WACOMのiPad用ペンと、手の置き場所問題
吉井 宏
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先日レポートしたプリンストンテクノロジーのTouch PenとパワーサポートのSmart Pen。好みとしてはどちらかといえばTouch Penでした。iPadのSketchBook Proを使ったドローイングに大活躍してます。今回はその後入手したスタイラスペン2本のレビューです。
・参考「251回 すごいぞ、iPad用ペン!」
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20110223140200.html
●WACOMの「Bamboo STYLUS」
まさに真打ち登場。WACOMがiPad用のスタイラスペンを作るというのは、ずいぶん要望が多かったらしいです。僕的にはWACOMにiPad用タッチペンを期待するのはちょっと違うんじゃないかなと思ってましたけどね。
Wacm Bamboo STYLUS製品情報 < http://bit.ly/k2C76p >
現物の写真 < http://yfrog.com/hs3n0enj >
見た感じよりも重いです。SmartPenがアルミとすれば、WACOMのは鉄って感じ。高級感があります。先端はTouchPenやSmartPenなどと同類の、中が空洞のゴム球です。
先端の拡大写真 < http://yfrog.com/h7oe3zkj >
直径は6mm。Smart Penよりコンマ数mmくらい細い。この種のスタイラスでは一番細いらしい。先端の柔らかさはTouchPenとSmartPenの中間くらい。どちらかというと軟らか目。僕的にはちょっと軟らかすぎかなと思ったけど、ペコペコする感じは少なくて描きやすいです。
先端の直径が小さいほど小回りが効いて細かい絵が描けるわけですが、WACOMのペンならなんとか7mmくらいの文字が書けます。WACOMだから筆圧が効くとかの仕掛けを期待しちゃいますけど、それはさすがにないです。
先端のゴムは取り替え可能。中空のゴム球タイプのペンは激しく使うと破損することがあるそうで、先端だけ取り替えて使えるなら経済的。後部のクリップも脱着可能です。
5月27日発売だそうです。なんで持ってるかというと、発売前の製品を試してブログとかに書いてねってことなんだけど、自前で買っても勝手に書きますよ。いいもんコレ。僕的には今までプリンストンのTouch Pen PIP-TP2が最高峰でしたが、先端の細さと硬さのバランスでWACOMの勝ち!って感じです。
他社のペンとの比較写真。長さはだいたい同じ。
< http://yfrog.com/h01erykj >
各社のペンの先端部分の写真。先のゴム球のサイズに注目。細めのSmart Penとの差はわずかなのに、とても細く見える。
< http://yfrog.com/gypi9egj >
僕的には、軸がスベスベで滑りやすいのがちょっと惜しい。他のペンはツルツルなので逆に滑らない。なのでボールペンからはずしたグリップをはめてみた。
< http://yfrog.com/gywexiwj >
WACOMとしてはこの種の最高の製品のひとつを作ったことになるわけですが、内心、忸怩たるモノがあったりして。だって、WACOM式のタッチ&ペンがあるわけなのに、別方式の専用ペンなんだから。iPadやandroidタブレットがWACOM方式を採用することをまだ期待してます。ASUSのタブレットPCでWACOMのユニットを採用したものもありますし。
< http://www.asus.co.jp/Eee/Eee_Pad/Eee_Slate_EP121/ >
●太い鉛筆型の「AluPen」
フォーカルポイントコンピュータが販売しているJust Mobile AluPen。
Just Mobile AliPen
http://www.focal.co.jp/products/detail.php?product_id=397
太くて重いです。先端の直径は7.7mmで、Touch Penとほぼ同等です。太軸ペンが苦手な僕的にはいちばん不向きなペンと思いきや、掌を画面につけないで腕を使って描くにはなかなかイイです。重みがあるので画面に押しつけなくても描けます。
●手の置き場所問題について
iPadにすばらしいペンがいくつも登場し、なんとか満足に絵が描けるようになってきたものの、「手を画面に置いて描けない」問題があった。これは簡単に解決できました。長袖なら伸ばして掌の下に敷く状態で描くと大丈夫です。
半袖の季節の今は、スポーツ用の汗ふきリストバンドを使うと便利です。軍手を小指を残して指部分を切り取って使うとかも具合いいんじゃないかな。
リストバンド < http://yfrog.com/gz2trgcj >
【吉井 宏/イラストレーター】
HP < http://www.yoshii.com >
Blog < http://yoshii-blog.blogspot.com/ >
スピルバーグの新作「タンタンの冒険」の予告編が公開された。実写映画のように見えるけど、実はリアルなCGアニメ。「実写映画も完全にCGで作っちゃえば予算も見えるしスケジュール立てやすいしイイじゃん」って方向かなと。CGアニメって枠をはずしてあくまで「実写映画」としてCG映画作るのはすげ〜アリだと思う。この方向は増えるだろうから日本にとってもチャンス。映画に東洋人の俳優しか出てこなければ欧米一般に売るのはむずかしいかもしれないけど、CGなら何でもアリ。面白さだけの勝負になる。その点「映画ファイナルファンタジー」は出来はともかくちょっと早すぎたかも。
< http://tintin-movie.jp/ >
●iPhone/iPadアプリ「REAL STEELPAN」販売中
REAL STEELPAN < http://bit.ly/9aC0XV >
●「ヤンス!ガンス!」DVD発売中
amazonのDVD詳細 < http://amzn.to/bsTAcb >
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