2011/08/22
キュレーション?
アートや博物学関連用語で定着してる呼称をITの人に横取りされたみたいな気がして、なんとなく釈然としなかった、「キュレーター」。流行ってるから、元締めの人の本を買って読みかけてるところ。しかし、オビのコピーからしてカチンと来た!!「コンテンツが王だった時代は終わった。いまやキュレーションが王だ」。なんだってえええ〜〜!!
つまり、コンテンツを作る人を主役として名前を出すかわりに収益をほとんど吸い上げる仕組みに飽き足らず、吸い上げるヤツが主役だ!宣言。作者から名前さえ取り上げると? そう読めた。
役割が大変に大きいことはもちろんだけど、あくまで主役を立てる影の人ってところがカッコイイのに。
電子書籍関連で出版社がITの人たちを「利益をかすめ取ることしか考えてない」的に評する気持ちがわかりました。IT関係の人が出版社を旧態依然の体勢でそこに金のなる木があるのにちっとも動かないヤツらというのもわかりますが。
まあ、キュレーションを選曲に置き換えると、選曲家って言葉が出てきたときの感じかな? 選曲家って言葉を知ったのが桑原茂一の日本選曲家協会ってDJの団体ができたニュースだったけど、同じく「キュレーターよ、誇りを持て。僕らがやってることは誰にもできるわけじゃない芸術なんだ!」的な鼓舞なのかもしれない。
確かにそれを表現するふさわしい言葉がなかったですからね。使うこと自体に反対はしませんし、まあそのうち慣れると思います。捕らえきれない事象やビジネスを含めて見つけたり選んだりっていうと、確かにキュレーションって言葉は便利かもとも思います。
えー念のため、僕はまだこの本を半分くらいしか読んでないので、キュレーションとかキューレーターとか何やる人なのか知らずに書きました。
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