2週間に1本のペースに落ちてる。用事で観れない期間があったり、Disney+のドラマ計3シーズン分観るのに時間かかったとはいえ、昨年の三分の一くらいしか観れてない。
●カジノ・ロワイヤル(1967年)
各国の諜報部員が次々に失踪。情報部は隠居したジェームズ・ボンドを引っ張り出そうとするも、ボンドは断る。成り行き上、ボンドが情報部のトップにつき、情報部員全員に007と名乗らせるが……という話だけど、あちこち飛んでて支離滅裂(下記に経緯)。
出演もしてるジョン・ヒューストン含め5人による共同監督。デヴィッド・ニーヴン(プライムビデオの吹き替えが中村正じゃないのが残念)、ピーター・セラーズ、オーソン・ウェルズ、ウッディ・アレン、ウルスラ・アンドレス、デボラ・カー他、20人くらいの主役級大スターが共演の超オールスター映画。キャストのリストを見ると、えっあの人が!って感動する。SF映画的にはデヴィッド・プラウズやキャロライン・マンローまで。
Wikipediaによれば、デヴィッド・ニーヴンのボンドが二代目007に指名したピーター・セラーズが活躍する映画のはずが、猜疑心の強いセラーズが超大物のオーソン・ウェルズと共演するのを恐れるあまり無理な要求ばかりした末、撮影途中で降板してしまう。撮影済みフィルムをできるだけ使い、新しくキャストを増やし、ストーリーもまったく変えたため、デタラメでアバンギャルドっぽい映画になってしまったとのこと。
45年ぶりに見たら、めちゃくちゃ面白い! 今年観た中では一番好きかも。昔、テレビで見たけどほとんど覚えてなかった。当時は「なんかグダグダでつまんないコメディ」って印象だったのだが。
なんちゅうか、背筋を伸ばしたまま演じる英国式のドタバタコメディって感じで品があって好み。バカバカしくぬるいギャグでも見れてしまう。ノレなかったらつまらなく感じただろうけど、これはノリノリにノレた。
クライマックスのカジノの乱闘他、普通なら早々にウンザリするようなやりたい放題のドタバタ。多数の早回しカットを絶妙に入れてるためかぜんぜんOK。すべて面白かった。
60年代の、古い時代と新しい時代の交錯した感じもいいし。いかにも007映画っぽいセットやくだらないギミック、60年代後半っぽい各種デザインなども最高。見るからにお金がかかっててゴージャス。無意味に豪華なエスニックダンスとか、カリガリ博士のセットとかw「オースティン・パワーズ」がこれを真似してるため、変に90年代感まであるw
バート・バカラックの音楽が素晴らしい。筋肉少女帯の「ゴーゴーゴー!ハイキングバス」になってた主題曲他、盛りだくさん。めちゃ楽しい。
「ゴーゴーゴー!ハイキングバス」の歌詞に出てくる「山賊の歌」を何十年ぶりに思い出して歌詞を検索したら頭に張り付いてしまった。「雨が降れば小川ができる」はいいとして、「風が吹けば山ができる」には納得できなかったなw
https://youtu.be/iz7PXMp8sf8
あと、ハーブ・アルパートのトランペット。自ら進んで聴いてたことはないけど、代表的な曲はたいていテレビやラジオのテーマやCMなんかで使われてて知ってる曲ばかり。オールナイトニッポンとか。で、洋楽全盛の80年代にハーブ・アルパートの曲もヒットしてたけど何だっけ?と調べたら、「Keep Your Eye On Me」。これもYouTubeで確認したら頭に張り付いてしまったw
https://youtu.be/orwzPxwtL0A
0 件のコメント:
コメントを投稿