト別に聴きたいなと。

で、「Pandoraみたいなネットラジオ」で検索してみたところ、「ただで使えるPandraみたいなインターネットラジオのまとめ2013春版」 というブログ記事を発見。こりゃすごい!

そこで「最強」と書いてあったGroovesharkって音楽ストリーミング配信サービスにアクセスしてみた。うひゃー! ほぼPandoraだ! いや、Pandra以上かも。すげ〜〜!

Groovesharkとは

上のよく聴く曲で挙げたアーチスト名で検索して連続プレイさせてみたところ、理想のエンドレスプレイ状態。すばらしい! それぞれ、代表的なCDアルバムはほとんど持ってたりするわけだけど、それをiTunesでエンドレスシャッフルプレイするのと同じ。持ってないアルバムやリミックス曲が加わってる分、Groovesharkのほうが豊か。マジにiTunes自体不要になっちゃいそう。

そりゃあ〜ねえ、こんなサービスが普通にあるんじゃ、わざわざCDや配信で音楽を買うやつはどうかしてると思われるだろうなあ。アメリカじゃCDショップがほぼ絶滅してるってのも納得。よっぽどローカルでマニアックな曲でなければたぶんここ含めてネットで聴けちゃう。

●PWL/ストック・エイトキン・ウォーターマンとSonia

ところで、僕的決定版BGMとしては、80年代後半〜90年代初頭のPWLレーベル。ストック・エイトキン・ウォーターマンというプロデューサーチームが手がけた大量のヒット曲。カイリー・ミノーグ、リック・アストリー、バナナラマ、デッド・オア・アライブ、とかのアレです。

今となってはダサいと言われたり罰ゲームのネタ(リックロール)にもなってしまうこれらの曲ですけど、僕的には独立・上京前後の希望にあふれた時期と重なったこともあって、気分が明るくなって元気になる上に、ほぼ4つ打ちだし聞き慣れてるからBGMに最適。ユーロビートの一つみたいに思われてるようですが、出来がいいほうはモータウン的な感じが強いです。って、PWLについてはいつかちゃんと書こうと思ってましたけど、今書いちゃう。

リックロールとは

PWLはいかにもバカっぽい安手の曲と大傑作の曲との落差が大きすぎというか、幅が大きいんですね。上に挙げたアーチストたちの他、ジェイソン・ドノヴァンや先日亡くなったドナ・サマーなど日本でも普通に売れたアルバムは割と出来がいいようです。アイドルやタレントに提供した曲やディスコ向けの大量生産の曲とか、ハズレのも多い。

iTunesでも探すとたくさんPWL関連のアルバムが出てますけど、う〜〜〜ん、ってのも多いです。同じ曲ばかりたくさん入ってるナントカミックスやバージョン違いやバッキングトラックってアルバムも多いです。とはいえ、BGM的にはそれが好都合なこともあって、いろいろ買いましたけどね。

PWLは80年代後半にものすごい数のヒット曲を出したにもかかわらず、アイドル/アーチストにとっては「自分の意向と関係なく商品にされた」的な不満が大きかったらしく、有名どころはみんな離れていってしまい、ブームも去って没落ってことに。いや、ずっと好きだったんだけどなあ。もっと売れ続けてほしかったけど。

Pete Watermanのサイト
iTunesで手に入るPWLの曲のリストPDF
参考

iTunesストアのおかげで、当時はまったく知らなかったPWLアーチストの曲も手軽に聴ける。3年前に知ったSoniaという女性歌手、PWLが手がけたオリジナルアルバムは一枚しかないですが、PWLの最高峰だと僕は確信してます! 一番いいところが全部入ってます。カイリー・ミノーグとリック・アストリーの中間な感じの曲調。PWLのピークからちょっと遅れたためか、カイリー・ミノーグのような存在にはなれなかったようですが。当時日本で紹介されてたかまったく記憶なし。

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