●ショーイング・アップ(2023年) 1:46 アメリカ U-NEXT
オレゴンの美術学校に勤めつつ作品制作をしている彫刻家のリジー。個展の初日が迫ってるのに制作ははかどらず、さらに用事を増やす隣人や両親や兄にイライラしっぱなし、、、という話。
監督ケリー・ライカート、出演 ミシェル・ウィリアムズ、ホン・チャウ、ジャド・ハーシュ。アマンダ・プラマーが出てる。ミシェル・ウィリアムズに見えないくらい地味な一般人化してるミシェル・ウィリアムズw
終盤で一瞬笑顔になりかける以外はずっとイライラピリピリの表情。同じくアーティストで成功しつつある隣人はルーズな大家でもあったり、とにかくイライラさせられる人や事柄が多い。どこかでブチ切れるんだろうと思ってたけど、あの程度で済んだかw
楽しい映画じゃないけど、「展覧会が迫ってる、間に合うのか?」というサスペンスはあるから、いちおうは見てられた。鳩と猫もいいしねw
アトリエや美術学校での制作の描写にたっぷり時間を使ってる。アート界隈の雰囲気を味わうにはいいかも。ただ、専門家でもないミシェル・ウイリアムズが粘土を引っかいたりこねたりくっつけたりを延々見せられるのはちょっと違うかなと思った。
↑ シンシア・ラーティ(Cynthia Lahti)という作家が作品を提供し、ミシェル・ウイリアムズに彫刻制作の指導を行った、とのこと。
https://www.cynthialahti.com/
●地球最後の男(1964年) 1:26 アメリカ・イタリア Amazonプライム
先日の「地球最後の男 オメガマン」(1971年)のリメイク元の白黒映画。短いのでざっと観てみた。いかにも低予算の白黒映画でかなり古く感じるけど、チャールトン・ヘストンでリメイクされたのはこれのたった7年後。
「怪奇映画で知られるヴィンセント・プライス vs. 吸血鬼ゾンビたち」はリチャード・マシスンのコンセプト「大勢の吸血鬼が襲ってきたら怖いぞ」そのまま。最初はハマー・フィルムが映画化しようとしてたそう。監督ウバルド・ラゴーナ/シドニー・サルコウ。リチャード・マシスンは変名で脚本に参加。
吸血鬼になってしまう伝染病で人類滅亡して3年。吸血コウモリに噛まれたことで免疫があったロバートは生き残り、昼間は吸血鬼ゾンビに木の杭でとどめを差して回り、夜は襲ってくる彼らを避けて家に閉じこもる毎日。あるとき、昼間に出歩いている女を見つける。生き残りが他にもいたのか?……という話。
前半はなかなか良かった。無人の街を一人きりで活動するシーンはリメイクより良いかも。伝染病の蔓延や家族を失うなどの回想シーンがけっこう長い。後半のぐだぐだアクションはイマイチ。
・リメイクと同じく、そんなに多くの人が生き残ってたなんて、タイトルにだまされた気分w
・1964年版1971年版も、そもそも「大勢の吸血鬼が襲ってきたら怖いぞ」なのに、吸血鬼たちがまったく怖くないのはどうなってるんだ? 特に1964年版では吸血鬼たちがめちゃくちゃ弱いし。
・ただ、スティーブン・キング「ペット・セメタリー」の元ネタと思われるシーン(◯◯が帰ってくる)はかなり怖かった。
・イタリアで撮影。街にフィアット500/トポリーノが走ってたり、有名なファシズム建築(イタリア文明宮とか文明館というそう)が出てきたり。
・「外出は控え "密"にならない様に」、、、ん? コロナ禍を経験したような字幕?……と思ったら、後半でわけのわからない日本語/漢字になる箇所がいくつか。やはりAmazonプライムの日本語ができない日本語担当の仕業か?
・こちらには「生き残った人類の本流は彼らであって、ロバートは怪物」の概念がちゃんと出てくる。やはり藤子・F・不二雄の短編「流血鬼」はこれが元ネタか? と思ったら「流血鬼」のWikipediaには「本作はリチャード・マシスンの小説『吸血鬼 (地球最後の男)』の翻案であり」とちゃんと書いてある。
・身長、ヘストン191cm、プライス193cm。大男が弱い吸血鬼ゾンビ集団と戦う話か。
●シン・仮面ライダー(2023年) 2:01 日本 Amazonプライム
公開当時、NHKのメイキングを見て、これはちょっと無理かもしれないとは思ったけど……。
監督/脚本 庵野秀明。 出演 池松壮亮、浜辺美波、柄本佑など。バッタ人間に改造された本郷猛、組織を裏切ったコンピュータ人間の緑川ルリ子に促されて組織を抜け出し、政府機関の男たちとともにその組織ショッカーと戦う……という話。
やはり、僕には合わなかった。全部が全部引っかかってしまう。アニメを実写に置き換えたような撮り方が違和感ありすぎる。極端な構図や2Dアニメ的視覚効果や「キラーン!」「シャキーン!」などのバカみたいな効果音、セリフが書き文字かマンガの吹き出し調。「はにゃにゃ」だと? 俳優たちがちょっと困りながら演技してるのがなんとなくわかる。
「シン・ウルトラマン」は脚本が庵野秀明、人物のアニメ調は今回と同じくらいひどかった。極端な早口だった「シン・ゴジラ」は逆に気にならなかった。「キューティーハニー 」(2004年)も同じ調子だったけど、基本的にふざけた映画だったからあれでよかったんだろう。
逆に庵野アニメ作品のファンなら、「アニメを実写でやってくれてる感」があるのかもしれない。Amazonのレビューを見ると、絶賛してる人もけっこういるし……。「仮面ライダー」を使って「エヴァンゲリオン」をやってるという評もあったり。
・再生スクロールバーの上にカーソルを置くとサムネールとして小さい画面が見れるのだが、人物を中央に置いた一点透視の構図がやたら多い。それで画面が作為的でクドく感じるのかも。
○仮面ライダー1号(2016年) 1:36 日本 U-NEXT
藤岡弘、が44年ぶりに演じる仮面ライダー。こちらはどうかな? プロローグとタイトルの後、竹中直人が変なドレスを着てアイドルのカラオケを歌いながら出てきた。そういう映画なのか……。始まって5分でいっぱい出てくる怪人は単に着ぐるみだし。若者たちは誰なんだ? 変身したぞ? 2016年当時放送中だった「仮面ライダーゴースト」とのコラボだそう。ちょっと無理だ。10分ほどでギブアップ。
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