CLIP STUDIO PAINTを使い始めるちょっと前、A5サイズの紙に70枚くらいTDWのスケッチを描いた。数回のトレースを経て最終の線画にしようとしたところで、「どう考えても最初からデジタルでやったほうがぜんぜん速くて結果がいいに決まっとる!!」状態に。これは本当にいつものこと。紙に描くって、ペンタブで描くより直接的で描いてる実感があって楽しい、心地いいのは確かなんだよなあ。心地いいからどんどん進んで効率がいいって錯覚になっちゃうけど、特に速く描けるわけでもない。
紙に描いてると、積み上がって分厚くなっていく紙の束が壮観。ノってるときはそれがすごいモチベーションになる。でも、一旦ノリがはずれると、早くスキャンしてゴミ箱に捨てたい! ってなっちゃう。また、紙や鉛筆の描線にも愛着が出ちゃう弊害がある。「徹底してアナログで」にこだわらずデジタル基本で、必要なときだけアナログで作業ってのが最もいいはずなんだけど、しばらく描いてるとどうしても愛着出ちゃうんだよなあ。「このまま根性でアナログで線画を完成させたる!」ってほとんど本質と関係ない世界に行ってしまう。
ところで、色鉛筆は疲れてくると筆圧をかけて描くのがめんどくさくなってくる。その点、筆圧をかけずに済むサインペンはマシです。ペンタブも筆圧をほとんどかけないのでラクといえばラクだけど、目で確認しながら描くのは神経を使う。
CLIP PAINTの弱点は、線がやたらきれいに描けるもんだから、きれいに描こうとしちゃうこと。ボロボロな部分があるときれいに修正したくなっちゃう。形さえ取れればいいのに余計なところに時間を使ってしまう。
Photoshopだと線はきれいに描けないけど、それがかえって都合がいいこともある。消して描いてを繰り返せる。きれいに描けちゃうと修正に躊躇するのでダイナミックに絵が進化しない。汚い線で描くと見た目完成に見えないから絵がいつまでも動きを止めないんです。
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