2020/02/05

最近観た映画メモ「王になろうとした男」他

王になろうとした男(1975年)
新幹線大爆破(1975年)
追想(1975年)
華麗なるヒコーキ野郎(1975年)
アラン・ドロンのゾロ(1975年)

「なぜか観てなかった映画、落穂拾いシリーズ」、70年代映画は残り10本になってたのだが、配信作品を70年代で探したら観たい映画をいっぱい見つけちゃった。70年代後半は映画雑誌をよく見てた頃で、題名に親しみがあったり、観たかったのに今まで機会がなかった映画が特に多い。

結局、後でまた「落穂拾いシリーズ第2弾」とかやることになるんだったら、今観ちゃうほうがスッキリする。70年代の残りは、60年代の7本を含んで44本になった。まだ増えるかも。

この調子だと80年代も大幅追加することになりそう。先日みたいに時々新しい映画も数本ずつまとめて見つつ、2020年中にリストを片付ける感じでいいかなと。

ところで、僕的に「新しい映画」とは、リストを作って観始めた2011年以降の映画を指す。感覚的には90年以降を「新しい映画」と言いたいところだけど、世間的にはそうでもないらしいw リストを終えてもまだ「なぜか観てなかったドラマやアニメを観るシリーズ」が控えてる。こちらも適当に混ぜながら観ないといつになるかわからないな。。。

●王になろうとした男(1975年)

めちゃくちゃ面白かった! キプリング原作、ジョン・ヒューストン監督、ショーン・コネリー、マイケル・ケイン、クリストファ・プラマー主演。19世紀後半、インドに残った退役軍人のイギリス人の2人が、パキスタンやアフガニスタン奥地の秘境カリフィスタンの王になろうとする話。

植民地時代に書かれた話だし、「白人が近代文明で未開民族を導き、利用し、奪う(当時でも今さらそれやるんだwっていう皮肉込みだったんだろうけど)」なので、今となってはキツい描写もあったりする。かつて部下だった元グルカ兵は賢く立派な男で大活躍するけど、最後まで忠実な被支配者で
あるのが悲しい。

「王になる!ってバカみたいな男の夢を本当に実現する!」はワクワクした。苦労してたどり着いたカリフィスタンで、いくつかの偶然からコネリーがすんなりと王になれてしまって有頂天、ケインは醒めてるのがイイ。っていうかこの2人の演技や表情を見てるだけでずっと面白い。コネリーなんかカワイイ表情したりめちゃくちゃ魅力的。

「イギリス人らしさ」がキモになってる感じ。アメリカ映画なんだけど、ヒューストン監督は昔から当時のハンフリー・ボガート級の人気俳優2人を使おうと計画してたが何度も頓挫、ポール・ニューマンの助言で「イギリス俳優でなきゃ!」ってことでこの2人に決まったらしい。

音楽が素朴なイギリスライトミュージックっぽくてとても良いと思ったら、モーリス・ジャールだった。さすが。

●新幹線大爆破(1975年)

高倉健はじめチョイ役含めオールスターキャスト。時速80キロを下回ると爆発する爆弾を仕掛けられた新幹線、犯人と国鉄や警察との攻防(「スピード」の元になったとされるけど、どちらの映画も黒澤明の「暴走機関車」のシナリオの影響らしい)。

面白かったけど、僕が日本の映画に感じる苦手なところも全開。音楽が死ぬほどダサいというか、不要な劇判が多すぎ。悲しい場面での悲しい音楽とかにはゲッソリする。回想場面の多さでせっかくの緊迫感が台無し。刑事ドラマ的な定型な動き。その他大勢の画一的で大袈裟な演技。 あと、何度も繰り返される「ダメだったらどうするんだ?」にもウンザリw

とはいえ、20分もたったら引き込まれてそのままラストまで一気だったし、面白かった。当時流行のパニック映画と、ちょっと遅いけど破滅に突っ走るアメリカンニューシネマっぽいラスト。

海外版では犯人側の描写をはじめ大幅カットしてアクションスター千葉真一を主演とし、テンポのいいサスペンス映画になってそこそこ大ヒットしたそう。

ツッコミどころは多い。特にあの偶然の火事は何なの? 図面がなきゃ無理とか言ってたけど、電話で説明できたじゃん! あと気がついたんだけど、千葉真一、火傷する前から火傷してるw

●追想(1975年)

M氏のポッドキャストで知った映画。フィリップ・ノワレ、ロミー・シュナイダー主演のフランス・西ドイツ合作。占領下フランス。郷里に持つ古城に疎開させた妻と娘をドイツ軍に惨殺された医師。勝手知ったる自分の城でドイツ兵を一人ずつ血祭りに上げていく。盛り上がり方はほぼマカロニウエスタン。ヒーローに見えない優しそうな小太りのおじさんががんばるが、ラストは悲しい。

タランティーノの「イングロリアスバスターズ」の元ネタのひとつらしい。原題は「古いライフル」だけど、「追想」で正解。復讐を遂げつつ脳裏に妻と子供のことが浮かぶ回想シーンが多いのだが、「新幹線大爆破」の回想よりは、復讐の動機を確実に強化してる。

●華麗なるヒコーキ野郎(1975年)

公開当時から知ってて「観たい!」と思ってたのだが、45年越しにようやく観れた。ロバート・レッドフォード主演、ジョージ・ロイ・ヒル監督の3作目。レッドフォード、冒頭から、仲間に対して命に関わるひどいイタズラしたり、セコい嘘つきだったり、最低なヤツとして描かれる。腕が良かったため教官にされてしまい、実戦に参加できなかったことが大きなコンプレックスになってるんだけど、感情移入を拒む感じ。

ダメかな?と思いきや、悲劇の連発からはだんぜん面白くなった。念願の空中戦対決は最高! やはり、レッドフォードのハンサムさがジャマだったかもw あと、音楽とかちょっとしたドタバタとか「古き良きアメリカ」はそれほど強調しなくても良かったのでは?

●アラン・ドロンのゾロ(1975年)

これも、77年のテレビ放映を見逃したまま43年。主題歌はFMラジオで録音してずっと聴いてたお気に入り。イタリア・フランス合作で言語はイタリア語とあるけど、どう見ても英語を話してるように見えるけどなあ。マンガ的なまでにドロンのカッコイイ笑顔やアクションを見せるためのプロモーションビデオ。

間抜けな総督、実は正義の剣士ゾロとして、圧政を敷く大佐に反逆するドロン。どちらかというと子供向けヒーローアクションな感じ。つまらなくはないけど、メリハリなく延々続くアクションシーンはちょっとうんざりしたw

ところで、この映画、「ジョーズ」と同じ年の公開だったのか! 小学校高学年から中学生の頃にテレビでやってた映画って僕的に年代感が薄くて、一様に「ちょっと昔の映画」と「ものすごく昔の映画」くらいしか区別がなかった。「今の映画」をテレビでやってる感覚が無く、映画の中で「1971年、カリフォルニア」とか出てくると「ええ!現代じゃん!」って驚いたくらいのw

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