2009/06/13

■グラフィック薄氷大魔王[179]カーペンターズ、僕的再発見

(日刊デジクリの記事も、こちらに転載するのを忘れてたのでいくつか連続でアップします。)

久しぶりに初代iPod shuffleに曲を自動充填して地下鉄内で聴いていたら、「マスカレード」がかかった。割とよく耳にする曲なのだが、Shuffleの魔力のせいか、なぜ今までこの魅力に気づかなかったのか!と驚いた。20年も前に買った安くてあやしげで音質の悪い3枚組のベストアルバムCDがiTunesのライブラリに含まれていたわけだけど、そのベストアルバム自体、ちゃんと聴いたことがなかった。

偶然聴いた「マスカレード」があんまり美しかったので、この3枚をちょっと聴き込み始めて数日後の先月23日、「シング」を脳内再生しながら銀座の山野楽器を通りがかったら、同じ「シング」がかぶさって聞こえてきた。「カーペンターズ 40/40 ベストセレクション」という2枚組CDの店頭キャンペーン中だった(前日の発売日にはリチャード・カーペンター本人が来たらしい)。なんちゅうタイミング! さっそく購入。

小学生の頃、洋楽のアルバムなど皆無だった僕の家に、なぜかカーペンターズの「ナウ・アンド・ゼン(1973年リリース)」があった。たぶんオヤジが気まぐれに買ってきたものだろう。日曜日には必ずこのレコードがかけられるので、だいたい覚えてしまった。このアルバムには後述の2つの点で僕は大きな影響を受けたのだが、当時は、普通に楽しいアメリカの音楽として親しんだだけだった。自分で針を落としたことは今まで一度もない。30年ぶりに聴いてみたいけど、iTunesストアでは売ってないねえ。

続きは
http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20090520140200.html

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