2022/03/02

最近観た映画メモ「ハリウッドにくちづけ」他

今回の「ブルベイカー」で、2011年5月10日の「インセプション」から始まった「なぜか見てなかった映画を見るシリーズ」プラス新作映画など追加分含め、ちょうど1000本(連続ドラマやアニメは1シーズンを映画1本と換算)。

何日も連続して観たり、何ヶ月も観なかったりで、平均したら4日に1本のペース。割と努力して見てる割にはたいへん少ない。画面の前にずっと座ってられないんだよw すぐに一時停止して別のこと始めちゃったり。

●ハリウッドにくちづけ(1990年)

キャリー・フィッシャーの自伝的小説の映画化。脚本もキャリー・フィッシャー(脚本関連はプロ)。ドラッグ中毒から女優への復帰、恋愛、大女優だった母親との確執、新しい仕事へ一歩踏み出す姿、などを描く。

マイク・ニコルズ監督「ワーキング・ガール」(1988年)の次の作品。メリル・ストリープ、シャーリー・マクレーン、デニス・クエイド。

ジーン・ハックマンとリチャード・ドレイファスがチラッと出てるけど、二人ともめちゃくちゃいい役。二人が出てるだけで空気がガラッと変わるのがすごい。あんな優しいジーン・ハックマン初めて見たw

1990年当時、メリル・ストリープが41歳なのはいいとして、母親役のシャーリー・マクレーンが56歳ってのは意外な気がした。イメージ的にもっとぜんぜん上の世代かと思ってた。

割と一本調子で盛り上がりは少ないんだけど、面白かった。半ばコメディ調だし。撮影中の衣装のままあちこち行ったり、映画の現場のあれこれが見れるのも楽しい。特にキャリー・フィッシャーを思い起こさせるような撮り方はまったくされてない。母親はデビー・レイノルズ的ミュージカルスターではあるけども。

というように直接的に描いてるわけではないものの、この二人が最終的にどうなるか、32年後の我々は知ってるわけで……。

世界一の女優ストリープが「女優で歌も歌うという設定の主人公」を演じてるわけだが。あれ?って思ったのは、あんなにしっかり歌うと(特にラスト)、逆に映画内での現実感が薄れて「演技してる感」が大きくなり、映画からはみ出てしまうのが面白かった。

ところでこの映画、以前はU-NEXTにあったはずだが、今配信してるのはdTVのみ。以前お試し視聴したことはあったけど入会はしてない。どうにか見れないかと思ったら、入会しなくても普通に料金払ったりdポイントで見れるのだった(ビデオマーケットなども同様)。便利。

●ブルベイカー(1980年)

どの映画紹介にも、「ブルベイカー」前半の大きな驚き要素が書かれちゃってるため、ネタバレ不可避。もったいない。もし、この映画を観る可能性があるなら、どんな映画なのか何も知らずに見るのがいいと思う(っていうか、下のDisney+のサムネールの説明にも書かれちゃってるしw)。

監督スチュアート・ローゼンバーグ、主演ロバート・レッドフォード。若いモーガン・フリーマンが短い出番だけど出てくる。一癖も二癖もある感じの俳優が大勢登場。マーレイ・ハミルトンは「ジョーズ」の市長! 音楽 ラロ・シフリン。

囚人が自治するアーカンソー州のある刑務所は腐敗の極みに達しており、暴力や汚職が横行。刑務所内も街の有力者たちも癒着。州政府から送り込まれたブルベイカーが改革に乗り出すが、強固な抵抗にはばまれ……という実話ベースの話。

面白かった。レッドフォードがまったく妥協を許さない正義漢すぎるというか、最後までカッコ良すぎてちょっと浮いてる感はあるけどw

冒頭の刑務所の地獄のような描写がすごい。同監督の「暴力脱獄」(1967年)の刑務所が牧歌的に見えるくらいの。「ミッドナイト・エクスプレス」(1978年)の監獄と同じくらい怖い(あれ?「ブルベイカー」のほうが後なんだ! 参考にしたかな?)。

あのベルがついた電話のような拷問器具は何だろうと調べたら、「タッカーの電話」というものらしい。

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