2023/07/27

最近観た映画メモ「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」他



「君たちはどう生きるか」を観に行った以外、一ヶ月ほどあまり映画を見れてないけど、どうにか2本。歴代世界映画興業収益1位と3位w

「アバター」は公開当時の2009年12月にIMAX 3Dを見に行ったけど、続編を見るために、おさらいしてみた。

●アバター(2009年) 2:42 Disney+

ジェームス・キャメロン監督、サム・ワーシントン主演。貴重な地下資源が眠る惑星パンドラの先住民ナヴィたちと交渉するため、人間とナヴィを掛け合わせた人造生命体にジェイクら工作員の意識を憑依させ、アバターとして送り込む。ジェイクははぐれてしまうが、ナヴィたちに救われて仲間入りを許され、いろいろ学びはじめるが……という話。

当時は3D映画ブーム。まさに視覚的体験って感じだった。感情に訴えかける点はしっかり抑えた上で非常にシンプルなストーリーで、映像に集中させる造り。

・今回は3Dでない分、普通の映画として落ち着いて観れる。森の惑星のあの超精細な描写はDisney+の画質では足りず、ブロックノイズが見えてしまう。

・ジェームズ・キャメロンって、幅広い観客に確実にウケるように考えてるんだなあって感心する。ただ、万人好みっても、蛍光色森林エコロジーやトゲトゲしいクリーチャーのデザインは、もうちょっと抑えるほうが好みだが。

・ミシェル・ロドリゲスのエピソード、当時は悲しくてカッコイイ!って感激したけど、こんなあっさりした描写だっけ?

・大佐役のスティーヴン・ラングは、マンガの悪役みたいに憎々しく魅力的で、見入ってしまう。全表情が見どころw

・シガーニー・ウィーバーが出てくると「あ、知り合いのおばさんがいた!」って感じで安心するw

●アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年) 3:12 Disney+

ジェームス・キャメロン監督、サム・ワーシントンたち主な出演者はモーションキャプチャー含めて続投。ケイト・ウィンスレットなど新キャストも。

始まってしばらくジェイクたち家族のパンドラの大自然と平和な描写が続き、我慢できなくなる寸前のタイミングで急変、ストーリーがようやく動き始める。

あいつを蘇らせたのか! すごいこと考えるなあ。高尚ではなく、映像を楽しんでもらうための、あくまでわかりやすいベタなドラマやキラキラ感で徹底。娯楽映画の王、ジェームス・キャメロン。さすが。

……と思ったものの、四六時中のわかりやすすぎる感情操作、それも家族ドラマ愛憎板挟み葛藤あるある的なシチュエーションが多く、しんどくなってくる。そもそも、ストーリー自体がひどい巻き込み。ジェイクは海の民に頼らず自分たちでどこかの森に隠れてるべきだったのに。

・不愉快な点も多い。特に、自然や自然と生きる人々への無責任なあこがれみたいなものが鼻についてくるし、やりすぎてパロディに見えてしまう。クジラ信仰、誤解・とばっちりが来そうな捕鯨の描写まで盛り込まれてる。

・海底描写は、前作でも過剰だった「蛍光色エコロジー」がパワーアップして、ほぼ「イルカ絵の世界」として展開され、かなりクドい。

・人間の遺伝子が入ってるとはいえ、ジェイクの娘キリの顔が人間すぎるのがとても違和感。他のナヴィたちと違うところに悩むなど必然はあるけど。

・前作から気になってたけど、ネイティリの「ヒィーーーーッ!!」っていう鳴き声・叫び声が非常に苦手。いろいろ研究してあの「ズキンとくる音声」を作ったんだろうけど、ズキンときすぎてツラい。

・3D上映で立体感を楽しむアトラクションだろうシーンがあちこちに長時間あり、2Dでは無意味に長く見えて飽きてしまい、「早く次に進んでくれ〜」ってなる。

・なんていう名称なのか知らんけど、「途中で急にズームするカメラワーク」がウザい。初めて見たのは「スター・ウォーズ EP2」だったかな? 一度目は新鮮だけど、二度目からすでにウザかった。あれって、「今見てるのはCG映像だけど、実写と錯覚して見よう」と思ってるところに急ズームされると、「あ、実写に似せようとしてるCG映像なんだ」って我に帰っちゃう。

・メイキングを見ると、とんでもない大掛かりな撮影してる。ほぼCG映画なのに、モーションキャプチャー作業に必要だったら超巨大な水槽などのセットも現実に作っちゃう。表情のキャプチャーもすごい繊細。シガーニー・ウィバーのキリもだけど、スティーヴン・ラングの表情演技。細かい感情の動きが全部わかるのはすごい。もちろん、水の表現などもほぼ実写と見分けがつかない。

・映画としては好みじゃないけど、技術の進歩を実感するため、2028年のアバター5まで追っかけてしまうかもw

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