
「ウォッチリスト」や「マイリスト」で、次はどれを観ようか迷うのは楽しいんだけど、なかなか選べなくて1時間とかすぐ過ぎてしまうw
それで、思い入れ関係なしに再生スタートしてやろうと、当てずっぽうにクリックした「第七機動部隊」をそのまま観たのでした。
続いて同じく「第七」がつく「壮烈第七騎兵隊」がリストにあったのと、検索したら出てきた「第七のヴェール」も追加。
他に「第七」映画としては「第七の封印」(1963年)や「第七天国」(1927年)があるけど、とりあえず後回し。
なぜ「第七機動部隊」がAmazonプライムのリストに入ってたか記憶はないけど、「壮烈第七騎兵隊」は「小さな巨人」(1971年)で描かれたカスター将軍の伝記映画を観たかったから。
●第七機動部隊(1952年) 1:24 アメリカ Amazonプライム
監督:レズリー・セランダー、出演:スターリング・ヘイドン他。
空母プリンストン。朝鮮戦争では海軍司令官に昇進したダンが、同艦での太平洋戦争後半のフィリピンの戦いを振り返る。隊長だったダンは新任の戦闘機乗りたちを迎え入れるが、彼らは本当の戦いの厳しさをわかっていなかった。嫌われていた隊長が、戦いを通じて尊敬されるようになるまで……という話。
あまり面白くなかった。スターリング・ヘイドンの隊長が主人公なんだけど、新任戦闘機乗りたちのリーダーのリチャード・カールソンの成長物語になっており、こちらのほうが主人公っぽい。
当時のカラー記録フィルムをふんだんに使った構成。割と見慣れたフィルムが多いし何度も繰り返し使われる。全編、空母上の話なので、陸上シーンも多いジョン・ウェイン主演の「太平洋航空作戦」(1951年)のほうが、ほぼ同じカラー記録フィルムを使いながらも派手に見える。
空中戦をかっこよく撮ろうという発想は、たぶん無い。戦闘機チームはF4Uコルセアに乗っているように見えるけど、F6Fヘルキャットの映像も混じるw 記録フィルム以外は、コックピットを横から撮るアングルのみで、敵を撃墜してニッコリなどワンパターンすぎるw 日本のパイロットも数カットそうやって撮られているけど、同じくめちゃ地味。
・コックピットのアングル。急降下などで機体が傾いている様子をカメラを傾けて表現する「ウルトラセブン」などでおなじみの撮影方法が使われてる。つまり、背景の雲まで傾くアレw
・空母プリンストン上で撮影。本物の設備がいろいろ映る。これは二代目プリンストン。太平洋戦争末期に建造されたが間に合わず、朝鮮戦争などで使われた。一代目プリンストンは小型の護衛空母で、レイテ海戦で失われた。
・原題の「Flat Top」は空母の飛行甲板。転じて空母をそう呼ぶ、とのこと。「第七機動部隊」については言及がない。調べると、朝鮮戦争期に空母プリンストンは第七艦隊に所属したらしいけど。
●壮烈第七騎兵隊(1941年) 2:19 アメリカ Amazonプライム
監督:ラオール・ウォルシュ、出演:エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、アンソニー・クイン、音楽:マックス・スタイナー
カスター将軍の、陸軍士官学校入学から騎兵隊へ、南北戦争での異例の出世、インディアン連合軍との「リトルビッグホーンの戦い」での最期までを描く。
カスター将軍のイメージはなんとなく「長髪でええかっこしいの軍人バカ」だったけど、前半はだいたいその通り。猪突猛進のお調子者で、ほぼコメディ。ほとんど「無責任シリーズ」w
やたら前向きで、根拠なく自信満々。偉い人に取り入って出世の糸口をつかむ。命令を無視、上官を殴り倒し、それでも結果を出して勲章もらえる。あれよあれよのうちに将軍に就任。全部「俺に任せろ!」、自ら先頭で突撃w
後半は少しトーンが変わる。インディアンとの約束や部下たちへの信頼。「信義を貫くため、死ぬとわかっている戦地へ赴く」って日本的とも言える英雄像? 作中で「命より大切なのは栄誉」と語られる。
公開はアメリカが第二次大戦に参戦する直前で、国威高揚映画的な側面もあったんだろう。歴史的な正確さはおいといて、カスター将軍を「黒幕によって陥れられた、本当はインディアンのことを理解していた愛すべき英雄」として描く。
ただし、政府の黒幕の陰謀によってインディアンとの約束が反故になるのを心配していた割に、インディアンとの戦いに赴く展開にはかなり無理があり、見ていて違和感が残る。軍人としての栄誉と信義の理屈が、どこかねじれている。
・オリヴィア・デ・ハヴィランドって2020年まで存命だった! 104歳って、カーク・ダグラスより長命。
・アンソニー・クインはインディアン戦士のクレイジーホース役で出演。長身でカッコイイ!
・原題「They Died with Their Boots On(彼らはブーツを履いたまま死んだ)」は、「任務に殉じた勇士たち」という意味の慣用句だそう。
・「小さな巨人」でも、無謀な戦い方で全滅するカスター将軍が描かれていた。1941年と1970年でカスターの描き方の変化がよくわかる。この映画の前半のカスターと「小さな巨人」のカスターは連続してるよう。
・作中でも描写があるけど、商人がインディアンたちに大量の最新の銃を売り渡していたそうで、リトルビッグホーンの敗因の一つとも言われているとのこと。
●第七のヴェール(1945年) 1:47 イギリス Amazonプライム
監督:コンプトン・ベネット、出演:ジェームズ・メイスン、アン・トッド、ハーバート・ロム他。
橋から身投げして助けられた若いピアニストの女性が心を閉ざしてしまう。精神科医が催眠療法で、隠された心の奥底のヴェールを剥がしていく。彼女は早くに両親を亡くし、裕福ないとこの男に預けられた。彼は彼女のピアノの才能を見出し、厳しいレッスンを受けさせ……という話。
昔の少女漫画にありそう! っていうか、少女漫画がこういう映画を手本にしたんだろうな。
手の込んだストーリーが行き着く先は、「3人の男から誰を選ぶか?」に収束する。ええ? そんな話だっけ!と戸惑ううちに、衝撃のラスト。えええええ! いいのかそれで??
とはいえ、衝撃のラストを除けば悪くなかった。籠の鳥だった彼女が自らの意思で自由を掴もうとする姿は感動的。音楽をストーリーにしっかり組み込んでるのも良かった。
1946年のアカデミー脚本賞を取ってるくらいだから、たぶんいいんだろう。当時の「フロイト・ブーム」の影響を相当受けているらしい。精神分析をサスペンスドラマ仕立てにし、さらにメロドラマとして成立させてる。
童顔のすごい美男子の精神科医役は、「ピンクパンサー」のあの上司。クルーゾー警部に振り回されたあげく発狂してしまう、あのハーバート・ロム!
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