年末年始含むこの一ヶ月半ほど、2022年分のTDWの作り置き制作と仕事で忙しくて映画観る気がぜんぜんしなかった。屋上ライブが1969年の1月30日だったそうで、53年前のこの日付に間に合うように見終えようと。
「ザ・ビートルズ:Get Back」以外には「ボバ・フェット」くらいしか観てない。「なぜか見てない映画を見るシリーズ落ち穂拾い編」はまだ30本くらい残ってるけど、焦らずに今年前半くらいで見てしまうつもり。その後はドラマやアニメなどいろいろつまみ食いしたい。
●ザ・ビートルズ:Get Back Part 1〜3(2021年)
ピーター・ジャクソン監督の前作「彼らは生きていた」で第一次大戦の白黒の不鮮明な映像を今撮られたような鮮明なカラー映像に生まれ変わらせたように、ビートルズの映像を生き返らせた!
60時間の映像と150時間のオーディオを編集した1〜3部合わせて8時間も見続けると、彼らを知り合いのようにも思えちゃうくらい親しみが湧くし、リアルタイムで彼らのセッションに臨席しているように感じる。
本来、「次のアルバムはライブ盤にしよう→スタジオセッションで新曲を作り、観客を入れた会場で録音する過程を撮影してテレビの特番にしちゃおう」から始まった話が二転三転。メンバーはそれほどやる気がなく、確かに分解寸前。場所もスケジュールもガチガチに押さえられてて変更できないきついスケジュールだし。
撮影班のマイケル・リンゼイ=ホッグ監督やスタッフは振り回される。ジャクソン監督によれば「ドキュメンタリーについてのドキュメンタリー」だそう。なるほど。(特番は実現しなかったが、映画「レット・イット・ビー」としていちおう形にはなる。内容は見てないから知らないけど、たぶん同じ素材の編集違いなんだろう)
・解散の危機とか言われつつ、合間に自分らの曲じゃない曲を楽しそうにセッションしてたりする。めちゃくちゃビートルズの音でw ほんとこの人たち、才能あるわw
・曲が足りなくて焦りまくったポールが、がむしゃらにギターをかき鳴らしながら「ゲットバック」をひねり出すところは圧巻! 他も全編で、持ち寄った曲の原石が、今聴ける形の曲になるまで根気良く磨き上げられていく。何か作品作ってる人は創作意欲がめちゃくちゃ高まると思う。
・ポール、ホントに音楽好きで真面目ないいヤツ。ジョンはずっとサディスティックな感じで悪ふざけして印象悪かった。仕事場にカノジョ(オノ・ヨーコ)連れてきてずっとベタベタしてるのも変。しかし、最終日あたりで真顔になってドキッとする。悪ふざけしてないと不安なのかも。ポールとジョンの二人だけの話し合いを盗聴した録音がすごい。
・二人の天才にあーだこーだ文句言われ続けるジョージ・ハリスンはツラい、かわいそうだ、と思ったらやはりw
・リンゴはドラムに関しては信頼され切ってるためか、たいして文句も言われずに全編マイペースで楽しそうでイイ。ビートルズになるならリンゴだなw 目がキョロキョロしてかわいいw キーボードで呼ばれたビリー・プレストンもいつもニコニコして楽しそう。
・屋上ライブでの4人はほんとカッコイイ。人生の輝ける瞬間がドキュメンタリーとして残ってるって感動的。地上の人々、通りがかりのロンドン市民老若男女がほとんどみんなビートルズが大好きなのが伝わってくる。
・リンゼイ=ホッグ監督ってプロモーション・ビデオなど音楽映像関連ではすごい人らしい。アメリカの女優の息子なのだが、オーソン・ウェルズの隠し子ではないかと言われてたそう(本人は否定)。
・スタジオスタッフだったアラン・パーソンズがチラチラと出てくる。
・登場人物の大半が四六時中タバコ吸ってるw
https://disneyplus.disney.co.jp/program/thebeatles.html
◯僕的に、これの撮影時期は小学校入学直前の1月か……昔だなあw ビートルズが解散したニュースは小2のときに友達から聞いた記憶はあるが、「ビートルズ」はぎゃーぎゃーうるさいバンド音楽の総称みたいな認識だった。
中高生頃にはビートルズ好きの友達とか何人もいたけど、僕的にはエレキギターのやかましい音楽が苦手。今だって基本的にバンドのロックは苦手。ビートルズのことを得意げに語ったりマウントを取ってくる大人は教養主義・権威主義的に見えてたこともある。
ということもあって、「僕はザ・ビーチ・ボーイズのほうが好きだな」という対抗手段に出たのだったw とはいえ、ビーチボーイズというかブライアン・ウィルソンが「ラバーソウル」に対抗して「ペット・サウンズ」を作った話などを知って、ようやくビートルズのCDを買い始めたのだった。それが今世紀に入ったくらい。遅いw
まあ、あまり詳しくないままなので、今回見る前にこのセッションで作られた「レット・イット・ビー」に何が収録されてるのか一度通して聴いてから見始めたくらいの。
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屋上でのゲリラライブに元ネタがあったとは知らなかった。2ヶ月前にニューヨークでジェファーソン・エアプレインが、ゴダール監督の企画で! へ〜!!
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『最終的に分解してしまったゲットバックセッションの散漫な録音の断片を、立派にアルバム「レット・イット・ビー」に仕上げたフィル・スペクターって天才』って、本当に大天才だったわ。。。メンバーがしばらく信頼を寄せてソロアルバムのプロデュース頼んだのよくわかる。
レット・イット・ビースーパーデラックスなどにはテイク19とかあるし、ジョージの私物の8トラックデッキにある程度のマルチトラックは残ってただろうから、素材はいっぱいあったんだろうけど。
ネイキッドを「後出しジャンケン」って言われるのも。
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