2014/02/05
ペンギン3Dプリント
某イベントのプレゼント用に作成したけど直送だったため実物は見れてなかったZPrinterによるフルカラー3Dプリンタ出力のペンギン。あらためて自分用に発注したものが上がってきた。6cmくらい。素晴らしい仕上がり!
出力をお願いしたのはrinkakさんです。
裏話。編集部から依頼があったとき「3Dプリント? はいはい、やったことありますよ。2体ポーズつけて出力ですね。了解です。」って軽く引き受けたのですが・・・。
今までZPrinterを含め、けっこうたくさんの機種の3Dプリンタで出力してみたのは事実なんだけど、データの調整はほとんど先方にお願いしてたので、「マシンに送ればそのまま出力できる最終的なデータ」を作ったことがなかった。
いろいろ調べたり人に聞いたりしてデータ作成。3Dプリンタ向けに使ってきたSTL形式はUVマップがついて来ずテクスチャマップが使えないことがあらためて判明。どうも、VRML(.wrl)で渡すものらしい。以前はOBJで大丈夫だったけどなあ。
最大の問題。出力サービスの注意書きによれば、ZPrinterで出力するものは完全一体型でなくてはならず、パーツの重なりもダメだと。え〜〜!そうなの〜〜! 頭部と胴体とスタンドと小道具、全部別パーツだよ〜。
依頼を受けて数時間で発注できるつもりだったのに、ZBrushや3D-Coatの関連機能をゼロからやらなくてはならず、最終的にZBrushで数十万ポリゴンのメッシュが作れるまで一週間もかかっちゃった。もちろんUVも作り直してペイントし直し。ちょうど実家で大型作品集中制作やってる最中だったので、いろいろ焦りまくり。
で、完成したデータを某大手3Dプリントサービスに送ったところ、「エラーで出力できません」と。3Dデータ検証ソフトなどでいじってみても原因わからず。あらためて、そこで初めてrinkakさんに連絡を取って相談してみたら、なんと! データの出力サイズが「0.06mm」になってた〜! 単純に3Dソフト間での書き出し/読み込みスケールの違いの問題だった。1000倍に拡大し、ようやく出力に漕ぎ着けた〜。
いやしかし、完全一体型でパーツの重なりもダメって、そんな難しいデータを3Dプリントやってるみなさん作ってるわけですか? ロボットとか美少女フィギュアとか一体型で作れるわけないじゃんとか思うんだけど。何かすごい簡単な手でもあるのか? っていうか、例の中止になったCubifyの出力用データは、腕がめり込んでたり歯が別パーツだったりしてるけどなあ。
いくつかのサービスの注意書きを見てみたけど、複数パーツで構成されたものを一個として出力は一応可能だけど、ちょっと時間かかるよとか書いてある。そんなに気にすることじゃないのかも。やっぱ「一般向けの出力サービスとしての安全」優先でそういうことになってるっぽいですね。
その後確認したところ、ZPrinter出力でのパーツの重なりは大丈夫とのことでした。厚みのない板ポリゴンや閉じてない開いた形状に気をつければいいそうです。 な〜〜んだ、する必要のない苦労しちゃったらしい。気軽に出力依頼できるようになりそう。
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