2024/09/28

最近観た映画メモ「宇宙からのメッセージ」他


長い前置き……。1977年夏、アメリカで「スター・ウォーズ」が大ヒット。日本公開は翌年の夏を予定していて約1年の時間差。「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」は急いで作って公開したスター・ウォーズ便乗映画。当時中学3年の僕にもそれは明らかだった。

僕的に「宇宙戦艦ヤマト」熱が急速に冷めつつあった1977年秋にロードショー誌などでSWブームを知り、ビジュアルがあちこちで紹介され始めた。スチル写真よりも先にラルフ・マッカリーのイメージイラストに衝撃を受けた(あれ?本編はけっこう泥臭いな?と思ったほど)。「惑星大戦争」を知る頃には「スター・ウォーズが待ち遠しくて死にそうな中学3年生」になってた。

何度か書いたけど、1977年5月発行の「世界ビッグスター101」というムック本にこれから公開される映画紹介に「スター・ウォーズ」が「惑星大戦争」というタイトルで載ってた。その後、「スター・ウォーズ」が世界共通タイトルになったため、浮いた「惑星大戦争」をちゃっかり流用、という形らしい。

テレビや雑誌などで紹介される「惑星大戦争」と「宇宙からのメッセージ」は、「日本の伝統的子供向け特撮の苦手な部分の寄せ集め」にしか見えなかった。顔を銀色に塗ったトゲトゲヘルメットの大ボスとか、ピアノ線で吊ったゆらゆら揺れる宇宙船

2024/09/27

最近観た映画メモ「海底軍艦」他


しばらくぶりにMeta Quest 3で映画を見ようとしたら、ブラウザの湾曲スクリーンをオフにできるようになってる! 同様にU-NEXTアプリも湾曲スクリーンオフにできる。

マルチ画面になった7月のv67で大幅改良されたそう。スクリーンのサイズや位置も自在に変えられるし、各種コントロールもラクに行えるようになり、映画が見やすくなった。

これでPrime Video VRのように映画館の観客席の環境があれば最高なのだが。

●デイ・アフター・トゥモロー(2004年) 2:04 アメリカ Netflix

Netflixの新着に出てたのでつい観てしまったw 地下鉄の駅などに巨大な広告(氷河の雪原に埋まってる自由の女神のやつ)が出てたのってもう20年前なんだ……。

地球温暖化の影響で極地の氷が急激に溶け始め、塩分濃度による海流の激変によって地球全体に凄まじい異常気象が発生。北半球は嵐に覆われ、ついには氷河時代が来てしまう。人類のサバイバルが主に気象学者とその息子の視点で語られる。

監督:ローランド・エメリッヒ。出演:デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム他。タムリン・トミタってつい先日観た「フォー・ルームス」に出てた。

地球温暖化がテーマの「ディザスター遊園地」w って感じかと思ったら、意外によかった。マクロとミクロ、特に親子の信頼関係とか

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2024/09/12

最近観た映画メモ「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」他



●ザ・クリエイター/創造者(2023年) 2:16 アメリカ Disney+

2070年、AI勢力が起こしたロサンゼルス核爆発をきっかけに脱AIした西側世界。しかしニューアジアではAIを推し進めており、人類対AIの戦争となっている。ニューアジアが全ての兵器を無効にするという最終兵器を開発したという情報。その最終兵器を破壊し、開発者=クリエイターを暗殺するため乗り込んだ西側の特殊部隊の隊員が目にしたのは……という話。

監督:ギャレス・エドワーズ、出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、ジェンマ・チャン、渡辺謙など。

これは……いろいろ入ってる。「ターミネーター」「AKIRA」「攻殻機動隊」「ブレードランナー」「ベトナムやイラク戦争」「日本のハイテクイメージ」「エヴァンゲリオン」「子連れ狼」などなど。エドワーズ監督の「オレが考える最強の現代ビジュアルSF」って感じか。僕もずっと見たいと思ってた「80年代以降のSFビジュアルの完成形」は確かにかっこいいけど、見慣れてしまってる感はある。

監督は日本大好きとのことで無邪気に渋谷スクランブル交差点っぽい通りも出てきたり、悪気はないだろうけど、

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2024/09/08

最近観た映画メモ「リトル・ニモ」他



●ライトハウス(2019年) 1:50 アメリカ U-NEXT

これもまた、登場人物がほぼ二人のみで、ある環境に閉じ込められる映画。監督・脚本:ロバート・エガース、出演:ロバート・パティンソン、ウィレム・デフォー。A24作品。

孤島に灯台守の交代要員がやってくる。ベテランだが人使いの荒い老人と、給料のため屈辱に耐える新人の若い男。過酷な毎日、共に謎の過去を持つ二人は衝突を繰り返す。予定の4週間は過ぎたが、嵐のため交代要員は来ない。閉じ込められ続ける二人の精神は崩壊していく……という話。

面白いとか怖いとか通り越して「すげげげ」だった。白黒のスタンダードサイズが非常に狭くて圧迫感ある。現実と幻想が入り混じる。全部妄想かもしれない。嫌ったらしく絡んでくる狂気な画面、後味も悪い。

3通り読める。「初老の男が狂ってる」「若い男が狂ってる」「両方とも狂ってる」。「シャイニング」(1980年)で、ジャックが二人いる状態というかw

先日見た「ラスベガスをやっつけろ」(1998年)みたいに、二人の俳優が「のたうちまわって絶叫し、気が狂っていく様子」を全身全霊で怪演するのだけ見てても大満足