久しぶりに液晶タブレットと板タブレットの比較ができてるわけだけど、やはりそうだったかと確認できた件。
液タブは勢い込んで素早く描けるけど、描いてるものの形は客観的に見えにくい。板タブで描いてるときはペンを持つ指や手の感覚に頼らず目で見て確認しながら描くから客観性が持てる。描いた形の完成度がぜんぜん上。
客観的に見れるかどうかって部分は、ひょっとすると21インチや24インチのCintiqだと両立できるのかもしれないけど、描いている瞬間は目から画面までの距離が20センチ以内くらいだから、やはり冷静に俯瞰するのはむずかしいだろう。
小さい液タブは資料参照するのがせまくてツライ。やっぱ理想的には畳一畳くらいのでっかいタッチパネル兼液タブで、書類や画像をそこらじゅうに散らかして、中央に空間を作って作業する感じが理想。なんだったら、壁全体がタッチパネルディスプレイでもいいな。
あと、一旦液タブを廃止してた理由もまた見えてきた。液タブを使ってると普通のペンタブレットで描くのがおっくうになってくるのです。せっかく板タブだけでやる決意のもとに、一生懸命慣れるようにし、「おー!ここまで自由自在に描けるんだったら液タブ不要!」くらいに慣れたのになあ。液タブを使うと、板タブの描きやすさがどこかに吹っ飛んじゃう。
かといって、液タブが描きやすいかというと、摩擦の点でかなり不満。液タブにビニールを貼ってみたりザラザラの半透明樹脂板を置いたり芯をいろいろ替えてみたりするものの、紙に鉛筆やサインペンの描きやすさはおろか、板タブのカッティングマットの感触にはほど遠い。描いてる時の心地よさは摩擦の感触の善し悪しが非常に大きい。ツルツルで大丈夫な人がうらやましい。
ドキュメントファイルなどの表紙の砂目のポリエチレン表紙の感触がマシですけど、当然透明度は落ちるし。ビニールは摩擦はあるけど筆圧で摩擦の強弱が大きく変わるのが難点。特大のエアパッドプロはなかなか良いですが、やはり透明度が落ちる。厚さが半分だったらなー。
そのへんの透明度と摩擦のトレードオフがややこしい液タブにくらべりゃ、透明度関係なしの板タブなら摩擦調整し放題。という点で、板タブで描くのが苦にならなけりゃ何の問題もない。透明度が関係ないといえば、プロジェクタで投影する方式の電子黒板なんか相当イケるのかもしれん。
ザラ紙に色鉛筆の感触を実現した液タブやタブレット用のオーバーレイがあったら相当高くても買う! 液タブのツルツル感触の悪さを再発見したため、逆に最近は鉛筆やサインペンの感触が気持ちよくてアナログ描きばっかしてる。
もちろん、締切が迫ってるときのラフや線画を速度最優先で描かなきゃならないときの液タブは強力な武器。でも、板タブが使いにくく不快に感じちゃうのは良くない。液タブ、伝家の宝刀として、再び封印するか??
20111227
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