2023/04/15

最近観た映画メモ「ジェイコブス・ラダー」他


「なぜか観てなかった映画を観るシリーズ(落穂拾い編)」、なんでこんな有名映画や大ヒット映画を観てなかったの?について、何度も書いてるけど、ときたま書いておきます。

独立・上京した1990年から2010年までの約20年間、忙しくて映画を観る気になれなかった。それでも観たのは、「スター・ウォーズ」関連やピクサー作品、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、当たった試写会、あと特に気になった映画くらい。たぶん、20年間で50本程度=年に2〜3本だった。

以前は映画好きだったはずなのに、最近の映画のこと何にも知らなくてクヤシイ。20年間に観てて当然だった話題作に加え、昔から気になってた映画なのになぜか観てなかった映画、SNSなどでネタとしてたびたび話題に上がる映画などを、2011年から一生懸命に観てるのです。

自分の中で「今まで見てなくてクヤシイ度」が基準なので、最新の話題作やヒット作などの優先度は低い。そういった映画は10年くらいのうちに「なぜあれを観てなかったのか、クヤシイ」という位置に昇格するまで待てば良いw

●ボディガード(1992年)2:10 U-NEXT

とりあえず面白かったし、歌は最高だし、クライマックスの緊張感は手に汗握ったし、体を張った伏線回収には感動! 絶頂期のケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンのプロモーション映画。

表面的にはわかりやすすぎるくらいなんだけど、犯人の動機が納得しづらく、大きなモヤモヤが残る。「え?なんで?なんで?」って思ってたけど、レビュー読むとみなさんそう思うらしい。

当時の盛り上がりや主題歌から「名作」のイメージだったけど、「駄作代表」とか「おバカ映画」とか言われてるらしい。そこまでひどくないだろw

脚本・製作ローレンス・カスダン。監督ミック・ジャクソン、主演ケビン・コスナー、ホイットニー・ヒューストン。

・テーマ曲、割と最近、大御所カントリー歌手ドリー・パートンの曲と知って意外だったんだけど、ちゃんとカントリーの曲として出てくるのね。

・仕事を選べる立場の元大統領シークレットサービスの凄腕ボディガードなのに、吊り上げて週3000ドルって安くない?

・元からいる大男のボディガード、前半ではコケにされたとブチ切れるが、後半で変わった彼がとてもイイw

・警護対象との恋愛については、「プロとしてどうなんだ?」感は大きい。

・スティーブ・マックイーンとダイアナ・ロスを想定して書かれた脚本だそう。異なる人種間での恋愛のハードルが高すぎ、当時は実現しなかった。コスナーがマックイーン風味を出そうとしてるのがわかる。

・1992年、まだまだ日本文化を持ち上げる雰囲気は残ってたのねw

●逃亡者(1993年)2:10 U-NEXT

妻殺しの冤罪で死刑確定した医師キンブル。偶然の事故で護送車から逃亡に成功、真犯人をつきとめるためにシカゴへ戻る。連邦保安官ジェラードが彼を追う。当時、トミー・リー・ジョーンズは47歳くらい。若い! まつ毛が長く、かわいらしさが残ってる。ハリソン・フォードは51歳くらい。二人ともカッコイイ。監督、アンドリュー・デイヴィス。

逃亡者になってしまう過程を、時間を前後しながら同時進行でヌケヌケときっちり説明(ネタ振り含む)、準備万端整ったらすかさずあの脱線シーン! ダムのシーンまで一気。その後もテンポ早い早い!

僕の苦手な「バレるかバレないか潜入/逃亡」系、怖くて見てられないやつ? と心配になったけど、大丈夫だった。テンポの良さとアクションと会話、フォードとジョーンズの演技や表情、どちらも真面目にやってるのにどこかユーモラスでチャーミング。

こんな面白い映画を今まで見逃してたとは!

●ジェイコブス・ラダー (1990年) 1:83 U-NEXT 

ベトナム戦争末期。敵の襲撃の中、アメリカ兵たちの体に何か異変が起きる。ジェイコブはその混乱時に腹を刺されて負傷。退役してニューヨークへ戻ってからは幻覚に悩まされ、、、という話。

監督、エイドリアン・ライン。主演、ティム・ロビンス。ブレイク直前のマコーレー・カルキンが息子役で出てくる。音楽、モーリス・ジャール。

現実と幻想、時間や場所など、めまぐるしく交錯する恐怖がとても心地よかったw 軍の秘密実験とかの話が入ってくるのがジャマだったくらい。いや、あれも妄想の一部? ラスト、夢オチとも取れるようになってるけど、どちらの意味なんだろう?

禍々しいビジュアルの映画とは思えない、穏やかで安らかな印象のラスト。後でキリスト教的な考察など読んだら、確認したくなり、もう一度最初から見直した。

★ちょっとネタバレ気味。「夢オチ」というか、確かに全シーンが人生をやりなおす妄想や「走馬灯」の描写、より良く死を受け入れるための心の動きの表現なんだ……。

整体師のおっさんルイが施術してくれて「智天使のようだ」は、「オールウェイズ」でリチャード・ドレイファスが天使のオードリー・ヘップバーンに散髪されるシーンと同じなんだろうな。良い映画だ……。

脚本が「ゴースト」のブルース・ジョエル・ルービン。他「ブレインストーム」「マイ・ライフ」、未見の「デッドリー・フレンド」「幸せの向う側」、死についての映画ばかりじゃないか。なるほど〜。

2019年にリメイク。予告編を見ると、ちょっと角度を変えてる感じ。悪くなさそうに見えるけど、しばらくは観ない。

0 件のコメント: