2019/07/14

最近観た映画メモ「大福星」他

五福星(1983年)
大福星(1985年)
IT(1990年)
ニキータ(1990年)
マイ・プライベート・アイダホ(1991年)

80年代は1本しかノルマ残ってないとか書いたけど、リストに入れてた「大福星」が「五福星」の続編というかシリーズ第2作と知って、追加。

●五福星(1983年)
サモ・ハン・キンポー主演監督。5人+紅一点のメンバーのドタバタコメディ。ジャッキー・チェンやユンピョウも出てるけどメインの話とはそれほど関係ない脇役というか、オマケのアクションとしての登場。当時大ヒットしたそうだけど、ストーリー自体は特におもしろくはなかったかな。今画面で行われてるコントやアクションを楽しめばいいって感じ。サモ・ハン・キンポーのよく動くカンフーアクションはホントに見もの。あと、80年代前半の雰囲気が楽しめた。

●大福星(1985年)
半分くらい日本が舞台。前作同様どちらかというと脇役のジャッキー・チェンとユンピョウのアクションが冒頭と終盤に。中盤はほとんどの時間がサモ・ハン・キンポーたち5人+紅一点(一部メンバーチェンジ)のドタバタ。信じられないほどくだらない(褒めてる)コントやギャグがあきれるほど延々続くw ストーリーがどこ行っちゃったのかと心配になるくらいw 慣れたのか、こちらのほうがぜんぜん見やすく楽しめる。新メンバー、小柄でアホのエリック・ツァンがめちゃくちゃイイ。日本のシーンではアラレちゃんも登場。なんとボディビル界の百恵ちゃん西脇美智子も!
ちょうどテレビぜんぜん見てなかった時期なので、カッコイイ上にちゃんと演技やアクションする人とは知らなかった。クライマックスはカンフーアクションがたっぷりで満足。やっぱサモ・ハン・キンポーの動きにはシビレる。お化け屋敷のアクションも良かったし、あちこち「○○はよかった!」的な好印象が残るシーンが多い。「五福星」は習作で、こちらが本番って感じ。地下鉄や新宿など、こちらも80年代の雰囲気が非常に強くて、とても懐かしいw ところで、日本でのアクションの大半は富士急ハイランドなんだけど、お化け屋敷の入り口に、大好きだった斎藤美奈子のエアブラシイラストのポスターが!

●IT(1990年)
元々は映画ではなく、テレビドラマの前編・後編。ひどい駄作と聞いてたので期待値ゼロで見始めたためか、けっこう面白かった。原作を読んでから観るとか言ってたけど、結局観ちゃった。4分の1くらいは読んだので、発端やデリーの町の背景や登場人物紹介など、だいたいの雰囲気は知ってたけど、ストーリーの核心には行き着かないまま。キングの小説って表現や心理描写がめちゃくちゃ面白いんだけど、映像作品ではそこは表現できないのでストーリーの骨だけになっちゃうことが多い。この「IT」もそんな感じ(近年の映画化では「キングの空気」は表現できてるものが多い)。あらすじをわかりやすく映像化してくれてる感じ、っていうか、原作では数ページを費やして克明に描写されてる事柄は確かに画面に出てくるけど数秒だったりする。子供たちなりに背負った人生と友情と冒険ってのは「スタンド・バイ・ミー」の再来っぽくてなかなか良かった。とはいえ、クライマックスの戦いだけはさすがにガッカリしたw まあ、90年だし予算少なかっただろうからねえ。ペニーワイズの正体の○○は、子供の頃から持ち続けてるあらゆる恐怖や不安の象徴なんだろうけど、映像で具体的に見せられちゃうとねえ。まあ、原作読んだ後に判断したい。ペニーワイズの外見や演技はとても良かった。子役たちにくらべ、大人になった彼らを演じる俳優たちがそれほど魅力的に見えないのは残念。あと、90年時点でまだ若いオリビア・ハッセーが脇役で出てきたのには驚いた。2017年の「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」は評判いいらしいので観るの楽しみ。後編も今年秋に公開予定。

●ニキータ(1990年)
リュック・ベッソン。野獣のような不良少女が終身刑の代わりに訓練を受けて政府の暗殺者になる。見違えるようなカッコイイ美女になっていく様はマイ・フェア・レディ的。訓練が終了して解放されても指令は来て危険な仕事をさせられる。普通の女性としての生活とのギャップが大きくなっていて。。。面白かったけど、せっかく幸せを手に入れたのに、かわいそうかわいそうって。爽快感はぜんぜん無かった。掃除人ジャン・レノはこの後の「レオン」のキャラクターに引き継がれる。音楽がものすごく80年代末っぽい!

●マイ・プライベート・アイダホ(1991年)
リバー・フェニックスとキアヌ・リーブスの美少年コンビ、男娼、発作性睡眠、ゲイ、ドラッグ、底辺に群れる若者たち。悲惨で痛々しくヒリヒリする感じかと思ってたら、ぜんぜん違った。コメディとまでは行かないけど、どちらかというとほのぼの系かも。キツい描写が来そうな場面も寸止めで抑制が効いてる。極端で悲惨な境遇とはいえ、みずみずしい青春映画。大げさな芝居がかったセリフとか肉親のややこしい関係とか不思議な感じだけど、シェイクスピアが原作なんだそう。リバー・フェニックスは繊細な役にハマってるし、若者たちに慕われてる太ったおっさんボブが特に良かった。スライドのように場所が切り替わるのも気分が良く、これならずっと見ていられる。面白かった。

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