2019/06/15

最近観た映画メモ「自転車泥棒」他

赤い靴(1948年)
イヴの総て(1950年)
自転車泥棒(1948年)
ハムレット(1948年)

後回しになってた格安10枚組DVDとかの古い名作映画を片付ける特集の続き。残りはあと4本。

●赤い靴(1948年)
バレエの興行的な舞台裏を劇中で上演されるアンデルセンの「赤い靴」に重ねたような悲劇って感じ。バレエそのものの描写は素晴らしいけど、この時代のミュージカルにありがちな特殊効果がちょっとクドいところもある。DVDもAmazonプライムも画質がとても悪い。。スコセッシがこの映画大好きで10年ほど前にデジタルリマスターを作って上映したそう。画質が良けりゃ相当楽しめそう。

●イヴの総て(1950年)
ブロードウェイの世界。最初は健気に見えるけど、隠していた野心でのし上がっていくイヴ。翻弄される大女優など周囲の人々、な映画。ラストのダメ押しw 演劇界や映画界って華やかに見えてこんな野心うず巻く
醜い世界なんだっておちょくってる感じか。ブレイク前のマリリン・モンローが小さな役で出てて、カワイイ。

●自転車泥棒(1948年)
ネオレアリズモ。戦後イタリアのどうしようもない貧乏社会をネタに、感情を手玉に取られてしまって腹が立つw 特に終盤で主人公が逡巡するアレとか、その結果とか。クッソーチクショーw こういうウエットな感じ、日本人好みなんだろうなあ。

●ハムレット(1948年)
ローレンス・オリビエ主演・監督の、シェークスピアの舞台をそのまま映画にしたもの。ハムレットについてはなんとなく知ってた程度だったけど、「生きるべきか死ぬべきか」はじめ、数々の有名なセリフの元祖発祥をはじめてちゃんと確認できた感じ。中盤まで「大げさな芝居っぽさ、やたら装飾的なセリフ」にノレなかった。だって、映画って「作られた出来事をその場で見ているように、リアルに感じるように撮られる」と思ってるから。ミュージカル映画のわざとらしさや作り物感に拒否反応があったりするのと一緒。それでも後半までに「ノリ」はわかってきた。試合シーンが非常に緻密にわかりやすく作られてて、なるほど! そういえば全編けっこう精密に考え尽くされて撮られてるっぽいぞ?!って。もう一度観たら印象変わりそう。ハムレットが狂気を装う演技はなんかメリハリがなくてちょっと不満かなあ。オフィーリアは本当に狂気に陥るけど、はっきり対比させればよかったのに。あと、試合を申し込まれたことを伝えに来るマヌケな道化っぽい男がピーター・カッシング! クリストファー・リーも出てるけど端役らしい。それにしても、オフィーリア一家、とばっちりw

これ好きw 「オフィーリア、まだまだ」
https://youtu.be/v5xuP_FBMfI

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