どんどんペースが遅くなるなあ。一週間に1〜2本まで落ちてる。
ビデオドローム(1982年)
ファイヤーフォックス(1982年)
評決(1982年)
●ビデオドローム(1982年)
小さなケーブルテレビの社長。刺激的な番組を探してて見つけた謎の過激放送「ビデオドローム」に取り憑かれ、精神や肉体、現実までもが変容していくSFホラー。
デヴィッド・クローネンバーグ監督。主演はジェームズ・ウッズ、「ニクソン」「トゥルー・クライム」とかで印象的だったけど、この映画での若い顔で思い出した。「ホロコースト/戦争と家族」のカールだ! デボラ・ハリーは見たことあると思ったらブロンディのボーカル!
かなりグロな特殊メイクはリック・ベイカー。作り物感が薄く、今の目で見ても相当リアル。当時はとんでもなく凄いものに見えただろうな。ハワード・ショアのシンセの音楽は、頭が痛く気が滅入るようなマイナー感w
「スキャナーズ」同様、あんまり面白くなかったけど、興味深い部分がいろいろてんこ盛り。どちらかというと、難解でわけわからん系のカルト映画ということになってるらしい。1982年時点で、「ビデオ映像やビデオカセットが、新しい時代で若者たちの精神に大きな影響を与えるようになり、世界が変わるかも」的な期待や夢想があったかもなあ。
っていうか、ちょっと映るだけのビデオドロームの放送内容が、主人公が取り憑かれるような魅力的なものに見えないのが惜しい。
●ファイヤーフォックス(1982年)
戦場PTSDを負って退役した戦闘機パイロットが、ソ連の基地から最新鋭戦闘機を盗み出すミッションに駆り出される話。うっかり48時間の視聴期限が終わっちゃって2回目レンタルしちゃったよw
なんかいつもテレビでやってるからかえって観ない系の代表。つい一ヶ月前にもNHK BSでやってたけど、リストの順番の都合上、見なかった。「ロシア語で考えるんだ!」のところとかチラ見したことはある。
前半はシンプルな潜入もの。後半はエアーバトルもの。わかりやすくて面白かった! しかし、「あまり神経を使って作ってない大味な娯楽映画」な感じでかなりユルいしツッコミどころは多く、映画の出来としてはイマイチな気がする。まあ、楽しく観ればいいんだろうけど。
合成がイマイチなのは今の目で見てじゃなく、当時予告編や紹介映像とか見たときにもそう思ってた。背景と航空機の進む方向やスピード感が合ってなく、「博士の異常な愛情」のB52と似たり寄ったりのクオリティ。現実的にムリっぽいな動きがあったり。
ずっと怯えてるイーストウッド。少々の会話はあるけど、後半はずっと独り言w そもそも、なぜ引き受けたのかイマイチわからない。PTSDのフラッシュバックが取ってつけたようにしか見えない。一度取り上げられて中身を開けられてる発信器、何度見直しても返してもらってるように見えない。ただロシア語ができるだけの退役パイロットに007みたいな働きを期待するとか、それもほぼ何も前もって知らされてない。ソ連内の協力者たちの話の前半のサスペンスって、本筋に関係ないじゃん。とかいろいろw
音楽がモーリス・ジャール。なぜかシンセ音楽。息子の影響? と思ったら、「ゴースト/ニューヨークの幻 」などでもシンセ使ってて評判いいらしい。
特徴的な顔って覚えてるもんだな。あ!「レイダース失われた聖櫃」のゲシュタポの人!と思ったら、やはりロナルド・レイシーという俳優だった。おまけに、同じくナチ将校役で「レイダース」に出てた、顎がしっかりしたヴォルフ・カーラー。ドイツ軍人役でいっぱい出てるそう。「シーウルフ」のあのドイツ人諜報員もそうだったか。二人とも聖櫃を開けたときに顔が溶けたり破壊されたりする役。他にもいたりして。
●評決(1982年)
シドニー・ルメット監督、ポール・ニューマン主演。落ちぶれて酒に溺れる中年弁護士。簡単な仕事と紹介された医療事故の案件に正義を思い出し、久しぶりに本気で勝負することになる。という話。
面白かった! ポール・ニューマン素晴らしい。酔いどれの情けない姿から、ひたむきに証人を追ったり仕事する姿、追い詰められる姿、法廷の最終弁論まで、どれもカッコイイ。白髪でけっこうショボくれてるんだけど、イキイキ演じてる。
シャーロット・ランプリングがちょっと光りすぎくらい光ってるし。相棒のジャック・ウォーデンは最近観た「シャンプー」「チャンス」「天国から来たチャンピオン」どれもすごいイイ役。相手方弁護士のジェームズ・メイスンも、敵役とはいえ悪人ではなく、ちゃんと仕事してるプロって感じで好感。「ロッキー」のアポロみたいなw 判事のミロ・オーシャがめちゃくちゃイイ味出してる。ブルース・ウイリスが原告夫妻の後ろの傍聴席に、ほぼエキストラとしていたりする。
当時も評価めちゃくちゃ高かったのに、同年の「ガンジー」に賞をみんな取られちゃったってw
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