戦艦バウンティ号の叛乱(1935年)
望郷(1937年)
群衆(1941年)
市民ケーン(1941年)
どうしても後回しになりリストにずっと残ってる古い名作映画を集中して片付ける特集。格安10枚組DVDとかのw
●戦艦バウンティ号の叛乱(1935年)
クラーク・ゲイブルより、ブライ船長役の憎々しいおっさんがめちゃくちゃ味があってイイ。小舟で海の真ん中に放り出されても生き延びるほど航海術は凄腕で超しぶといブライ船長が主人公の映画があってもいいな。史実的にはブライは特別ひどい奴ではなく、反乱を起こされたってより、タヒチの楽園に毒されたクリスチャンたちが一方的に起こしたって話も。ブライ役のチャールズ・ロートンの弟子の一人がアルバート・フィニーだそうで、へ〜! 1962年のマーロン・ブランド版は小6だった74年にテレビで見たことある。ウォーターラインシリーズのブームの頃だったので「戦艦」が出てくる映画!と思ったら帆船だったのでガッカリした記憶w それでも映画はすごい面白かった。1985年にメル・ギブソンとアンソニー・ホプキンス他超豪華キャストで史実に近い形で4度目の映画化されたそうで、それも観てみたい。ところでタイトルの「戦艦」は日本で勝手につけたもので、劇中で「あんな小さな船でタヒチへ?」と言われるように、バウンティ号は英海軍が臨時で徴用した小型船であって、もともと軍艦ですらないのだった。
●望郷(1937年)
アルジェの丘の無法地帯に2年も潜伏して周囲の尊敬を集める強盗のボスが主人公のジャン・ギャバン。警察が手玉に取られるほどとんでもなく切れ者って設定なのに、画面でやってることは情に引きずられた間抜けな様子ばかりで、こんなダメ男が何で尊敬されてるんだ?って感じはしたw 中盤くら
いまではけっこう面白かったんだけどな。メロドラマはあまり好きじゃないかも。名シーンと言われてるらしいラストも腑に落ちなかった。いや、ちょっと衝撃的であって名シーンと呼ばれがちな感じはすごいわかるけど。
●群衆(1941年)
フランク・キャプラ。ニセの投書が大反響で、チャンスと見た新聞社がでっち上げた「ジョン・ドゥー」という男をゲイリー・クーパーに演じさせ、「隣人を愛せ」的メッセージとともに全米に広める。キリストのパロディみたいに見える。裏の意図とは?的な内容のコメディ。面白かった。スタートは不純な動機だったとしても正しいことは正しい!的な開き直りの説教じみた後半はちょっとうんざりするけど。内容からすると「群衆」ってトゲトゲしい邦題は合わないなあ。元は「ジョン・ドゥーに会おう!」的な感じか。
■市民ケーン(1941年)
二本連続で新聞社の話w 史上最高の映画の一つとされてるこの映画。三十数年前にレンタルビデオで観たことあったけど、ラストはさすがにハッとしたものの、後半眠かったしどこがどう凄いのかわからなかった。最近30〜40年代の古い映画を見るようになったせいか、当時の普通の名作劇映画とはちがうのはよくわかる。突然変異映画というか。最初にダイジェストでケーンの人生を見せておいて、「バラのつぼみ」を手掛かりに各方面から掘り下げる的な構成の妙というか、昔よくわからなかったのがなんでわからなかったのかわからないくらいわかりやすく引き込まれるw オーソン・ウェルズ当時25歳。才気がほとばしる感じで、あらゆるアイディアを放り込んでめちゃくちゃ楽しく撮ってるのが伝わってくる。ところで、誰もいない寝室で死んだケーンの最後の言葉を誰が聞いたんだ?ってツッコミは無しなのか?w
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