禁じられた遊び(1952年)
チップス先生さようなら(1939年)
二人でお茶を(1950年)
天井桟敷の人々(1945年)
今回の4本で格安DVD10枚組等古い名作映画シリーズは終了。なんちゅうか、こういった古い映画が大好きなわけじゃないのよw 2011年に決めたノルマと、買ったDVDを全部観る!なわけで。残りはあと約30本。1952年作品から順にリストを作った時点の2011年作品まで観る。ラストスパートに入ったので、残りをクリアしないうちはリスト外の映画を観てはいけないことになってるw
●禁じられた遊び(1952年)
大昔に観たはず。無邪気すぎる子供の禍々しい遊び=「お墓ごっこ」に、ずっとヤバイヤバイとハラハラしっぱなし。本物の子犬の死骸を使ってるなど、神経がぞわぞわする。人間も含めて死の扱いがとても軽い。とはいえ農家の親父や娘や隣家の人たちや神父など、実はけっこうドタバタコメディっぽくもある。そのコントラストで反戦のテーマが押し付けがましくなく引き立つ仕組みなんだろうな。ラストはやっぱキツイ。音楽はクドいw あと、かなりぞんざいに扱われる宗教、というかカトリックが気になった。何人もいる家族の中でちゃんとしたお祈りができるのは男の子、ミシェルのみだったり。調べると、フランスは以前から教会離れが進んでて、パリなんかの都会では「十字架も見たことがない子供」はあり得ると。
●チップス先生さようなら(1939年)
よかったー。引退した老教師が人生を振り返る映画だもん。ジジイの俳優と思ったら、20代から80代まで全部34歳の俳優が演じてたとは! メイクもまったく違和感ない。長年教えてきたのに教え子たちが第一次大戦で多く戦死してしまうとか、英国の1939年の時点でけっこう強烈な反戦映画になってるのが
驚き。
教え子たちが戦死って「二十四の瞳」もそうだったけど、最近観た中で他にもあった気が。1969年のピーター・オトゥール版も観てみたくなった。こちらは時代をちょっと後にずらして第二次大戦頃にしてあるらしい。
●二人でお茶を(1950年)
先日97歳で亡くなったドリス・デイ主演のミュージカル。お金持ちを叔父に持つ女の子が自分も出たいミュージカルの出資を巡ってある賭けをするというお話。なんちゅうか、バランスがいいのか、すごく楽しめた。CMでもよく使われるあの主題歌とか有名な曲が次々出てきたり、タップダンスもイイ。ドリス・デイも脇役たちもみんな明るいし。嫌なところがぜんぜん無い。っていうか、ミュージカルでもコメディでも何でも、映画って多少は主人公が困った事態に陥ったりする逆境があるはずだけど、この映画では苦しいはずの場面がその賭け絡みなので、おかしかったり微笑ましかったり、ぜんぜん楽しいの。全部よかった。
●天井桟敷の人々(1945年)
昔よく、「市民ケーン」と並ぶ史上最高の名作とされてた、映画のラスボス。長いよ! 前後編で3時間10分もある。ナチス占領下で作られた超大作。白黒だし、舞台となる1820年代の絵面やタイトルバックや字幕などのスタイルから、もっともっと古い時代の映画に見える。主役のパントマイムのピエロや芝居小屋、階級、悲恋、フランス文化など、僕らの親の世代というか30〜40歳上の人たちが「こういう芸術好き」と思ったであろう要素が満載。パントマイムの白いピエロは一つのシンボルで、そういうの好きな世代と僕は違う!ってずっと思ってきたから妙な反発心が沸き起こってしまうw あと、古い名作映画やミュージカルなんかの多くがなぜか演劇やミュージカルの舞台裏ってのは、「芸術の中」って感じするんだろうな。劇中劇も何本もある。台本をぶち壊して演じて大ウケして脚本家と決闘するのは面白かった。まあ、全体かったるいメロドラマなのは仕方ないけど、なるほど〜ってところもいくつかあった。貧乏インテリで悪人のピエールはすごくイイ。特にカーニバルの中でのラストシーンはしびれるカッコよさで、後世にいろいろ影響あたえてそう。まあ、こういう最強の名作にピンと来てないようなこと、どれだけ書いても墓穴掘るだけ。何度か観ればわかるかもしれんけど、遠慮したい。「市民ケーン」はけっこうピンと来たけどなあw
◯「二人でお茶を」の「Do Do Do」について。ちょっと前に書いた「高1ときラジオから録音してヘビロテで聴いてたのに紛失したラグタイムっぽいピアノ曲は何だったんだろう?」→ 約40年謎だった曲のメロディが「巴里のアメリカ人」に出てきて、ガーシュインの曲と判明した「Do Do Do」。これの歌バージョン(というか、元々歌なんだろうけど)が、「二人でお茶を」に出てきて、またこれが非常にイイ!
https://youtu.be/sygUjS5vsQ8
なんだ結局、ずっと後回しにしてきた格安10枚組ミュージカルDVDの2本の映画に「Do Do Do」が出てきたってことかw 有名な曲だったんだ。で、あらためて検索したらトップに歌バージョンがあった。ガートルード・ローレンスって女優が1926年に歌ったもの。
https://youtu.be/EcPj20p7vLE
ガートルード・ナントカって、なんか記憶にあるな。と思ったら、ジュリー・アンドリュースが伝記映画「スター!」(未見)でその歌手を演じたの知ってる! じゃあひょっとして?と思ったらやはり、ジュリー・アンドリュースが歌う「Do Do Do」を発見〜!
https://youtu.be/NWu2J7VA1ww
こちらが紛失したテープに入ってたのと同じ、ガーシュイン本人が弾くピアノの「Do Do Do」。
https://youtu.be/PmfETTSEmB8
あと、「I love you and you love me」ってフレーズ、もしかして「アイラブ湯ラブ バスクリン」の元??
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