お絵描きや3Dソフトを使うのが目的でタブレットPCを買う人は少数派なんだろうけど、あくまで「パソコン一体型液晶タブレット」としてレビュー。Surface発表以来、密かに日本発売を待ちわびてた僕でした。
●Surface Pro購入
6月7日の発売日、家電量販店の開店と同時に行って買ってきた。128GBバージョン。フタ兼キーボードはペラペラのほうを先日RTモデルでいじってみて割としっかり打てるのは確認したけど、さすがにキーボードショートカットには向かないだろうってことで、パンタグラフ式のほうを購入。
僕的には11年前のタブレットPCへの期待が裏切られ、その後の液晶タブレットの普及とiPadの登場とタブレット時代の幕開けを経て、満を持しての「夢のマシン」の再登場! 本家(MSとWACOM)が出した夢のマシンの決定版なわけで、期待しすぎであぶないあぶないw
しかし、かなり大きな量販店なのに僕がいた18分くらいの間にSurface Proを見に来た人が僕一人しかいないって・・・行列ができてるかもと思ったのにw しばらく「Surface Pro予約中」の看板が出てたけど、しなくても大丈夫だった。
●開封!
箱はほとんどiPadかMacBook Airとかみたいな感動演出仕様。最近こういう「箱から取り出す感動体験」方式が多いですね〜。透明フィルムやケーブルを束ねてるフィルムに「折り返し」的な引っぱる箇所が矢印で明示されてるのはApple製品より親切。ケーブルのフィルムだけ矢印がプリントされてないのが惜しい。
キーボードType Coverの箱の取り出し口が本体の箱にデザインを合わせてあるのはちょっとハッとしたぞ。キーボード装着のマグネットが強力で、バシッとくっつく。なんと! 電源コネクタはマグセーフ。 ディスプレイのコネクタはMini DisplayPort! (シネマディスプレイを繋いだら映らなかったけど)。
●使用準備
純正ドライバのみってことで心配だったペンとカーソルの位置調整はありました! 「タブレットPC設定」ってところです。画面の16箇所をクリックで相当細かく調整できそう。・・・と思ったら、これはタッチの設定だった。上にペンの設定ボタンがあって、それは従来通りの四隅をつっつく方式でした。
プログラムフォルダにはMS純正しか入ってない。ウイルスソフト入れなきゃと、ウイルスバスターを入れた後で、MS純正のディフェンダーというソフトが入ってると教えてもらった。両方入ってると重くなるだろうな。
タスクバーが見えないからどうやって起動してる他のソフトの画面出すんだ? と思ったら左側をスワイプか! なんと、その操作で画面を二分割できちゃった。そんな機能あったっけ?
PhotoshopやMODO701などを入れてみた。うーむむ、キーボードをつけたまま絵を描くのは姿勢的にしんどい。ショートカットもしにくい。かといって、キーボードは本体の下に接続してないと動かない。本格使用の場合は外付けのキーボードが必要。なので、ショートカットキー目的でわざわざパンタグラフ式のフタキーボードを選ばなくていいと思う。普段の使用はペラペラキーボードで十分。
●問題発生!
あああ! ガーン! Surface Proのペンでは中クリックできないー! サイドボタンが前部の一個しかないから。普段サイドボタンの後部に中ボタンを割り当ててるのです。3ds Maxは画面回転に中ボタンを使うし、modoの選択にも中ボタンを使う。それ以外のソフトでは同じボタンでスクロールに設定してあってめちゃくちゃ便利なのに。ガーンガーン! 思わぬ落とし穴〜。マウス併用するしかないのか。
ペンはいろいろ持ってるので、Surfaceで使えるものを探してみると、10年以上前のCintiqやタブレットPCのペンは使えるようですね。ただ、サイドボタンを二つ使うにはWACOMのドライバを入れなくちゃいけなくて、すると「Windows8で波紋消せない」問題が出てきちゃう。
●問題発生第二弾と解決
あれ? そんなバカな! Photoshopで筆圧が効かない? ハードウェア的には筆圧には対応してるはず。対応ソフトしかダメなのか? ってことは、フルに液タブとして使うには、11年前のタブレットPCと同じくWACOMのドライバを入れなきゃいけないってこと? しかし、タブレットPCのときはドライバが用意されてたけど今回は無いだろう?
と思ったら、ちゃんと用意されてるのを教えてもらった。タブレットPCお絵描きの人たち大勢いていろいろ検証進んでるんですね〜! 「Wacom Enhanced Tablet Driver 7.1.1-12」ってドライバを入れたらPhotoshopで筆圧効く。波紋は出るけど相対的に小さいので目立たない。
筆圧はまともに効くようになったけど、サイドボタン後部に中ボタンを割り当てても効かない。うーん残念!! サイドボタン前部に右クリックの代わりに中ボタンを割り当てることは可能なのだが。右ボタンは長押しを使うという手もあるけど、まあ、ややこしいだけかな〜と、いろいろ設定をいじって悪あがきしていたところ・・・。
なんとなんと!!タブレットドライバでサイドボタン前後を右ボタン/中ボタンに設定した上で「浮かした状態でのクリック」に設定すると、全部正常に動作するようになった! ヤター!!!
しかしSurface等で動作するサイドボタンが前後あるタイプのペン、僕が持ってるのは10年以上前のタブレットPCやCintiqやソニーのWACOM液タブ入りモデルのペン。Surface付属も含め、使えるペンは8本あった。昔のたぶんArtPadのペンも使えるみたい。新しく入手は難しいんだろうな。
●スマホネック!
首が痛い〜。完全にスマホネックだ。Surfaceを一日中いじってたからだ。画面小さいから近くで見るし、その画面を手やペンでいじるとなると、やはり首がかなり下を向く。マズい。やはりこの姿勢で超時間の仕事は無理かも。予想はしてたからなるべく首を下向けないように気をつけてたのになあ。
11年前にタブレットPCを数日間夢中でいじってたら、首から肩にかけて肩こりの不快な感じを10倍強烈にしたようなひどい痛みがしばらく続いたことがある。大きな液タブでもスマホネックのリスクはある。もっと言えば、紙にペンで書くのだって相当しんどい。姿勢や首が楽な状態なのはやはり普通の板タブレット。背筋を伸ばして顔を真正面に向けて仕事できるから。
●現時点での感想いろいろ
・機能的にはほぼ満足なのに、画面が小さすぎてツラい。文字もチェックボックスも小さいからペンでつつきにくい。端っこは液タブの特性上、カーソルとペン先が離れるのでさらにクリックがむずかしい。画面解像度を落として表示を大きくして使うのも手だと思います。作業画面がさらに小さくなるけど。
・iPadやAndroid的なタブレットとはちがう。スタート画面のタイル状インターフェイスはともかく、Windowsやソフト自体が指やペンで操作するようにできてないんだから当然。クリックもスクロールも不自由。読みにくいからってヒュッて指を開いて大きくもできないし。本体を回転すると画面も縦横含めて回転するのはタブレットと同じだけど。
・画面のガラスが薄くて視差が少なく、ようやくシャープペンで描くレベルの液タブになった。ただ、やはりツルツルは不快なのでビニールを貼ってる。
・手をのせて描いても誤動作は少ない。ただ、やはり画面が小さいので手を置いてしまうと描ける範囲がめちゃくちゃ小さい。同じ高さの台を右と下に置いて手がはみ出しても大丈夫にしないと快適じゃない。
・PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどのお絵描きにはなかなかイイ。ただ、Cintiqのようにファンクションボタンがあるわけじゃないので、ショートカット用のキーボードは必須。CLIP STUDIO PAINTやPainterではスクロールや拡大縮小などのジェスチャーが効く。
・Photoshop等で、不用意に二本指かそれ相当の触れ方をすると、描いてる画面が右下にヒュッと引っ込んでしまい、描いていた部分を画面に持ってくるのが非常にめんどくさい。何これ? タッチがオフにできればいいんだけど、不可だし。
・ノートパソコン的にスタンドを立ててキーボードを取り付けて使う場合、画面の角度が立ちすぎてて見にくい。角度は変更不可。ノートパソコンの液晶画面の角度を固定されてたら、そりゃ使いにくいだろう。
●まとめ
僕的期待は・・・「メガネをはずして近くで見ればフルHDの大画面だから、ペンの性能によってはメインマシンにしちゃうのもおもしろいな。Core i5でメモリー4GBで液タブついてるとなれば、よほど重い仕事じゃなければ可能だし、いざというときは大画面に繋げばいいや」と思っての購入。確かにその期待の通りの性能。
ただ、画面があまりにも小さすぎる。「ビジネス目的の持ち出し用サブマシン。タブレットにもなり、ペンでメモもできる」というのが正しい使い方なんだろうな。プロのイラストレーターがガチで本格使用するのは酷だろう。まあ、大きな液晶タブレットを持ってない人が、下絵やラフスケッチを描くのにはそれほど悪くないと思う。
あと、僕はMacメインだからどうしてもWindowsをアウェーとして考えて腰が引けてるけど、Windowsのみ使ってる人だったらこれはいいよ! 普段は外部ディスプレイ/キーボード・マウス/ペンタブに繋いで使い、持ち出すときは本体だけで、なんとか全部の作業が行える。
しかし、スマホネックのひどさが想定外。これはなんともならん。困ったな。
6月7日の発売日、家電量販店の開店と同時に行って買ってきた。128GBバージョン。フタ兼キーボードはペラペラのほうを先日RTモデルでいじってみて割としっかり打てるのは確認したけど、さすがにキーボードショートカットには向かないだろうってことで、パンタグラフ式のほうを購入。
僕的には11年前のタブレットPCへの期待が裏切られ、その後の液晶タブレットの普及とiPadの登場とタブレット時代の幕開けを経て、満を持しての「夢のマシン」の再登場! 本家(MSとWACOM)が出した夢のマシンの決定版なわけで、期待しすぎであぶないあぶないw
しかし、かなり大きな量販店なのに僕がいた18分くらいの間にSurface Proを見に来た人が僕一人しかいないって・・・行列ができてるかもと思ったのにw しばらく「Surface Pro予約中」の看板が出てたけど、しなくても大丈夫だった。
●開封!
箱はほとんどiPadかMacBook Airとかみたいな感動演出仕様。最近こういう「箱から取り出す感動体験」方式が多いですね〜。透明フィルムやケーブルを束ねてるフィルムに「折り返し」的な引っぱる箇所が矢印で明示されてるのはApple製品より親切。ケーブルのフィルムだけ矢印がプリントされてないのが惜しい。
キーボードType Coverの箱の取り出し口が本体の箱にデザインを合わせてあるのはちょっとハッとしたぞ。キーボード装着のマグネットが強力で、バシッとくっつく。なんと! 電源コネクタはマグセーフ。 ディスプレイのコネクタはMini DisplayPort! (シネマディスプレイを繋いだら映らなかったけど)。
●使用準備
純正ドライバのみってことで心配だったペンとカーソルの位置調整はありました! 「タブレットPC設定」ってところです。画面の16箇所をクリックで相当細かく調整できそう。・・・と思ったら、これはタッチの設定だった。上にペンの設定ボタンがあって、それは従来通りの四隅をつっつく方式でした。
プログラムフォルダにはMS純正しか入ってない。ウイルスソフト入れなきゃと、ウイルスバスターを入れた後で、MS純正のディフェンダーというソフトが入ってると教えてもらった。両方入ってると重くなるだろうな。
タスクバーが見えないからどうやって起動してる他のソフトの画面出すんだ? と思ったら左側をスワイプか! なんと、その操作で画面を二分割できちゃった。そんな機能あったっけ?
PhotoshopやMODO701などを入れてみた。うーむむ、キーボードをつけたまま絵を描くのは姿勢的にしんどい。ショートカットもしにくい。かといって、キーボードは本体の下に接続してないと動かない。本格使用の場合は外付けのキーボードが必要。なので、ショートカットキー目的でわざわざパンタグラフ式のフタキーボードを選ばなくていいと思う。普段の使用はペラペラキーボードで十分。
●問題発生!
あああ! ガーン! Surface Proのペンでは中クリックできないー! サイドボタンが前部の一個しかないから。普段サイドボタンの後部に中ボタンを割り当ててるのです。3ds Maxは画面回転に中ボタンを使うし、modoの選択にも中ボタンを使う。それ以外のソフトでは同じボタンでスクロールに設定してあってめちゃくちゃ便利なのに。ガーンガーン! 思わぬ落とし穴〜。マウス併用するしかないのか。
ペンはいろいろ持ってるので、Surfaceで使えるものを探してみると、10年以上前のCintiqやタブレットPCのペンは使えるようですね。ただ、サイドボタンを二つ使うにはWACOMのドライバを入れなくちゃいけなくて、すると「Windows8で波紋消せない」問題が出てきちゃう。
●問題発生第二弾と解決
あれ? そんなバカな! Photoshopで筆圧が効かない? ハードウェア的には筆圧には対応してるはず。対応ソフトしかダメなのか? ってことは、フルに液タブとして使うには、11年前のタブレットPCと同じくWACOMのドライバを入れなきゃいけないってこと? しかし、タブレットPCのときはドライバが用意されてたけど今回は無いだろう?
と思ったら、ちゃんと用意されてるのを教えてもらった。タブレットPCお絵描きの人たち大勢いていろいろ検証進んでるんですね〜! 「Wacom Enhanced Tablet Driver 7.1.1-12」ってドライバを入れたらPhotoshopで筆圧効く。波紋は出るけど相対的に小さいので目立たない。
筆圧はまともに効くようになったけど、サイドボタン後部に中ボタンを割り当てても効かない。うーん残念!! サイドボタン前部に右クリックの代わりに中ボタンを割り当てることは可能なのだが。右ボタンは長押しを使うという手もあるけど、まあ、ややこしいだけかな〜と、いろいろ設定をいじって悪あがきしていたところ・・・。
なんとなんと!!タブレットドライバでサイドボタン前後を右ボタン/中ボタンに設定した上で「浮かした状態でのクリック」に設定すると、全部正常に動作するようになった! ヤター!!!
しかしSurface等で動作するサイドボタンが前後あるタイプのペン、僕が持ってるのは10年以上前のタブレットPCやCintiqやソニーのWACOM液タブ入りモデルのペン。Surface付属も含め、使えるペンは8本あった。昔のたぶんArtPadのペンも使えるみたい。新しく入手は難しいんだろうな。
●スマホネック!
首が痛い〜。完全にスマホネックだ。Surfaceを一日中いじってたからだ。画面小さいから近くで見るし、その画面を手やペンでいじるとなると、やはり首がかなり下を向く。マズい。やはりこの姿勢で超時間の仕事は無理かも。予想はしてたからなるべく首を下向けないように気をつけてたのになあ。
11年前にタブレットPCを数日間夢中でいじってたら、首から肩にかけて肩こりの不快な感じを10倍強烈にしたようなひどい痛みがしばらく続いたことがある。大きな液タブでもスマホネックのリスクはある。もっと言えば、紙にペンで書くのだって相当しんどい。姿勢や首が楽な状態なのはやはり普通の板タブレット。背筋を伸ばして顔を真正面に向けて仕事できるから。
●現時点での感想いろいろ
・機能的にはほぼ満足なのに、画面が小さすぎてツラい。文字もチェックボックスも小さいからペンでつつきにくい。端っこは液タブの特性上、カーソルとペン先が離れるのでさらにクリックがむずかしい。画面解像度を落として表示を大きくして使うのも手だと思います。作業画面がさらに小さくなるけど。
・iPadやAndroid的なタブレットとはちがう。スタート画面のタイル状インターフェイスはともかく、Windowsやソフト自体が指やペンで操作するようにできてないんだから当然。クリックもスクロールも不自由。読みにくいからってヒュッて指を開いて大きくもできないし。本体を回転すると画面も縦横含めて回転するのはタブレットと同じだけど。
・画面のガラスが薄くて視差が少なく、ようやくシャープペンで描くレベルの液タブになった。ただ、やはりツルツルは不快なのでビニールを貼ってる。
・手をのせて描いても誤動作は少ない。ただ、やはり画面が小さいので手を置いてしまうと描ける範囲がめちゃくちゃ小さい。同じ高さの台を右と下に置いて手がはみ出しても大丈夫にしないと快適じゃない。
・PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTなどのお絵描きにはなかなかイイ。ただ、Cintiqのようにファンクションボタンがあるわけじゃないので、ショートカット用のキーボードは必須。CLIP STUDIO PAINTやPainterではスクロールや拡大縮小などのジェスチャーが効く。
・Photoshop等で、不用意に二本指かそれ相当の触れ方をすると、描いてる画面が右下にヒュッと引っ込んでしまい、描いていた部分を画面に持ってくるのが非常にめんどくさい。何これ? タッチがオフにできればいいんだけど、不可だし。
・ノートパソコン的にスタンドを立ててキーボードを取り付けて使う場合、画面の角度が立ちすぎてて見にくい。角度は変更不可。ノートパソコンの液晶画面の角度を固定されてたら、そりゃ使いにくいだろう。
●まとめ
僕的期待は・・・「メガネをはずして近くで見ればフルHDの大画面だから、ペンの性能によってはメインマシンにしちゃうのもおもしろいな。Core i5でメモリー4GBで液タブついてるとなれば、よほど重い仕事じゃなければ可能だし、いざというときは大画面に繋げばいいや」と思っての購入。確かにその期待の通りの性能。
ただ、画面があまりにも小さすぎる。「ビジネス目的の持ち出し用サブマシン。タブレットにもなり、ペンでメモもできる」というのが正しい使い方なんだろうな。プロのイラストレーターがガチで本格使用するのは酷だろう。まあ、大きな液晶タブレットを持ってない人が、下絵やラフスケッチを描くのにはそれほど悪くないと思う。
あと、僕はMacメインだからどうしてもWindowsをアウェーとして考えて腰が引けてるけど、Windowsのみ使ってる人だったらこれはいいよ! 普段は外部ディスプレイ/キーボード・マウス/ペンタブに繋いで使い、持ち出すときは本体だけで、なんとか全部の作業が行える。
しかし、スマホネックのひどさが想定外。これはなんともならん。困ったな。
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