
●プラダを着た悪魔2(2026年) 2:02 アメリカ Disney+
★★★先入観なしで観たい人は読まないでください。新しい映画については、特にネタバレに気をつけてるけど、この映画は「20年後の世界を描く続編」ってこと自体がネタになってて、そこには触れたいので。
あれから20年。苦境に陥った雑誌「ランウェイ」。ジャーナリストとして活躍していたアンディを経営トップが特集部に呼び戻す。懐疑的だった編集長ミランダの予想は外れ、アンディは社を苦境から救うが……という話。
監督:デヴィッド・フランケル、出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、ルーシー・リュー、ケネス・ブラナー他。
僕が観たのは2016年なので10年だけど、彼らはずっと存在してたんだ!だけでも感動的!
ただ、「あれから20歳も歳を重ね、それなりに活躍してきた大人の立場、ごっこ」という軽薄な感じはちょっとあるw それでも、かつての観客も同じく20歳を重ねてるわけで、自分たちの20年まで思い起こさせるのは強力なしかけだ。
「2006年とは時代が変わった」が大きなテーマ。前作を見直すと現在では許されないことがいっぱい。特にパワハラ。それを指摘する係までいるw あと、もちろん雑誌も時代の変化からは逃れられず、SNSの台頭で出版業界そのものが危機に陥っている。
アシスタントの女の子ジン。アジア人蔑視とかルッキズムとか言われてたけど、小さくて見栄えしない東洋人が、ニューヨークで必死に働いてるのはカッコイイ。「頑張ってる子がいる!」に見えたけどな。
っていうか、彼女だってそんなに悪くない外見なのに、アン・ハサウェイが隣にいたら、人類の大半はちんちくりんになっちゃうw
ただ、この映画の場合、面白いのは、「全世界のあこがれの女性」がルーシー・リュー演じる東洋人元モデルの実業家というところ。
・「エミリー・ブラントが出ると画面が本気/マジになる」と先日も書いたけど、この映画だけは前作と同じ演技をしようとしてるのがうかがえて面白い。
・前作でショックだった、(ギャラリーの)リリーが「以前のアンディが好きだったのに!」→「変わってしまったのね」の意ではあるけど、「お前はダサいまま私の親友でいろ」ともとれた。今回、シレッと親友に戻ってるw
・全編、iPhoneの通知音だらけ。ドキッとして自分のiPhoneをたびたび見てしまったw
・日本人にはわかりにくいけど、パーティその他の場面で、とんでもなく大勢の有名人やセレブなどが本人役で登場してるとのこと。ショーに登場する有名歌手で「すごい!」とか思ってる場合ではなかったw
・あと、本物のアナ・ウインターは、しばらく前に米VOGUEの編集トップを退いたというニュースがあったけど、現在は世界中のVOGUEを統括する立場として、まだまだ君臨してるそう。(彼女もカメオ出演したけど都合でカットされたらしい)
★★★ここからちょっと後半のネタバレ度アップなので注意↓
・仕事がうまく行きすぎて浮かれてるアンディがいつ足をすくわれるか、ずっと恐怖だったw 意外な足のすくわれ方でホッとしたw
・ミランダ、弱いところ見せておいてからの「反撃の狼煙」が鮮やかすぎて、 思わず「ヒャッハー!」w
・ただ、電話を一日中かけまくったアンディだけど、成果を知ると「え? そんなにどこに電話してたんだ?」の疑問。海外でも「電話の量と成果が食い違ってる」という指摘があるようだ。
まあ、大量に電話した結果、たまたま都合良くあの人に行き着いた、ということなんだろうけど、とても「都合良く」には見えない。
・それでも業界全体の問題は何一つ解決してない、という描写は沁みた。
・ドラマなどではよくあるけど、「知り合いの範疇の登場人物たちの中でボールを回す」がちょっと極端かなと思った。この映画の根幹部分もそうだったなんて、見方によってはガッカリ要素では?
・ジン、ちゃんとカッコよくなってるじゃん! ルッキズム云々は、たぶん予告編しか見てない段階での批判だったか?
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