U-NEXTの有料ポイント消化シリーズのはずだったのに、有料ポイント映画としてリストに入れてたものがNetflixにけっこうあるのに気がついてNetflixで観てしまい、ちっともポイント消化できない状況w
●メリー・ポピンズ リターンズ (2018年)
前作から20年後、大恐慌の煽りを食って家を銀行に取られそうになってるバンクス家。そこへ、メリーポピンズが帰ってくる! という話。
よくできてる! 音楽や全体の雰囲気や構成やリズムまで、「オリジナルを彷彿とさせること」に全力を注ぎ込んでる感じ。僕的にはちょっとクドすぎと感じる部分も多いけど、そのクドさまで前作と同じw
エミリー・ブラント、歌もダンスもやってるし、なり切ってる! ホントによくがんばってる。リン=マニュエル・ミランダって天才! エミリー・モーティマー、いくつかの出演作観たことあるけど、すごく普通な感じがイイ。
他、驚きのキャストがいくつか。ジュリー・アンドリュースはカメオ出演を断ったそうだけど、出てもぜんぜんよかったのに! 監督は「シカゴ」とかのミュージカル得意な振付師でもあるロブ・マーシャル。
「メリー・ポピンズ」をちゃんと観たのはたった7年ほど前でしかないけど、凧が吹き飛ばされた雲間からメリー・ポピンズが降りてくる姿に、ドーーッと滝のように涙が溢れてしまったw ここだけでも観る価値あった。
ところで、原作は読んだことない。毎日曜に公民館に巡回してくる私立図書館の本(カゴにたくさん本が入ってる)に「風にのってきたメアリー・ポピンズ」とかシリーズがいくつも入ってたのはよく覚えてる。Amazonで検索したらKindle版があるのね! 読んでみよう。っていうか、そうやってタイトルは知ってるのになぜか読んでない超メジャーな子供向け物語や本も、「なぜか観てない映画を見るシリーズ」的に一つずつクリアしていくのもいいな。
◯ぜんぜん関係ない余談。吹き飛ばされた凧を手に雲間から降りてくるメリー・ポピンズ。で、思い浮かんだのは、「沼から現れたのは、右手に金の斧、左手に銀の斧、頭に鉄の斧が刺さった女神。『あなたが落としたのは……』」って絵w 誰のマンガだったかな。
●万引き家族(2018年)
底辺ながら楽しく暮らしている5人家族、ある日、父子は虐待されてる小さい女の子を見つけて家に連れ帰って新しい家族とするものの、やがて失踪事件としてテレビで報じられる。髪を切り名前を変えて完全に家族とすることに、、、という話。
是枝裕和監督、リリー・フランキー、安藤サクラ他。樹木希林、最初どういうわけか樹木希林にぜんぜん見えなくて奇妙だった。
面白かった! 「家族」の関係が明らかになっていくのが、すごいどんでん返しのつるべ打ち状態、逆に絆が深まっていくような展開がイイ。居場所があるって良いことだよね。
●パラサイト 半地下の家族(2019年)
半地下の部屋に住む貧しい家族。ちょっとしたチャンスから、丘の上の大豪邸に首尾よく潜り込み、家庭教師や運転手や家政婦として上流の生活の恩恵に預かるが、、、という話。ポン・ジュノ監督。ソン・ガンホ他。
めちゃくちゃ面白かった! 予想以上に上手くいった悪ノリ気味の乗っ取り作戦大成功からの、急転直下。大変な状況に、さらに畳みかけるようにいくつもの大変な状況が重なってくるリズムがめちゃくちゃイイ。タイミングが完璧。最悪がいくつも重なって、どん底まで真っ逆さまに転げ落ちていくのが見事。よくできた大爆笑コメディと思いきや、今度はシリアスな地獄絵図へと落ちていく。二つの家の構造や土地の高低がそのままテーマやストーリーになってるのもすごい。
この家族は貧しくズルく底辺だけど、仕事的にはけっこう優秀じゃん。そんなことしなくてもちゃんとやればそこそこイケそうなのにね。。。それを遮ってるのが格差か。。。しかし、IT社長家族も「成り上がり」って感じするけどな。
◯ところで、ドラマ含めて邦画が少し苦手なのは、見慣れた日本人の登場人物や環境が「生すぎる」ってのがある。感情とかが生で伝わってくるのがキツい。あるいは、受け取れるはずの感情が微妙にニュアンスが違ってうまく受け取れないと大きな違和感になったり。総じてイヤな感じがすることが多い。「万引き家族」でさえ少しそんな感じした。
しかし、外国人(主に西洋人)が外国の環境で演じてる洋画や、絵が動くアニメーションって、生のままではなく、表現として一度記号化されたものとして素直に受け取れるし、ツラさやキツさがマイルドになってて見やすい。
それで言うと、韓国映画って、見た目は日本人とそう変わらないけど、洋画やアニメーション的に少しだけ記号化されて受け取れるのかもしれない。
もしかしたら、日本の映画やドラマも吹き替えや字幕で見ると「生すぎる」感じが抑えられるかもw
http://www.parasite-mv.jp/
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