2020/12/15

最近観た映画メモ「ランペイジ 巨獣大乱闘」他

失効するポイントを消化する有料ポイント映画シリーズ。怪獣映画を3本。

キングコング:髑髏島の巨神(2017年)
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)
ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年)

●キングコング:髑髏島の巨神(2017年)

1973年、ランドサット衛星により発見された孤島。学者などで構成された調査隊と、足及び護衛として敗戦直後のベトナムから派遣された軍のヘリ部隊。到着早々巨大生物に襲われて壊滅。生き残った者たちはサバイバルを余儀なくされる。という話。

モンスターバースの第2作。トム・ヒドルストンは「マイティ・ソー」のロキの人。サミュエル・L・ジャクソン。ジョン・C・ライリーがいい役。

退屈ではなかったけどね。今の時代の純粋娯楽映画なんだろうな。雰囲気は怪獣ネタのコメディ映画っぽいんだけど、コメディ部分がカットされた残りって感じ。迫力映像はもう目が慣れちゃってて新しい感動はない。

オマージュっぽい趣向(特に、あの歌! )古い映画ファン的に神経を逆撫でされるものがあったw やりたい気持ちはわからなくもないけど、そこはガマンしてほしい。ものすごく底が浅く見えちゃう。

っていうか、「映画マニアの中学生がいろんな好きなものを詰め込んで、立派に撮り上げた驚異のデビュー作」という感じか。ジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督、若いのね。監督に決まって作り始めたのが30歳だそう。若い世代向けにはこれでいいのかもしれない。

エンドタイトル後、前作の「ゴジラ」も含め、マーベル映画同様の「モンスターバース」としてシリーズ化の商売っ気が噴出するのがイヤw あ、そういうことなのねって。

以下、箇条書き。
・冒頭の日本軍パイロットが出てくるシチュエーションは楽しくてイイw 全編このトーンだったら。
・トム・ヒドルストンはロキの印象からか、どうしても真面目にやってるように見えない。
・兵士や時代感の描写がものすごく上っ面だけの軽薄感。なぜ「地獄の黙示録」をやる必要が?
・ベトナム戦争に負けてキングコングに八つ当たりするサミュエル・L・ジャクソン。
・中国人女優さんのゲスト感。
・・船に積んできたヘリコプターの数が不自然に多い(追加分まである)。
・キングコングのサイズ感がマチマチ。

●ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年)

冒頭、「中国・雲南省」って字幕が出てる風景にマヤ文明風のピラミッドがそびえ立ってるのって、どう納得すりゃいいんだ? 「翔んで埼玉」的ジョークなのか? 「この映画は真面目に見ないでください」の念押しか?

5年前の怪獣惨劇で息子を失い、離別状態にあるモナーク科学者夫妻。モスラの幼虫がいる管理施設が謎の組織から襲撃を受け、妻(ヴェラ・ファーミガ)と娘はさらわれてしまう。夫(カイル・チャンドラー)は芹沢博士(渡辺謙)から協力を要請され、モナークに戻る。なぜかモナーク管理下にいた怪獣たちが次々に目覚めて暴れ回る事態に。という話。

前半、う〜〜ん、つまんない。どれだけ派手で迫力の映像が展開されようと、空虚なだけ。結局、怪獣大戦争的なシチュエーションや絵面をモンスターバースの中でどう実現させるか?についての映画、って感じ。日本の怪獣映画ファンにはたまらないだろうなとは思うものの。

と思ったら、妻の本当の狙いがわかってきたところから、ちょっとだけ面白くなってきた、、、と思ったら、やっぱり都合のいい感動シチュエーションの連発。大作パニック映画的な家族の物語にしようとしたんだろうけど、最後までノレなかった。俳優たちや、すごい映像を作ったスタッフたちが不憫。しかし、とんでもない物量(CGにしても)!

以下、箇条書き。
・巨大司令船というか母艦みたいの、アメリカ人好きねえ。アベンジャーズの空中空母とかも。
・南極基地で氷の下(!)を泳いできたゴジラが突き破って出てくるよw
・絶体絶命の状況の中、「オキシジェンデストロイヤーがついに完成したぞ!」って、タイミング的に爆笑するところだよね? さらに「子供たちを載せたオスプレイのエンジン炎上、司令船に空中収容する!」「扉が故障です!」も爆笑。
・上記と同じく、肝心なところでなぜか都合よく故障した魚雷発射管のかわりに、自らの命を犠牲にすることで感動を呼ぶって、御都合主義というんだよね? 自動や遠隔操縦くらいついてそうなもんだが。
・怪獣たちは音波でコミュニケーションする。野球場のスピーカーから音波を発信したとたんに世界中で暴れまわってた怪獣がおとなしくなったぞ! → 音波が地球を半周するには16〜17時間かかるらしいよ(水中なら約5倍の速度)。
・中国人女優さんのゲスト感。
・いろんな怪獣が山や地面から出現するリアルな映像は、好き。子供の頃は山から怪獣が出現するのいつでも夢見てたw
・伊福部など日本の怪獣映画由来の音楽には否応なく感動させられるねw
・ただやっぱ、子供の頃から夢見てた究極のリアル怪獣映像なのに、割とうんざりしながら見てる自分にがっかりw

ところで、ボストンの基地から抜け出した娘が山を降りるシーンのスクリーンショット。これって、日本由来で侵略的外来種とされてる「葛」だよね?? 山全体を覆っちゃってるぞ。。。
https://kurashi-no.jp/I0016553

●ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年)

ちょっと別系統の怪獣映画も観てみようということで。

遺伝子編集の実験をしていたエナジン社の宇宙ステーションが破壊され、サンプルが地上に落下。そこにいた動物が影響を受けて巨大化、凶暴化。動物学者のデイビス(ドウェイン・ジョンソン)が育てた白ゴリラも巨獣に。エナジン社のワイデン姉弟は、兵器として売りたい実験の成果を確保するため、巨獣たちを低周波でシカゴに呼び寄せ、街は大パニック。軍も出動。という話。

ドウェイン・ジョンソン主演・製作。昔のアーケードゲームが原作。面白かった! ドウェイン・ジョンソン、ホント楽しませてくれる。白ゴリラとの友情も感動的。謎の政府捜査官ジェフリー・ディーン・モーガンもイイ。ワイデン姉弟はほとんどコメディ、特に弟w

怪獣もこのサイズが僕的に限度。これ以上大きくなると、リアルな表現として捉えられなくなる。ワニだけはちょっとデカすぎるけど、ほぼちょうどいいサイズの巨大怪獣が大暴れする迫力を堪能。9.11的な表現があちこちにてんこ盛りだけど、もうそのへん大丈夫なのかな?とか思ったものの。

思ったのは、落下してきたサンプルが影響を及ぼす動物たちに「人間」もいたら?を、ぜひ観てみたいw 「 Attack of the 50 Foot Woman」の系譜でもいいし。ぜひそういう続編をw

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