2026/01/10

最近観た映画メモ 「スター・トレック 宇宙大作戦」



●スタートレック 宇宙大作戦(1966〜1969年) Netflix
「AIに選んでもらった必見21本+4本」

昨日(1月8日)でNetflixのスタートレック全シリーズは配信終了。先月前半に配信終了を知り、80本全部は無理でもせめて20本くらい見られないかと、3つのAIに「必見20本」をそれぞれ選んでもらって調整。

AIが提示した順番や日本版タイトルがデタラメだったため、原題を元にウィキペディアで確認し、ダブりや余りを整理して20本/エピソードを決定。さらに、最初のパイロット版1本と、追加のAIおすすめの3本も追加。

(20本のつもりだったが後で数えたら21本あったw)

近々Amazonプライムでも見られるParamount+で配信されるのではないかとのこと。思った以上にハマったので、配信が始まったら続けて見る予定。「必見」だけでなく「ワーストエピソード」もAIに選んでもらった。そちらも楽しみw

・最初の放送は1969〜1970年、うちは白黒テレビの時代。「宇宙大作戦」か「宇宙パトロール」か、耳のとがった人が出てくるドラマ。同じ人が「スパイ大作戦」にも出てて混乱した、くらいの記憶。ちゃんと見た覚えはない。

・1978年の「スター・ウォーズ」公開前後のSFブーム期に再放送を少し見た気はするが、宇宙船バトルを期待したら、ほぼスタジオ撮影のほのぼの会話劇で拍子抜け。

・「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマが「宇宙大作戦」だと気づいたのはずいぶん後w 今世紀に入ってからかもしれない。

・1979年の映画「スター・トレック」は、あの「バレバレじゃん」と言われるオチ→「巨大な敵の正体」が見抜けず、本気で驚愕したのでしたw 他、旧シリーズ関連の映画版は新キャスト版を含めてほとんど観た。

・ロッデンベリーが考える「リベラル的な理想世界」を目指す中で、理想と現実との衝突がエピソードのテーマになっていることが多く、あえて結論を出してないことも少なくない。そのあたり、「ウルトラセブン」とも共通する。

・フィリピン/日系のヒカル・スールー。昔は「カトーという日本人が出てる!」だけで嬉しかったのだが、後になって日本版で改変された名前と知り、少々恥ずかしくなった。ジョージ・タケイ本人も「ロッデンベリーの意思に反している」と言ってるらしい。「ヒカル」と呼べばよかったのに。まあ、海軍式にミスター付きラストネーム呼びだとちょっと違うか。

・出身地をあまり強調しない作風の中で、チェコフだけはロシア系としての主張が強めなのが印象的。

・エピソードの邦題はひどい。原題は直訳でも洒落ていて秀逸とわかるのに。子供向けに寄せる必要があった? 60年代のマカロニウエスタンや戦争映画など安めの娯楽映画の邦題はたいていひどいけど。

・ウルトラマン、ウルトラセブンと同時代のテレビドラマと考えると、円谷プロの仕事はやはり世界レベルだったと再認識。

・昨年は「刑事コロンボ」「X-ファイル」「ツインピークス」など、昔のドラマをまとめて見るつもりだったが、6月頃に失速し、映画も夏以降ほとんど観ていなかった。それで、配信終了直前の「宇宙大作戦」必見20本に入れ込んだのでした。

以下、どんなエピソードだったか?の自分用メモと、少しコメント。


1-2. 惑星M113の吸血獣 / The Man Trap

考古学調査隊の健康診断のために訪れたカーク船長とドクターマッコイ。見る人によって違う姿に見える女性と出会うが、その正体は……という話。

放送第1回目がB級的なSFホラー、それも狐に化かされる系ってのは、視聴者の印象的にどうだったんだろう?


1-4. 光るめだま / Where No Man Has Gone Before

銀河のある地点を通過した際、カークの親友が超能力を得てしまい、その力はどんどん増して彼は全能の神のように振る舞うようになり……という話。

絶対的な力を持った人間はどうなってしまうのか? カークは親友に対してどんな決断を下せるか? ウイリアム・シャトナー主演のパイロット版として作られたエピソード。


1-5. 魔の宇宙病 / The Naked Time

ある惑星から持ち込んだウイルスにより、クルーたちの本性がむき出しになってしまい……という話。

自制心がなくなって本性や願望をあらわにするクルーたち。カトウの三銃士願望w スポックはメソメソ泣き出し、やはり豊かな感情を抑えてたのか、など。


1-6.二人のカーク / The Enemy Within


転送の事故でカーク船長が善と悪の二人に分裂。悪のカークは船内をうろついて乱暴狼藉を働き、善のカークは決断力が鈍ってリーダーとしての能力が低下しはじめる……という話。


リーダーは善い人というだけでは足りない、決断力を発揮するには人間の悪の部分の能力も必要。スティーブ・ジョブズを思い出したw


1-12-13. タロス星の幻怪人(前後編) / The Menagerie

スポックがカーク船長を騙して置き去りにし、エンタープライズ号を乗っ取った。スポックの目的は、事故で廃人となってしまった前艦長のパイクを禁断のタロス星へ連れていくことだった……という話。

スポックを裁く軍法会議で、みんなでビデオを見るという不思議な形式。実は、パイク船長が主演で一本撮られたパイロット版エピソードを本編に組み込んだもの。ラストは感動した!よかったね! パイク船長があの変わり果てた姿なのは、ジェフリー・ハンターに再演してもらえず、別の俳優にしたからだそう。


1-14. 殺人鬼コドス / The Conscience of the King

シェイクスピア劇を鑑賞。その俳優はかつての残虐な独裁者コドスだ、とカークに告白した友人が殺される。謎を解くためカークは劇団をエンタープライズで次の公演の星へ送ることにするが、その独裁者に会ったことのあるカークも船内で狙われはじめ……という話。

ミステリー仕立て。戦争犯罪も当事者にはギリギリの選択の結果だったりする。ラストの展開には驚いた!


1-19 怪獣ゴーンとの対決 / Arena

ゴーン人を追撃していたエンタープライズ。謎のメタロン人が介入し、カーク船長とゴーン人の船長をある惑星で決闘させる……という話。

あの「トカゲ人間とのスローモーで間抜けな格闘」のエピソード。これを見たかった! 決め手の「手製の武器」も粗末すぎ。でも、アイディアは面白いよ。


1-23. 宇宙の帝王 / Space Seed

漂流する昔の宇宙船から蘇ったのは、優生人類で独裁者のカーンだった。カーンはエンタープライズで全てのコントロールを奪おうとするが……という話。

最高! カーンの憎々しいキャラがめちゃ良い。このエピソードをあらかじめ見ていたら、映画「スター・トレック カーンの逆襲」(1982年)がさらに面白かっただろうな!


1-26. 地底怪獣ホルタ / The Devil in the Dark

鉱山惑星で従業員が次々に殺される事件が起きる。岩石生物ホルタの生き残りの一匹の仕業だったが、スポックは保護を主張……という話。

感情を表さないスポックも共感能力では苦しむんだ。。。


1-27. クリンゴン帝国の侵略 / Errand of Mercy

戦略上重要な惑星オルガニアに説得に来たエンタープライズ。しかし人々はクリンゴンの侵略にまったく危機感を示さない。虐殺が始まっても平然としている。カークたちはクリンゴンの司令官と対峙するが……という話。

オルガニア人の無関心・無協力にこちらも怒りを覚えてしまったが、なるほど〜。


1-29. 危険な過去への旅 / The City on the Edge of Forever

事故で錯乱したマッコイを追ってカーク一行が惑星に降りる。そこには時空を越えるゲートがあった。そこへ飛び込んだマッコイが歴史を変えてしまったらしく、エンタープライズが消えてしまった! カークたちは歴史を正しく戻すためにゲートに飛び込むが……という話。

大恐慌時代にタイムスリップ、歴史を変えてしまうことになる女性との恋と、受け入れなければならない悲劇……。非常に良かった。ハーラン・エリスンの脚本だそう。


2-1. バルカン星人の秘密 / Amok Time

様子がおかしいスポック、実はバルカン人の発情期だった。任務より優先してバルカンへ向かうエンタープライズ。婚姻の儀式は決闘だった……という話。

スポックの妻の女優がカッコイイ。決闘があんなことになって、マッコイの機転が上手い! あと、スポックもあんなことになるけど、「実に論理的」で納得するのがオカシイw


2-2. 神との対決 / Who Mourns for Adonais?

オリンポスの神アポロを名乗る異星人がエンタープライズを捕捉し、カークたちに崇拝を強要。どうやら本物のアポロのようだ……という話。

5000年の時間の超越のアイディアもいいし、巨大化するアポロの60年代風の特撮風味がとても良い!


2-4. イオン嵐の恐怖 / Mirror, Mirror

転送機の不調で、パラレルワールドの正と悪のカークが入れ替わってしまった。正のカークは悪の帝国のエンタープライズで、誰もが船長の座を狙う下剋上の世界を生き延びることができるか?……という話。

善と悪のカークに分裂する「二人のカーク」とちょっとかぶるネタだけど、髭のスポックや極悪カトウなど、見どころがいっぱいw 面白かった!


2-5. 死のパラダイス / The Apple

調査に訪れた惑星は楽園のようだったが、人間たちは機械の神に支配されており、人間らしい生活もせず停滞したままだった。彼らを機械から解放するため介入していいのか?……という話。

カークは連邦の不干渉原則を破ってまで、安全でも自由を奪われた世界より、危険でも自由な世界のほうがマシ!と、彼らを自分の意思で行動する世界へと導く。


2-6. 宇宙の巨大怪獣 / The Doomsday Machine

謎の巨大兵器が惑星系を破壊しつくしていた。被害を受けた宇宙船から一人生き残ったデッカー准将を救出するが、彼は指揮権をカーク船長から奪い取り、勝手に巨大兵器へ無謀な復讐を始める……という話。

助けられたくせに、階級を根拠に傍若無人の振る舞いをするデッカー准将にめちゃ腹立つけど、部下を全滅させてしまった彼なりの誠実さだったりして可哀を誘う。


2-15. 新種クアドトリティケール / The Trouble with Tribbles

宇宙ステーションで新種の麦を警護するという仕事を命じられたカーク船長たち。宇宙商人から入手した毛玉生物トリブルが爆発的に増殖して船内は大変なことに、さらにクリンゴンとのゴタゴタも発生し……という話。

毛玉生物トリブルについてはSF関係でよく引き合いに出されてたので知ってた。ただ、本当にただの毛玉で、カワイイとかあんまり思わなかったw


3-7. 宇宙の怪!怒りを喰う!? / Day of the Dove

エンタープライズにクルーたちとクリンゴン星人たちを閉じ込め、死ぬことも許さず永遠の戦いを強いられる。それは実体の無い宇宙生命体の仕業だった……という話。

「謎の強力な存在がカークたちに対決を強いる」というのは何度も出てくるシチュエーション。宇宙生命体の描写が懐かしい何かに似てるけど、思い出せない。「ダットくん」か何かに出てきたキラキラするやつか。。


3-9. 異次元空間に入ったカーク船長の危機 / The Tholian Web

消息不明だった宇宙船を発見したが乗組員は互いに殺し合って全滅していた。乗り込んだ一行の転送に間に合わなかったカークが異次元空間に取り残される。そんな時に、ソリア人の宇宙船が現れ、蜘蛛の巣のような網を張ってエンタープライズを閉じ込めようとし、船内には狂気が蔓延し始める……という話。

目的がよくわからないソリア人の行動に、スポックは早々にカーク船長を死んだものとあきらめて冷酷とも思える判断は論理的に正しいものだった。カークがほとんど不在という珍しいエピソード。


3-11. 惑星スカロスの高速人間 / Wink of an Eye

見えないほど加速した世界の異星人の生き残りたちが、エンタープライズを乗っ取る。カークは彼らの時間の世界に連れ去られ……という話。

時間の進み方が違う種族ってのは面白い。表現も良かった。脈略なくまたモテるカーク船長w


2-23. タイムマシンの危機 / All Our Yesterdays

爆発直前の恒星系の惑星、住人たちはタイムマシンで過去へ避難。訪れたカークたちが手違いで別々の過去へ飛ばされる……という話。

過去のバルカン人の性質が戻ったスポックの感情は解放され、恋にまで落ち、最後の最後まで別れを惜しむ!


●追加の4本

1-1. 歪んだ楽園 / The Cage

救難信号を受信、訪れた惑星でパイク船長が捕まってしまう。謎の女性も現れる。そこには幻を見せることができる種族がいて……という話。

「タロス星の幻怪人」に組み込まれたパイロット版映像。スポック以外は本編と異なる俳優が演じてる。ラストは映像は同じだけど、意味が180度違う。どちらもよくできてる! よかったよかった。


1-15. 宇宙基地SOS / Balance of Terrorr

中立地帯付近の基地が攻撃された。エンタープライズが駆けつけると、ロミュラン帝国の宇宙船は姿を消す装置を起動。見えない敵との戦いとなる……という話。

面白かった。緊張感では随一。「眼下の敵」の米駆逐艦対Uボート風の息詰まる戦い。誇り高く理性のあるロミュラン人の艦長の描写もクルト・ユルゲンスの演じたUボート艦長を思わせる。ロミュラン人とバルカン人ってどちらも耳とがってて同じ?と思ったら、枝分かれした種族だそう。演じたマーク・レナードが松方弘樹に見えてしかたなかったw


2-10. 惑星オリオンの侵略 / Journey to Babel

ある惑星の連邦加入について話し合うため、多数の要人を乗せて惑星バーベルへ向かうエンタープライズ。バルカン代表のサレク大使夫妻はスポックの両親だった。謎の小型宇宙船が攻撃してくる中、反対派の代表が殺害される。疑いがサレク大使にかかるが、彼は心臓病で倒れる。カークも襲われる……という話。

スポックの父親のサレクは上の「宇宙基地SOS」でロミュラン人艦長を演じたマーク・レナード。既視感は映画版2本でも同じくスポックの父親役で登場してたからだった。カークが重傷→指揮の責任を負うスポックの確執ある父親への輸血拒否は実に論理的。

追加おすすめで続けて見た2本がマーク・レナード出演ともうひとつ、「敵の宇宙船がまったく同じ距離と速度を保ったまま航行を続けてる」が同じという偶然。


3-15. 惑星セロンの対立 / Let That Be Your Last Battlefield

盗まれた宇宙艇から保護された顔の左右が白黒のセロン人。革命煽動家の彼を追ってエンタープライズに乗り込んできた体制側のセロン人。エンタープライズのコントロールを奪ってセロン星へ向かおうとするが……という話。

人類から見れば些細な違いしかない二人が無意味な争いを続ける。差別や無益な争いの痛烈な風刺。

●おまけ

大竹まことのラジオ、ジョージ・タケイ本人に「カトーじゃダメ」な件を聞いた人の話。

「カトー」といえば、ほぼ同時期の「グリーン・ホーネット」でブルース・リーが演じたカトーがいて、そのパロディとして「ピンクパンサー」のクルーゾー警部の助手ケイトーもいる。

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