
●ブラックホーク・ダウン(2001年) 2:25 アメリカ Netflix
監督:リドリー・スコット、出演:ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、「プライベート・ライアン」(1998年)にも出てたトム・サイズモア、サム・シェパード他、後にスターになる人も含めて有名俳優多数なのに、ヘルメットと汚れた顔でほとんど見分けがつかずw
ソマリア内戦に介入した米軍。30分で終わるはずだった要人捕捉作戦が難航。壮絶な市街戦になり、ヘリが2機も撃墜される事態に。「負傷者も遺体も必ず連れ帰る」という上層部の頑なな方針が仇となり、現場の兵士たちは過酷な状況に追い込まれる……という話。
事態の推移以外にほぼストーリーはなく、ずっとドンパチ。「ドンパチはいいからドラマを先に進めてください」な僕的には、ちょっとうんざりする。銃弾の飛び交うリアルな戦闘の一部始終を兵士たちといっしょに体験するといった趣向か。
映画としての面白さはおいといても、映画館で観たとしたら、腰が抜けたようになって劇場を後にするタイプの映画だろう。
やはり、スピルバーグの「プライベート・ライアン」(1998年)に刺激されたリドリー・スコットの「俺ならこう撮る!」の映画なんじゃないかな?って思っちゃうw
最近のトランプ大統領の行う過激な作戦は、こうならないように準備されてるんだろうな……。
●バスターのバラード(2018年) 2:13 アメリカ Netflix
SNSに時々流れてくる動画「白ずくめの陽気なガンマンが狭い酒場で皆殺し」。それで興味を持った、コーエン兄弟の短編6本のオムニバス映画。
監督・脚本:コーエン兄弟、出演:ティム・ブレイク・ネルソン、リーアム・ニーソン、トム・ウェイツ、ゾーイ・カザン、ジェームズ・フランコ、ブレンダン・グリーソン他。
本のページを開くと、挿絵とともに物語が始まるという趣向で、20分ほどの短編が6本。
1「バスターのバラード」 歌いながら登場する、白ずくめの陽気なガンマン。実は凶暴な無法者。訪れた酒場であっさり皆殺し。次に訪れた酒場でもトラブルを起こし、決闘に……という話。
2「アルゴドネス付近」 荒野にぽつんと建つ小さな銀行に強盗しに入った男。老人の銀行員と舐めてたら返り討ちに遭ってしまう。気がつくと吊るされており……という話。
3「食事券(後述)」 旅回りの老興行師が連れているのは、詩や聖書やリンカーンの演説を暗誦する芸を見せる手足のない青年。あちこちで興行するものの、客は減るばかり。ある時、面白い演し物をする鶏を別の興行師から買い取り……という話。
4「金の谷」 山奥の開けた地の小川。金鉱脈を一人探し回る年老いた山師。場所を何度も変え、ついに金鉱脈を見つけるが……という話。
5「早とちりの娘」 西へ向かう幌馬車隊。旅の途中で兄を亡くした若い女性。兄が雇っていた男が法外な報酬を要求。女性は困り果て、護衛の男に相談するうちに親しくなり……という話。
6「遺骸」 ある町へ向かう馬車に乗り合わせた男たちと老婦人。彼らはそれぞれ自分の話や主張を披露し、次第に言い争いになり……という話。
めちゃくちゃ面白かった。コメディから暗い話まで、どれも素晴らしい! 見入ってしまった。洒落た短編小説の味わいだけど、根底には「死」があり、映画に重量感がある。
「1」のガンマン、最高!もっと見たかった!
「2」、アクションもよかったけど、ラストの一瞬は非常にブラックな味わいがある。
「3」はシュール。あっけにとられる宙ぶらりん感。価値観を揺さぶられる。
「4」、飄々とした老人の描写に見とれてしまうが、そういう展開とは!
「5」は最も映画らしい。ゾーイ・カザンの細かい表情の演技がよかった。
「早とちりの娘」というタイトルにラストで泣かせられる……。
「6」、ほぼ馬車の座席のこちら側とあちら側と会話のみなのに、魅せる!
止まらない馬車に何を象徴させてるか、めちゃくちゃわかりやすい。
「食事券」の原題は「Meal Ticket」。確かにお食事券という意味もあるんだけど、物語的には意味不明すぎる。「金づる/食い扶持」のほうがふさわしい。
もうひとつ残念な点。「殺されたと思ったら!」のネタが2本かぶってる。かぶってもいいんだけど、せめて順番を変えてほしかった。
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