2010/01/02

3D上映の「カールじいさんの空飛ぶ家」と「アバター」



12月後半に2本の3D上映作品「カールじいさんの空飛ぶ家」と「アバター」見てきました。

映画本体の一言感想としては、
「カールじいさん」。最初の10分だけで料金分の価値アリ。その10分でカールじいさんの動機に深く共感しちゃうので、本編のストーリーは割と平板なのに十分鑑賞に堪えるという感じ。犬がイイ!
「アバター」。スジ運びは定石通りというか定番なので、意外性とかほとんどないんですが、映像に引っぱられてとても楽しめた。あの画面で複雑で難解なことやられたらわけわからんくなる。映像をひっかかりなく見てもらうための、何も考えなくてもいいストーリーなんでしょうね。

で、3D上映の話。
「カールじいさん」は新宿のバルト9で観たんだけど、実はかなり残念だった。とにかく3Dメガネが暗い。空に色とりどりの風船という非常に鮮やかな画面なのに、わざわざ暗いサングラスをかけて観てる感じ。映像の美しさがもったいなくて、3Dメガネをつけたりはずしたりして観てました。

3Dメガネが壊れてるのかと思いましたが、ちゃんと立体感はある。上映後、メガネ回収係の人に聞いてみたら、そういう方式の3Dなのでそんなもんとのこと。う〜ん、今後、3D上映の映画なんて観に行かないぞ!とまで思いました。映画の内容の本質とは関係ないささやかな立体感のために、鮮やかさや快適さを失うのはもったいない。

数日後、「アバター」はIMAX方式で観るべき、という話を聞いた。そうか、上映方式の問題だったんだ〜、と、109シネマズ川崎に行ってきました。

IMAXの3D上映は、やはり暗く見えるものの、「カールじいさん」よりはマシでした。音響の立体感もすごい。でも、「アバター」のあの世界に完全没入できるかと思ったのに、そうでもなかった。3D上映って、目の前で事件が起きているような実在感があるのかと思っていたので、ちょっと残念。

「アバター」は3D映画の「ジャズ・シンガー(最初のトーキー映画)」と言われることもあるくらい革新的らしいし、これからの映画はみな3Dになるって話なのに、こんなんでいいのか?? 続けて2本の3D映画見たけど、どちらも明るくて鮮やかな2Dで見るほうがよかったかも、って思う。少なくとも、3D上映で見るほうが格段に良かった!とは、とても言えない。

と思ったら、こんな話が↓

日本には本物のIMAXが存在しないそうです。スクリーンのサイズも解像度もぜんぜん小さいし、上映方式もちがう。そうだったのか。ずいぶん前、新宿高島屋にあったIMAXシアターに行ったことがある。巨大スクリーンで席が垂直の壁沿いみたいでしたが、あれが本物のIMAXだったらしい。う〜ん、二子玉川に来年できるとの噂の109シネマズに、本物のIMAXがあることを期待したい!

6 件のコメント:

Sousuke さんのコメント...

両映画共かなり楽しめました。
今年は去年以上に3D映画が増えると思われます。
自分が行った映画館はXpanDだったようで、スクリーンの明るさを上げて暗くなるのを軽減させていましたが、
流石に彩度が下がるのは防ぎきれなかったようです。
もっと3D映画が一般的になって、映画館にどんどんIMAXが導入されるようになると嬉しいですね。

hiron さんのコメント...

とりあえず、アバター見たいと思ってます。

僕も新宿のIMAX(本物)は、出来た当初行きましたよ。

まだ時期的に早過ぎたのか、またはコンテンツがショボカッタせいもありますが、無くなっちゃいましたね。今残ってたら、ウハウハだったのでは(笑)

Eisaku Fukaya さんのコメント...

オレも「カールじいさん」と「アバター」も2Dで観ればよかったと思いました。
ポーラー・エクスプレス(IMAX 3D)やベオウルフ(Dolby 3D)やボルト(XpanD)なんかは3Dで観てヨカッタと思ったんだけどなあ。3
それにしてもXpanDメガネの暗さは最悪ですねー。

Hiroshi Yoshii さんのコメント...

Sousukeさんへ〜
おととしくらいから主に3DCG映画で3D映画は増えてきてますね。映画館自体あまり行かなかったのですが、やはりハリウッドが劇場の観客増を狙って3D映画を量産してるってのはわかりますね。確かに行かなきゃどうしようもないもん。

HiRONさんへ〜
僕が行ったのはマイケルジャクソンが一人何役もやる映画でした。なぜか2Dだったような気がする。あとはオマケなのか、ニューヨークの歴史みたいな映画だったかな。こちらは3Dだった。でっかいゴーグルみたいな3Dメガネをかぶってました。ファンデーション臭かった。内側に白くこびりついてた。これから3D映画が標準になってくるとしたら、本物IMAXシアターはどんどん増えるでしょうね。

A.e.Suckさんへ〜
アバターで3D映画についての話題は多くなってるのに、3Dの効果に否定的な意見ってあまり見ないですよね。日本の3D上映の設備がそんなに遅れてるとは知らなかったです。カールじいさんはXpanDだったのかな。赤外線通信で左右を交互に閉じるってやつですね。

そうそう、もうなかったことになってるのかもしれないですが、昔、ショウスキャンっていう1秒60フレームの映画の方式がありましたね。60フレームだと情報量が非常に多くて「現実にそこで起きているように見える」ってことだったけど、見たことないなあ。

Eisaku Fukaya さんのコメント...

3Dって、赤青の時代から50年以上も歴史がある割に大して進歩してないよねー。
ショースキャンは筑波博で観ましたよ。尺は17分。スクリーンに映された映像とは思えないくらい超リアルでした!製作も上映もコストがかかりすぎるってことで、なくなっちゃったのが残念です。

Hiroshi Yoshii さんのコメント...

青赤の3Dメガネ、大昔、たぶん1969年頃の「赤影」の映画で観たことあります。赤影の仮面の3Dメガネ。部分的に「3Dメガネをつけてください」ってパートがあった。あんまり飛び出して見えた気がしなくって、3Dメガネをとったりつけたりしながら見た記憶があります。