2024/12/31

2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 土壇場でサイズ変更!

3Dデータや色指定、六面図や参考レンダリング画像や動画などいろいろ作成して納品。後は完成を待つだけ。……と思ったら、しばらくして工房から「FRPのボディが大きすぎて重くなる。小さくしてほしい」と要望が。 ええ〜!

確かに、けっこう細長いゴルフカートに対してボディが大きくなりすぎた感はあった。しかしそれは屋根の支柱を削除できないから大きくなってしまったのだ(支柱はFRP殻を固定するのに使う)。支柱を外せないか?せめて屋根の枠の後部だけでも外せないか問い合わせたら、なんとかやってみるとのこと。
ボディの高さと幅と長さをかなり縮小。シャーシというかゴルフカート部分は変更できないので整合させるのが大変だった。あと、重さの軽減=肉抜きの意味で、8個だった窓を10個に増やした。重量も減るし、風通しも良くなる。
再び、六面図や参考レンダリング画像や動画などいろいろ作成して納品したのが11月8日。3D作業を始めてから約1ヶ月。12月15日に無事完成し、16日には会場に到着したと連絡。ホッとした。

2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 3Dモデリングとカラーリング


ゴルフカートの写真はあるけど、図面がなかった。日本の代理店に問い合わせたけど入手できなかった。前回は会場の寸法や壁の配置が二転三転して大変苦労した。今回はサイズでの苦労は一切したくなかったので、台湾のスタッフに実際のカートを細かく採寸しに行ってもらった。

使用するのはClub Car Villager 6というカートの古い年式のものだけど、同社の新しい年式のスペックデータなどWebで発見。ホイールベース等の基本部分は共通らしい。採寸データと合わせて確認、サイズを割り出してモデリングした。

「J」スケッチを基本に、鳥のようなスケッチ「E」の頭の高さと尾が跳ね上がってる感じを加えた形になった。

2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 スケッチ段階


「浜辺を渡る風」号 最初のアイディアスケッチ
9月7日に「今回はゴルフカートを使ったカスタムカーを作るのはいかがですか?」とメッセージを受け取って10分で描き、「こんなのやりたい!」と送ったスケッチがこれ。

非常に気に入ってたんだけど、さすがにストレートにこれに決まるとは僕もぜんぜん思ってなく、以降、約1ヶ月ほど紆余曲折することになる。


ゴルフカートのサイズもFRPの制約も不明なまま勝手気ままに描いた初期スケッチ。実際のゴルフカートが意外に細長い、屋根の支柱が取り外し不可、窓に透明アクリル等使えない、など判明。

最近観た映画メモ「ダンダダン」他


2024年に観て、「◎/二重丸」をつけたのは以下の6本。

・インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年)
・M3GAN ミーガン(2022年)
・不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年)
・Pearl パール(2022年)
・マッドマックス:フュリオサ(2024年)
・SHOGUN将軍(2024年)

意外にも新しめの映画ばかり。ちゃんと楽しませてくれるのは新しい映画なんだろう。「キン・ザ・ザ」が健闘。オールタイムベスト10に入れたいくらい気に入った。

古い映画の宝庫U-NEXTをサブスク休止中なので、「なぜか観てなかった映画を観るシリーズ 落穂拾い編」リスト消化は今後もあまり進まない見込み。しばらくはNetflixとDisney+でしか見れないものを、ドラマやアニメなど含めて見るつもり。

あと、買ったままのDVD BOXなどの「刑事コロンボ」「ツィン・ピークス」「Xファイル」と、ずっと後回しになってるNetflixの「スター・トレック宇宙大作戦」なども見てしまうつもり。「刑事コロンボ」を見始めてるけど、やっぱ手足バタバタするくらい面白い。

「スター・ウォーズ アコライト」同様、早くも打ち切りの噂がある「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」も公開ペースで見てるけど、SW世界にふさわしいかどうかは置いといて、意外に面白いです。

そういえば2024年は一度も映画館に行ってない。配信されるのが早めになってきて助かる。

●ダンダダン(2024年) 第1期全12回 日本 Netflix

流行りのアニメをほぼ見ない僕的にちょっと珍しい。facebook等でみなさん「すごいすごい!」って大好評。見てみたら、めちゃくちゃ面白かった! 霊媒師女子高生とUFOオタクの男子のコンビが、妖怪と戦う話。

2024/12/29

2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 会場に到着時の動画


こんな大きなトレーラーで! 台北近郊の工房から台湾最南端の屏東県のさらに南端、海口港の看海美術館へ到着。2024年12月16日夕方。


2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 制作過程写真 その3

塗装と、ゴルフカートを組み込んでるところ。3DCG上ではFRPのボディは後部の下あたりに切れ目を入れないとゴルフカートが入らないはずで、どこで切るかの指示図も作ったのだが、どういうマジックか、切れ目なしで入ってしまった。不思議。たぶんゴルフカートの一部が分解できたのかも。。


2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 制作過程写真その2

3D切削した発泡スチロールのモデルの表面をFRP処理。このへん、僕も10年前にやったことあるとおり。3Dデータでは窓にガイドとして段差をつけておいた部分で丸く切り抜かれた。ただの薄い殻ではなく、窓や下部の周囲などに分厚い部分が作ってあり、丈夫にしてある。

2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 制作過程写真その1

台湾のFRP工房が送ってくれた制作過程の写真です。Modoの3Dデータから発泡スチロールのブロックを3D切削。接着して全体の形を作ってるところです。長さ4.7m、高さ2m、幅1.76mとかなり大きい。



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2024/12/25

2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 写真その2

昨年に続き、アートイベント「2024落山風藝術季」に参加しています。当地の山から吹き下ろす風がテーマ。台湾の最南端の屏東県の海口港で、2025年3月2日まで開催。

「浜辺を渡る風」号
(The Wind Crossing the Beach/穿越海灘的風)

今回はゴルフカートをベースとしたFRP製カスタムカーです。風が運ぶ、香りや音、種子、感情やメッセージなどをイメージ、現地の海や山の色に映える作品を目指しました。


2024/12/24

2024落山風藝術季、「浜辺を渡る風」号 写真その1

昨年に続き、アートイベント「2024落山風藝術季」に参加しています。当地の山から吹き下ろす風がテーマ。台湾の最南端の屏東県の海口港で、2025年3月2日まで開催。

「浜辺を渡る風」号
(The Wind Crossing the Beach/穿越海灘的風)

今回はゴルフカートをベースとしたFRP製カスタムカーです。風が運ぶ、香りや音、種子、感情やメッセージなどをイメージ、現地の海や山の色に映える作品を目指しました。



2024/12/13

最近観た映画メモ「REBEL MOON」


●REBEL MOON パート1:炎の子(2023年) 2:16 アメリカ Netflix
●REBEL MOON パート2:傷跡を刻む者(2024年) 2:03 アメリカ Netflix

パート1と2で前後編。ザック・スナイダー版「スター・ウォーズ」とか「七人の侍」とか言われてるSF映画。SWの一部にしてもらおうとルーカスフィルムに売り込んだけど実現しなかった企画を元にしてるそう。

監督:ザック・スナイダー、出演:ソフィア・ブテラ、ジャイモン・フンスー、エド・スクライン、ペ・ドゥナ、他。

辺境の惑星の農村。帝国の巨大戦艦と重武装の軍隊がやってきて長老を殴り倒し「10日後にまた来るから小麦を全部よこせ」。帝国から脱走して村に潜んでいた女性と村の男が中心となり、村を救うための戦士を集めに旅に出る……という話。

モロに「七人の侍」や「荒野の七人」な設定、カーーッと燃えざるを得ないだろw と思ったけど、あれ?おかしいな? ぜんぜん面白くない……。面白さのエンジンが動かない。パート2の前半は特に、それっぽい設定のキャラクターが集まって空虚なお芝居してるように見えてしまった。パート1・2ともにクライマックスはさすがに見応えあるものの、ラストのパート3に繋げるためのセリフの連呼が虚しい。

約1時間ずつ長いディレクターズカット版はどうなんだろ?とチラ見してみたら、R指定版とのことで、大人向け(ソフィア・ブテラが大胆シーン)やスプラッタ的なエグいシーンが多いようだ。あのロボットの活躍シーンもあった(控えめだったロボットがパート2クライマックスで突然大暴れしてたけど、他のシーンもあったんだ)。映像的にはこちらのほうが満足するかもしれない。

監督インタビューによれば、「ディレクターズ・カットは、これらの2作品の別世界版です。はるかに神話的かつ奇妙で、私が意図したSFユニバースの脱構築的な性質をたっぷり含んでいます。(配信中の)PG-13版は、過度な性描写やバイオレンスがないため雰囲気を設定できず、奇妙なほど真面目なっています。」とのこと。

2024/12/10

最近観た映画メモ「SparkShorts 誕生の物語」他


ピクサーのメイキング&短編。そもそも「インサイド・ヘッド2」を観るための勢い付けのつもりだったのだが、見すぎてちょっと胃もたれな感じになってしまったので、観るのはしばらく延期する。

●ピクサーの舞台裏(2020年)アメリカ Disney+

正味8〜10分の短いドキュメンタリー20本。ピクサー映画がどのように作られるか、さまざまな職種や専門分野で働く人たちにスポットライトを当てる。クリエイターだけでなく、設備の管理やパティシエまで、ピクサーが映画を生み出し続けるために欠かせない人々。

今までのピクサー作品それぞれの特典映像やメイキングなどとかぶる内容ではあるけど、そりゃもういつも通りに面白かった。観客の心を動かすためにクリエイターの人生を総動員して投影。

これからの世界を作っていく子供たちに見せる前提だから神経質にもなるんだろうけど、徹底的にリベラルでポリコレな姿勢。開発されるとさっそく取り入れられたという「登場人物の男女比の診断ツール」とか。

2024/11/25

最近観た映画メモ「SHOGUN 将軍」他



●ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2024年) 1:47 アメリカ Amazonプライム

同名のゲームの映画化。ちょうど1年前に観たニコラス・ケイジ主演の「ウィリーズ・ワンダーランド」(2020年)は、似たような設定で先んじて作られた映画だけど、立場的にはこちらが本家。

監督:エマ・タミ、出演:ジョシュ・ハッチャーソン他。

あるトラウマのため挙動がおかしく、無職になってしまった男。幼い妹の養育権を意地悪な叔母に取られそうになっている。しかたなく、条件の悪い警備の仕事につく。80年代に繁盛したが今は営業していない、メカトロニクスの動物マスコットが人気だったピザ店フレディーズ。そこには異様な秘密が隠されていた……という話。

退屈はしないけど……う〜ん、「ウィリーズ・ワンダーランド」のほうがぜんぜんよかったかも。単純に「主人公が呪われた動物キャラクターたちと戦う」だけでも十分なのになあ。

バカ映画と言われないようにがんばったんだろうけど、話の背景が欲張りすぎ。いろんな方向の要素が多すぎてバランス的におかしいと思う。要素を増やしたあげく、放りっぱなしの部分がいくつもある。肝心の動物マスコットがぜんぜん怖くないのは致命的。