●ボバ・フェット 全7話(2021年)
「スター・ウォーズ」本編に何度も登場するボバ・フェットの物語。彼と、タトゥイーンにまつわるいろんな要素を詳細に見せてくれる。「本編シリーズのファンへの大サービス大会」的な感じで、毎回「あの○○が! そうだったのか!!」の大盤振る舞いだけど、「SWに限らずいろんな映画の要素、これを見せようあれを見せようリスト」を詰め込んでて消化不足な印象。
「これ喜ぶでしょ?」があからさますぎて、感謝や感心はするけど感動はしにくいかな。ストーリーやエモーション的な部分ではゆるくて大味な感じ。戦闘アクションも安いマカロニウエスタンみたいで緊張感が無い。部分部分ではカッコいいところも多いけど、要素を並べただけに近い。
まあ、いろんな要素を詰め込んで新しい時代の娯楽映画に仕立てるのはSWの本来の機能でもあるので、このままがんばってほしいw
あっちこっちのSWと繋がってて、SWファン向けのネタの宝庫って感じ。一回目をざっと観たら、二回目以降はディテールで楽しめると思う。もちろんキャラの宝庫でもあるし。
途中で「マンダロリアン」の続きみたいになる。「あれ?『ボバ・フェット』を見てたはずだが?」って、思わず確認しちゃった。SWのスピンオフである「マンダロリアン」のそのまたスピンオフの位置付けだそうで、わずか7エピソードで完結。続きは「マンダロリアン」シーズン3で。っていうか、「ボバ・フェット」7話分まとめて「マンダロリアン シーズン3」に改題しちゃっていいんじゃ?
・毎週水曜に新エピソードが公開されてたんだけど、海外ドラマをリアルタイムというか毎週観たのは僕的に初めてかもしれない。
・テムエラ・モリソンの顔、めちゃくちゃいいな。愛嬌のある顔が昔の俳優の誰かに似てるんだけど思い出せない。
・「誰々が登場!」自体が大きな楽しみなので、ネタバレになりそうで書きにくい。
・「ジェダイの帰還」で死んだはずじゃ?の回答編は、あまりに想像してたまんまで僕としては大爆笑だったw
・グローグー(ベビーヨーダ)、「お目目ちゃん」って呼び方はいいなw 「マンダロリアン」でも思ってたけど、制作側のこだわりなのか、旧ファンにウケるからなのか、「操演人形/パペットらしさ」を強調しすぎてるのはもったいない。リアルに動くクリーチャーが無数に登場する中で、作り物らしいぎこちなさが浮いてしまってる。もっと普通にリアルな可愛さを出せたはずなのに。
・以前から「西部劇みたいにSWの世界を使ったいろんな種類の映画やドラマが作られたら面白い」と言ってたのが「マンダロリアン」と「ボバ・フェット」でほぼ実現したのはすばらしい。しかし、西部劇そのままをやってくれとは言ってないw 絵面だけ西部劇にするんじゃ安易に見えちゃう。
・ずっと吹き替えで見てて、最終回ちょっとだけ英語で見たら、大名を「Daimyo」と言っててびっくりした。なんで「大名」なんて大仰な言葉を当てたんだろうと思ってたら元からそうなんだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿